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ハードディスクを長持ちさせるには?


HDDの寿命は たった1年?

HDD

IDE(内蔵) 3.5インチハードディスク


 オーバークロックを繰り返し、トラブルが起きるたびに嬉々として掲示板巡り、パーツも本体も使い捨て、ひたすらベンチマークに明け暮れるような人はぢつは少数派・・・で、実際、ほとんどの人はパソコンを

  「速度より、まずは安定性」
  「どれだけ長く使えるか」

 で選んでいると思います(思いたい・・・


 ところが、回転するパーツを使っている以上、ハードディスク(HDD)は消耗品です。扇風機が永久に回らないのと同じ理屈ですね (うちでは夏冬とわず強風で回しっぱなしにするのが日課ですが、だいたい2年半〜3年で壊れて動かなくなります)

 ・・・それはともかく、まずは不良率をチェック。

 実のところ、パソコンというのは初期不良の確率が高いものでして、きちんと検品していてもこのありさま(参考)。ハードディスクに限っても12パーセントほどが初期不良。そうでないにしても、意外に持ちが悪いことも分かります。

 全体の半分以上の人が、1年足らずで故障。
 3年以上使えた人は、5人に1人にすぎません。


 過去、IDEよりSCSIの方が安定する、といわれてきましたが、最近は両者の差はほとんどないとのこと(ショップ談)。以前は標準で3年、長持ちして5年が一般的でしたが、それも今は1年足らずで故障が珍しくない。

 それもHDDを回転させっぱなしではなく、あくまで1日2時間程度の運用で、の話。

 理由として、ハードディスクの低価格化、大容量にすることによってプラッタ(円盤)一枚あたりの密度がずっと増し、データの記録がよりシビアになっている、というのも上げられるそうです。


 ちなみに、壊れるときは前触れもほとんどありません。
  1. 電源を入れる
  2. 立ち上がらない
  3. 認識しない
 終了。
 実のところ、不良セクタが徐々に出てきてくれるパターンよりも多いとのこと。


 ただし、これはあくまで運。
 5年以上安定して使えている人もいますし、

すこしでも長持ちさせるために・・・

 まず、初期不良ですが、これはどうにもなりません。

 バルクで購入した場合、たいていのショップでは保証1週間ですから、スキャンディスクで不良セクタが出るかでないか、それで判断するしかないです。中にはバルクにもかかわらず、1ヶ月近く保証してくれるところもありますが・・・。



 HDD、クラッシュの一番の原因は、熱です。

 HDDは回転するパーツですから、高速なものほど熱を帯び、グリースが飛んでベアリングが摩耗、クラッシュを誘発します。メーカー品のパソコンはデザイン優先であまり放熱を意識していませんので、自作PCに比べると注意が必要です。

 大体体温よりわずか暖かいくらい、40度くらいまでが許容範囲。熱くてさわれない、などというのは論外。夏場は室温が高く熱がこもりやすいので、特に注意が必要です。


 まずは、冷却ファンで冷やすこと。

 スピンドルモーターが露出している場所、HDDの裏側から風を当てるのが効果的。・・・というわけで、HDDクーラーはベイを占領するものより、直接はりつけるタイプの方がおすすめです。

 これなら、省スペースのメーカー製PCにも装着できるでしょう (右写真のファン、もう製造してないんでしょうかね。品切れなんですが・・よく冷えるのに)

 ちなみに、大容量ファイルサーバはまさにファンの固まりです。それだけ熱に気をつかっている、ということなのです。




JustCoolerのDH-600。
HDDの下にコバンザメのように貼り付けるタイプ。
ベイを占有しないのでコンパクト。しかもよく冷える。


SmartDrive

グロウアップ・ジャパンの「SmartDrive」
総アルミのHDDケース。
ねじ山が弱いので、強く回さないこと。

続いて「SmartDrive」。

これは元々HDDの高周波音(キーンという耳障りな高音)を閉じこめるためのアルミケースなのですが、結果表面積が大きくなるので、放熱にも効果大。

5インチベイを一つ占有します。

3年近く、ほぼ一日中回転させっぱなしで運用していますが、トラブルはありません。リムーバブルケースも(ものによっては)使えるかもしれませんね。


 ケースのカバーをはずしてしまえば、ケース内に熱はこもらなくなりますが、HDDの熱が飛ぶわけではありません。やはり直接風を当てるのがベストです。

 ここでおすすめなのが、18cm径ほどの卓上扇風機。
 ケースを開けるか、全面のカバーの一部をはずして、直接PC内に風を送り込みます。HDDクーラーは小さくても数千円しますが、卓上扇なら量販店で1000円台で売っていますし、風量も十分です。

 ドライブとドライブの間はなるべく空け、風が通りやすいようにしておきましょう。



 ケースを開ける・・・これについては賛否両論あります。

 というのも、PC内のマザーボード(基盤)は強い静電気を帯びているため、むき出しにしておくとホコリや虫を吸い寄せ、それが原因でショートするという危険。電磁波がそのまま放出されるため、テレビの写りが悪くなったり、身体に害が及ぶ可能性・・・。

 しかし、電磁波はともかく、ホコリについては、窓枠がはまっていないようなよほど立て付けの悪い家でもないかぎり心配はないと思います。風を流動させていればクモの巣がはることもないでしょうし、2〜3ヶ月に一度ブロアーブラシ(カメラ店で売っています)でホコリをとばしておけば大丈夫。

 それよりも、熱をこもらせることによってHDDやCPUの寿命を縮める方が損だと思います。



 HDDの熱は、シーク(読み込み)時に特に上がります。たとえば、OSの再セットアップ、デフラグ、スキャンディスクなどの時ですね。真夏の昼間は風を送り込んでいても、ほとんど冷却できないことがあります。無理をかけるとディスクの寿命が縮みますので、夏場は夜になってから作業をするといいかもしれません。



 HDDを選ぶ際は、回転数もチェックしましょう。5400rpm、7200rpm、10000rpmとあり、数字が高いほど高速ですが熱も高くなります。速度より耐久性をとるなら、5400rpmを選ぶとよいでしょう。7200rpmでは、なんらかの冷却手段が必要です。



 続いて、電源。

 パソコンでもっとも重要なパーツといえば、HDDでもCPUでもなく、実は電源だったりします。

 通常、ATXケースは300w。
 メーカー品PCはコンパクトさを優先するため、大部分がMicroATXケース(100〜150w)。

 PCは起動時や、頻繁なディスクへのアクセス、CPUへの高い負荷がかかったときなどに一時的に電力を食います。前触れもなく止まる、書き込みや読み込みエラー、ブルースクリーンといったときは、電源不足を疑った方がいいかと思います。

 電源の交換方法はその手のサイトを見ていただくとして、結論からいうと、コンパクトタイプ(MicroATX)にもATXの電源が乗せられます。コネクタのケーブルが一本足りないだけで、規格は同じですので。ただし、メーカーによっては難しい場合もあります(SOTECなど)



 また、念のため、自宅の契約アンペアがどれだけあるかもチェックしてみましょう。

 一戸建てならば50Aも余裕ですが、借家、しかも古いアパートの場合20A以上いかない場合もあります。15Aではエアコンと炊飯器でブレーカーが墜ちます(苦笑

 「コンセントのたこ足配線は禁物。壁から直にとるように」

 という話もよく聞きます。ですが、これだけ電化製品のあふれる世の中、大邸宅でもない限りそんなことは不可能。うちでは1本のコンセントにタコ足10本(最大時18本)という荒技をやっていましたが、特に不都合はありませんでしたし。

 ただし、電源不足によるダメージは表面に見えませんので、あまりおすすめできませんが。



 熱と電源の問題をクリアしても、やはりHDDには寿命があります。

 読み書きするさいに動くヘッド(レコードの針に当たる部分)の酷使とHDDの回転時間、が寿命に比例します。たとえば・・・



見よ、断片化率90パーセント!
ダウンロード、圧縮やファイルの消去を頻繁に行うと
たった一週間でこの通り。



左のディスクを最適化(デフラグ)したもの。

 圧縮、解凍、分割に結合と酷使した結果、たった一週間でこの通り。。

 ここまで断片化が進むと、なにかアクセスするたびにヘッドを左右に振り回すことになるだけでなく、読みとりエラーの原因にもなります。そう神経質になることもないですが、50パーセントを超えたら、デフラグをする習慣をつけるといいでしょう。



 データやOSのパーティションと、読み書き専用のパーティションを分けるのも手です。ドライブで分けてしまえればベスト (その際、
  • プライマリマスタ=HDD
  • プライマリスレーブ=・・・
  • セカンダリマスタ=HDD
  • セカンダリスレーブ=CD-ROM
 のように接続すると、ケーブルを共有しないのでお互いのデータ転送がより高速になります。TEMPファイル、OSの仮想メモリはセカンダリマスタの先頭にパーティションを切り、そこを指定。
これで、OSやデータ(プライマリマスタ)の断片化を極力抑えることが出来ます。

 Windows2000では、仮想メモリ=ページファイルを指定するときに、
  1. マイコンピュータ右クリック→プロパティ
  2. 詳細→パフォーマンスオプション
  3. 仮想メモリ→変更
 で、初期サイズと最大サイズを同じにします。サイズは最大の方にあわせて大きめに(大体メモリの2〜3倍)。これで、常に一定サイズのTEMPファイルが使われることになり、断片化しなくなります。お試し下さい。





 しかし結局、10万程度のパーソナルコンピュータでは信頼もたかがしれています。(証券会社や銀行の顧客管理用データベースサーバはおよそ20億〜30億)

 テープドライブも高価で一般人には手が出せませんし、とりあえず、MOやCDRでマメにバックアップをとり、いつディスクが壊れてもいいように備えるしかありませんね。



 近年、HDDは大容量、低価格につられて寿命もどんどん縮んでいます。

  【 30分後には起動しなくなる 】

 ・・・ことを肝に銘じて、行動するしかなさそうです。





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 おまけ。

 メーカー製PC(富士通のFM-BIBLOとか、SONYのVAIOなど)は省スペースなだけでなく、たいていが縦置きになっています。本のように立てておけることからブック型と呼ばれますが、実際HDDの故障率が横置きに比べるとダントツに多いらしいのです。

 理由としては、プラッタ(円盤)を垂直に回転させたまま、振動が加わった場合にヘッドが盤面に接触する、といったところでしょうか。ヘッドとプラッタの間は「タバコの煙微粒子一粒分」というギリギリの距離。わずかな振動でも命取り。日本の家、とくに木造アパートは立て付けが悪いですから、なるべく横置き=水平にした方がいいでしょう。



 パーティションを切るときは、Windows起動ディスクのFDISKがベストです。
 いったん領域を開放。
 しかるのち領域を確保して、フォーマット。

 FIPSやPartitionMagicといったツールを使うと、たまにデータが飛んだり、パーティション自体にアクセスできなくなる危険性があります (運が悪いだけかもしれませんが)




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