これがICEE

ICEE(一般には「アイシーイーイー」または「アイシー」と呼ばれています)は、
普通の客観的試験と違って、すべて実技試験です。筆記はありません。だから
「コミュニケーションのための試験」と言われるのです。

まず、ICEEは4つのゲートに分けられています。(1) Ground Gate (地検)、
(2) Water Gate (水検)、(3) Fire Gate (火検)、(4) Wind Gate(風検)です。

それぞれ2つのラウンドに別れています。
  地検は、第1ラウンド:他人紹介、第2ラウンド:インスタントスピーチ、
  水検は、第1ラウンド:Why-because Game、第2ラウンド:ディスカッション、
  火検は、第1ラウンド:ディベート、第2ラウンド:通訳、
  風検は、第1ラウンド:交渉、第2ラウンド:ジャーナリスティックインタビュー。

それぞれのゲートでの試験が終わると、審査が行われ、「残る人」と「進む人」が決め
られます。残る人はギャラリーとなります。

それぞれの試験では、相手があります。筆記試験のように一人でやる試験ではないのです。
なんとユニークではないですか。それに試される技能は「発音」「イントネーション」
「文法的な正しさ」よりも、「人柄」「ユーモア」「自主性」「コミュニケーション能力」
といったものです。

さて、ICEEの理念ですが、ICEEの名前を見ていただければわかるでしょう。つまり、
Inter-cultural English Exchange。「文化間の英語による交流(取引)」です。

筆記試験やリスニング試験では実際の運用性は十分には測れません。英検1級をもっていても
TOEIC900点以上とれても、その人が本当に英語を運用できるかどうかは、わかりません。

しかしICEEで少なくとも1級以上をとった者であれば、経験の多少や専門知識の有無により
個人差はあるものの、実戦に送り込むことができます。なぜなら、その人物は「ユーモアがあり」
「きちんと自分の意見を持ち、それを明確に他人に伝えられ」「基本的な論理思考ができ」
「ディベートの基礎能力があり」「通訳の基礎技能を持っている」からです。

「ディベートや通訳も?」と驚くには値しません。例えば「スピーチ」は英検でも上級に
ならないと試験されませんが、本来スピーチは「内容」が問題であって「英語の文法・語彙」
の問題ではないのです。ディベートや通訳も、語彙や知識の豊富さによりレベルは異なる
ものの、基本的な考え方は「コミュニケーションの一環」ですから、初級レベルから技能
として学ぼうと思えば学べるのです。

そう。ICEEは「英語におけるコミュニケーションの発想転換」を促進する試験です。

また「試験」の定義さえもくつがえす試験です。なぜならば、ICEEの基本精神は「お祭り」
なのです。

創始者の松本道弘氏が「お祭り」を強調する意味は、最初はよくわからないと思います。
私たちは一般に「試験ならば必死になって良い点をとろうとする」ことが前提条件だと
思っているわけですから。

しかし「なぜお祭りか」というと、ICEEの試験会場に来てみればわかります。受験会場は、
受験者同士の「知的な競い合い」の場であり、「スポーツまたはゲーム感覚の原理、原則が
働き」「戦いを楽しむ」ことができる雰囲気を持っているのです。各ゲートの審査で「Stay」
と評価された受験者たちは、「Pass」した受験者たちの技を見ることができるのです。非常に
interactiveでsynergeticな試験です。それも「お祭り」とされる由縁でしょう。

また、筆記試験などの客観試験と異なり、受験者が審査される基本的状況は「一期一会」です。
つまり相手によって、状況によって、審査基準が変わる、ということなのです。基準が変わる、
というより、基準となる条件が変わる、と言った方が良いでしょう。その点、スポーツと同じ
です。トーナメント戦で、決勝進出候補2チームが最初に当たれば、どちらかの優勝候補チーム
が最初に脱落してしまいます。ひょっとして優勝できたかもしれない人が最初の試合で負け
消えてしまう。ICEEにはそういう要素があります。相手によって自分の成果が変わってしまう
可能性がある。ちょっと試験らしからぬ要素ですね。しかし、現実の世界ではよくあることです。
まさにそれが「実践」的な部分ではないでしょうか。

さあ、皆さんもこのchancyでriskyでexcitingな試験を楽しみましょう。


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