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「さて、今回も始まりました。カリンの大阪弁講座。先生の鶴原花鈴です」 |
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「私が生徒の喜多見遥です…」 |
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「似おてるで」 |
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「何も言ってないんだけど」 |
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「ほんなら早速やけど、今日の講義内容はこれです」 |
「ちゃう」を使いこなそう
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「『ちゃう』って『違う』って意味よね?『違う』を『ちゃう』に言い換えるだけじゃ駄目なの?」 |
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「『ちゃう』はもう少し広う使える言葉やねん。
例えば、『チャウチャウちゃうんちゃう?』」 |
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「大阪弁の有名な駄洒落ね。これがどうしたの?」 |
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「ちょぉいっぺんこれを共通語に訳してみてくれへん?」 |
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「えーと…『チャウチャウ違うの違う?』…あれ?」 |
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「そう。『ちゃう』を『違う』だけに置き換えても上手いこと訳されへんねん。
そこで、使う言い換えの言葉は『じゃない』」 |
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「えーと…『チャウチャウ違うんじゃない?』…あ」 |
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「『チャウチャウちゃうんちゃう』は『チャウチャウとは違うんじゃない?』になんねんな。
『〜ちゃう』は『〜じゃない』、
『〜んちゃう』や『〜とちゃう』は『〜んじゃない』に訳したら上手いこといくで」 |
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「なるほどね。じゃあ、例えば『喜多見遥は貧乳じゃない』って言う場合は、
『喜多見遥は貧乳ちゃう』でいいの?」 |
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「……うん、そうやで」 |
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「何よ、今の間は」 |
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「ちっちゃぁてもええやん。可愛らしいやん」 |
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「花鈴に私の気持ちなんて分からないわよ!!」 |
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「あと、最近では、若者言葉として『ちゃう』を形容詞のように活用させる言い方もあります」 |
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「えっ!?無視!?」 |
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「例えば、共通語で言う『違った』。本来やったら『ちごた』って言うとこやけど、
これを『ちゃうかった』って言うたり」 |
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「あー。関東でも『違った』を『違かった』って言ったりすることあるもんね。
それと一緒かな?」 |
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「他には、うちは使えへんけど『違って』を『ちゃうくて』とか」 |
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「それも関東の『違くて』と共通する部分が感じられるわね」 |
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「以上を表にまとめるとこうなります」 |
「ちゃう」は、「違う」の他に「じゃない」と訳す必要がある
(例:ちゃうんちゃう=違うんじゃない)
また、最近では本来動詞ではしえない活用の形態も生まれている
(例:ちゃうかった=違った)
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「…初めからこれを出したら良かったんじゃない?
…と思ったけど、今回は前振りの説明がなきゃ、ちょっと難しかったかもね」 |
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「そうそう、素直にならな。あ、もう終わりの時間やて。
みなさん。ほんなら、また見たってなぁ」 |
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「じゃあ、またね」 |