
韓国の映画と日本の映画
オク・ジンジュ
スタートは出遅れたが短い時間にめざましい発展を遂げた日本のアニメーションは、60年代に多数の作品がアメリカで放映され、知られるようになった。
製作技術では遅れていたが強いストーリー展開と緻密な描写、技法による独特な画面効果などで世界の少年・少女の心をとりこにした。
TVアニメーションを中心にして独自のアニメーション文法を構築していった日本は、世界市場を席巻していっている。同時に日本最大の大衆文化輸出商品になっていて、映像輸出商品の60%を占めるなど、漫画及び漫画関連分野では日本が最強の大国だと言える。また、競争作品がもっとも多いアメリカでも、日本のアニメーションを礼賛するファンたちが更に増えている。
一方韓国で日本のアニメーションが興行される理由は、多分に国民性に起因する。韓国人は感情の変化がめまぐるしい。すぐ熱くなって、すぐ冷える熱情型! ここには機動力という強みがある。映画撮影から興行されるまでの期間はふつう6ヶ月。お金を融通する人や作る人は、6ヶ月ならばその勝負を楽しめる。感情の変化がめまぐるしい韓国人の投資者としては壮快な勝負だ。
反対に日本のアニメーションはどうなのか? 劇場用にしようとすれば、巨額の制作費と共に最短2年の製作期間を要する。百人以上のスタッフが机の前で一日10時間、几帳面に働くと言う長い道程だ。お金を儲けるとすれば2年半から3年半かかる。このような作業を日本人は当然と思って、誇りに思っている。機動力の韓国人、準備性の日本人だ。韓国の映画人たちが2,3年待って興行をしなさいと言われたらどうだろう? 頭をいやいやと振るだろう。
ところでこんなに大いに異なる韓国の映画と日本のアニメーションが戦えばどんな結果が出ようか? 日本の劇場で勧告の映画がヒットする確率と、韓国の劇場で日本のアニメーションがヒットする確率が1:1の時、両方が儲けるお金の金額は、これは明らかに日本が圧倒的にまさる。
映画と言うのは劇場興行、ビデオ興行以外にはお金を得る方法がない。アニメーションはそのお金を儲ける手段が比べられないぐらい多い。いわゆるキャラクター事業と言うのは、そのアニメーションの興行で儲けるお金の3倍を儲けてくれると言うのが業界の常識。今年から本格的に日本の劇場用アニメーションが韓国にインパクトを与え始めた。
「千と千尋の神隠し」は日本で2340万人の観客を動員した宮崎駿のアニメーションだ。韓国の映画史上最多観客動員映画である「友達」が820万人というのと比べてみても、物々しい記録だ。また、ベルリン映画祭最優秀作品賞ももらった。アニメーション史上最初だ。しかし内容は極めて単純だ。宮崎駿の映画は「10歳の子供たちのために」作られているからだ。それでも子どもの手を引いて行った父母たちがもっと感動を受けて映画館を出る。「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」など宮崎駿の映画は大人たちのための童話でもあるからだ。
韓国のアニメーションは日本やアメリカのアニメーションに比べればまだまだ小さい存在だ。しかし非常な努力と結果を見せていて、他国とは違う独特な構成と性格を表現している。しかし日本のアニメーションの影響を受けた代償で、アニメーションの半分ほどは日本のマンガをアニメーション化していることは事実だ。また有名な監督はいなく、安定的ではないアニメーションの道を歩いている。この部分だけ確立されれば、世界を主導するようになれるだろう。マンガ本では多くの作品が紹介されているが、資金の後援やカラーリング、ストーリー設定で貧弱な短所があって、アニメーション化できないことが韓国の最大の短所だと考えられる。
昔から韓国の地下文化の中で深く浸透してしまった日本のアニメーションは、すでに世界映画の歴史の中心に立ち入った。
韓国も長い時間を待って努力すれば、アニメーションの事業に相当な結実を結ぶだろう。