
四 則 演 算/足し算・引き算
今回は四則演算(加減乗除)についてお話しましょう。
四則演算が全て出そうろうのは、小学校3年生です。
1年生では足し算・引き算(加減)、2年生では掛け算(乗)、3年生で割り算(除)を習います。
これで、演算は全て出揃うため、後はその応用となってきます。
言い換えれば、3年生までで習う「四則演算」の意味がきちんとわかっていれば、日常生活には困ることはないと思いますし、高学年にあがっても、算数嫌いになることはないという事です。
ここでは、学校ではきちんと習わない、四則演算の意味を考えていきたいと思います。
足 し 算
足し算の問題は、「あわせるといくつ?」「足したらいくつ?」「全部でいくつ?」というような言葉であらわされます。
教科書では、きちんと ”足せるもの” が問題として取り上げられます。
ところが、”足せないもの” を教えてはくれません。
意外と、ここが重要な所なのです。
”足せないもの”と書くと大人の方は、ピン!とくるかもしれませんが、子供は足せないものがあるなんて想像できません。
したことがないからです。足せないものを考えてみる機会がないからです。
「足せないもの」とはどういうものでしょうか。
基本的に「足し算」は、同じ単位(「同種の量」)のものでしか足せないのです。
人間3人とライオン5匹を足すのは愚問という事になります。
もっとわかりやすい例でいくと、広さ(畳5畳分)と距離(5m)を足すことはできるでしょうか?
ここをきちんと、子供達にも教えていく必要があるのではないでしょうか。
先程、「基本的」と書きました。
実は、同じ単位でも足せないものもあるのです。
100度のお湯と50度のお湯を同じ分量だけあわせると何度になるでしょう。 というような問題です。
これは、全て同じ単位ですね。
そして、足し算の「あわせる」という言葉も出てきました。
ところが、150度にならないのはおわかりでしょう。
こうして、足せないものがあるんだよ。ということを子供達に教えてあげましょう。
ヒントなどを与えながら、「足せるもの」「足せないもの」を考えさせます。
そうすると、子供達は喜んで、一生懸命に考えていきます。
こういった類の学校ではやらないクイズのようなものが、子供達は大好きだからです。
世の中には、足せないものが多いことに、初めて気がつくでしょう。
そして、自分で考え、推理する力が、後に数学的論理力をつけていく基になってくると思います。
引 き 算
引き算は「引くといくつ?」「違いはいくつ?」というような言葉で表されます。
ここで、重要なのは「違いはいくつ?」ということです。
数学的には「1対1対応」、そして余ったものを調べるということになりますが。
この「1対1対応」が重要なポイントです。
フルーツバスケットで、人数分よりイスを少なくしますよね。
1個少なくする時もあれば、2個や3個少なくする場合もあります。
ということは、「全員の人数ーイス=座れない人の人数」とあらわされます。
そして、更に突き詰めていくと、人とイスが全てちゃんと対応しているかを探っていくことになります。
この「1対1対応」は、ひとそろいのものをちゃんと結びつける能力という事になり、
これこそが、数学的考え方の一つの基本になってきます。
算数が嫌いだと思ってるお子様が、家族の人数分だけお皿をそろえて、お箸を並べることができますか?
普通の子は、何気なくやっていることと思います。
これは充分に「数学的能力」が備わってることになるのです。
ぜひ、褒めてあげましょう!!
褒める時は、「1対1の対応ができてるね!(わざと難しい言葉を使う)ちゃんと、1対1になってるでしょ!これはね、ものをちゃんと結びつける能力なんだよ。算数を考える時にとても大事なんだ!そして、お箸は2本ずつ。全部で○(2本×家族の人数分)本だね。ほぅ〜〜、掛け算もちゃんとできるね〜〜!」
などと、大げさに言ってみる事をお勧めします。
ちょっとした日常生活の中で、算数の嫌いな子供に自身をつけさせる場面はたくさんあります。
是非、褒めて自信をつけさせてあげたいものです。
長くなるので、掛け算・割り算は次のページに書きました。