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カリンの大阪弁講座
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その3 「ちゃう」を使いこなそう
「さて、今回も始まりました。カリンの大阪弁講座。先生の鶴原花鈴です」
「私が生徒の喜多見遥です…」
「似おてるで」
「何も言ってないんだけど」
「ほんなら早速やけど、今日の講義内容はこれです」

「ちゃう」を使いこなそう

「『ちゃう』って『違う』って意味よね?『違う』を『ちゃう』に言い換えるだけじゃ駄目なの?」
「『ちゃう』はもう少し広う使える言葉やねん。
 例えば、『チャウチャウちゃうんちゃう?』」
「大阪弁の有名な駄洒落ね。これがどうしたの?」
「ちょぉいっぺんこれを共通語に訳してみてくれへん?」
「えーと…『チャウチャウ違うの違う?』…あれ?」
「そう。『ちゃう』を『違う』だけに置き換えても上手いこと訳されへんねん。
 そこで、使う言い換えの言葉は『じゃない』」
「えーと…『チャウチャウ違うんじゃない?』…あ」
「『チャウチャウちゃうんちゃう』は『チャウチャウとは違うんじゃない?』になんねんな。
 『〜ちゃう』は『〜じゃない』、
 『〜んちゃう』や『〜とちゃう』は『〜んじゃない』に訳したら上手いこといくで」
「なるほどね。じゃあ、例えば『喜多見遥は貧乳じゃない』って言う場合は、
 『喜多見遥は貧乳ちゃう』でいいの?」
「……うん、そうやで」
「何よ、今の間は」
「ちっちゃぁてもええやん。可愛らしいやん」
「花鈴に私の気持ちなんて分からないわよ!!」
「あと、最近では、若者言葉として『ちゃう』を形容詞のように活用させる言い方もあります」
「えっ!?無視!?」
「例えば、共通語で言う『違った』。本来やったら『ちごた』って言うとこやけど、
 これを『ちゃうかった』って言うたり」
「あー。関東でも『違った』を『違かった』って言ったりすることあるもんね。
 それと一緒かな?」
「他には、うちは使えへんけど『違って』を『ちゃうくて』とか」
「それも関東の『違くて』と共通する部分が感じられるわね」
「以上を表にまとめるとこうなります」

「ちゃう」は、「違う」の他に「じゃない」と訳す必要がある
(例:ちゃうんちゃう=違うんじゃない)
また、最近では本来動詞ではしえない活用の形態も生まれている
(例:ちゃうかった=違った)

「…初めからこれを出したら良かったんじゃない?
 …と思ったけど、今回は前振りの説明がなきゃ、ちょっと難しかったかもね」
「そうそう、素直にならな。あ、もう終わりの時間やて。
 みなさん。ほんなら、また見たってなぁ」
「じゃあ、またね」
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カリンの大阪弁講座 その3