
01/04/11
| 真白の登場 | |
ドラマは始まったばかり、この時点での主役は早川藍・有明悠。物語は当然ふたりの恋愛ドラマとして進んでいく。 しかし、リップスティックにはもうひとりの主役がいた。井川真白。早川藍とはまるで正反対の女の子やった。この正反対の女の子の存在がリップスティックを恋愛ドラマ以上のものに仕上げてしもうた。 ドラマの中で真白はたぶん一番しあわせな女の子やったんやと思う。集団室で5人はみんなしあわせそうやったけど、真白ほどのしあわせを他の4人は感じてなかったんとちゃうかな。5人で行動するうちに、みんな心を開いていくんやけど、一番心を開いてた真白にとって、この5人の「友達」が真白をしあわせにしてくれたんや。たった1ヶ月のしあわせやったけど。 |
|
| 藍と真白 | |
藍は真白の包み込むような優しさにひかれ、真白は藍の行動力にひかれたんやろな。真白は「真白な森の妖精」、藍は「傷ついた翼の天使」。 お互いが求めるものはおんなじやったけど、それを手に入れるためにはお互いに足りないものを補う必要があったんやな。 ドラマが進むにつれて、藍と真白はどんどん近づいていく。「親友」になっていくんやけど、ただ親しいだけやったらアカンことに真白が気づくんやね。 |
|
| ドラマの色 | |
恵理子がカバ(彼氏)といっしょにいるための願いを込めて作ったのが、黄色いカ〜テン。ひまわりの花言葉は「いつもそばにいるよ」やねんて。 ほんで、太陽。いつも黄色に光ってる太陽。天使は黄色い太陽に向かって飛びたかったんやね。大切な人をいっしょに連れていくために。 もうひとつの色。空の色。ドラマの展開のなかでは特に取り上げられた色とは違うんやけど、天使が空に飛び立つためには「白」でないとあかん。しかし、このドラマの主役の「傷ついた翼の天使」は「藍」。藍が空へ飛び立つためには、「白」になれないまでも「空の色」くらいにはなる必要があった。 そこに「真白」という「色」が現れる。(いよいよ、どすみのこじつけ解釈の始まりだ〜!)真白は「森の妖精」。大地を離れては存在できない。真白も空を飛びたかったんや。妖精の棲む森を出て飛ぶ方法をさがしてた。真白も空の色になることを望んでたんやな。 「藍」は「真白」が必要やったし、「真白」にも「藍」が必要やったんやね。 |
|
| なんで死んじゃったの | |
ドラマの終盤になるんやけど、真白が死んでしまう。真白にとって死んでしまわなけりゃならんほどの不幸はなかったんやと思うんやけど...。(ち〜ちゃんファンにあるまじき発言か?) 真白はかなりつらそうやったけど、眼鏡を外して、黄色いカ〜テンを持って、5人でしあわせな夜を過ごしたビルに立って、本当にしあわせそうに空を飛んだ。 真白は、死ぬために空を飛んだんとは違う。飛ぶために飛んだんやろうと思うんやけど、なんかわかりにくいなぁ。真白が飛ぶためには、空の色にならんとあかん。しかし、ここには「藍」はおらん。藍はまだこの時点では鑑別所の中やん。 真白が飛ぼうとしたのは夕暮れ。空の色は、「空の色」でなくて「黄色」。「黄色」はそばにいてくれる色。「真白な森の妖精」でも、黄色い太陽と黄色い空は迎えいれてくれるかも知れん。そんな思いで飛んだんとちゃうやろか。 ほんとは真白にもその結果はわかってたんやろけど... |
|
| 藍の暴走 | |
真白の眼鏡、脱走したときの写真、そしてひまわり.....。そこへ真白を殺したカタキ、父親が現れる。恵理子がエンピツを握りしめる。それを止める藍。しかし次の瞬間、藍が切れた。藍の暴走。真白の父親を傘で刺した。なんで藍は暴走したのか? 真白への友情、殺された憎しみ、悲しみの反動.......いや、藍はいたって冷静だったと思う。冷静でありながら暴走したのは、真白がそうさせたんやないかと思う。むろん、真白も父親を藍に殺させるためにそれを望んだんとは違う。藍が飛ぶために、真白も飛ぶために、藍と真白が向かい合う時間が必要やった。 真白は死ぬことで、空を飛ぶ方法に気づいた。しかし、藍は生きている。藍を殺すわけにはいかない。このまま藍が悠のところに行っても、藍は飛べない。まして、悠の手を引いて飛ぶことなど到底できない。そのために真白は藍を暴走させた。ちゃうやろか? |
|
| 突然ですが | |
|
|
![]() ほらほら、泣きながら口元を指でポリポリしてるぅ。
|
|
ね、な〜んか自然すぎるでしょ。 ほんで、極めつけはしゃべりながら、目尻をやっぱりポリポリしてる。なんだよ〜右手は、お箸持ってんじゃん。 ん〜む、謎! 全部ち〜ちゃんの計算された演技なんやろか?普通やったら、たぶんNGなんとちゃうんかな?それがわからん。 しかし、これが計算された演技やったら、さすが大物女優ち〜ちゃん! ま、かわいいから、それはそれでいいことなんやけど...。他にも謎の演技があったら教えてチョ。実はみんな気が付いてたりして?知らぬはどすみばかり也? |
|
| 真白の友達 | |
離婚したお母さんをたすけて、勉強もできる優等生っていうイメ〜ジなんやけど、面会はいつもお母さんだけ。まあ、鑑別所まで友達が会いに来てくれるというのもちょっとね〜、という気はするんやけど...。 手紙も友達からは来てないみたいやったし。んじゃ、ほかのメンバ〜はっていうと、やっぱり両親だけやね。安奈と恵理子は面会もなかったみたいやけど。あ、安奈はおんなじとこに彼氏がおったわ。 で、真白の葬儀の日(どすみの話はこんなんばっか)、学校の友達が来てくれてるわけや。みんな泣いてるわけや。ところが、真白の友達(というか親友みたいな)人物は登場せえへん。(そんなん出てきたらドラマもややっこしいって) そうすると、真白は学校ではひとりぼっちやったちゅうことになる。あ〜んなに優しくて友達思いの真白に、なんで友達がおらんかったんや。親友がいたら、父親のことなんかも相談できたかも知れんのに...。あぁ、それは親友でも言えないか。 出所の日、真白は「行くところがない」と言った。頼っていく親友はいなかったんやね。それとも、あんな事件を起こしたから親友も去ってしもたんやろか? どちらにせよ、真白には友達は4人しかいなかった。そして、一番先にたったひとりでシャバに放り出されたんや。行くところ...帰るところには...たったひとりで怯える真白。 行き場のない「真白な妖精」は、もう飛ぶしかなかったんやろか。 |
|
真白が病院で暴れてる。大切な赤ちゃんを奪われた真白。壊れたように暴れる真白。人一倍母性の強い真白の決断は、大切な赤ちゃんを葬りさること。 藍になだめられて落ち着く真白。真白を見ていた悠が、真白な妖精の記憶をよみがえらせる。天使と妖精によって、悠もある意味このあたりから覚醒していく。 藍と真白と悠、真白もこの時から妖精の記憶を取り戻し始める。真白の覚醒も始まったんや。 実際、真白が妖精だったことに気づくまでは、真白は当然人間として生きてきた。もちろん、真白はこれからも人間として生きていくんやけど、つらい現実だけではなく、妖精の記憶と天使の藍のおかげで、どんどんしあわせになっていく。 ところで、真白が妖精やったんはいつか?悠が子供のときやから真白は人間としてこの世には存在しない。つまり、真白の前世が妖精やったんかというたら、それも違うみたい。 「真白な森の妖精」は空を飛びたかった。しかし、飛ぶためには妖精は森を出なければならなかった。森の妖精が森から出ては生きていけない。そのために妖精は真白に生まれ変わった。 妖精が真白と融合したのか、真白(人間)として生まれ変わったのかはわからへん。そこはほれ、想像力を働かせましょう。 その妖精の記憶は当然、真白は忘れていた。ここらはごくありきたりの解釈でええんとちゃうかな。それを覚醒させたのが藍ということでんな。 おお、だんだんアニメチックになってきたぞ。 |
|
んじゃ藍はいつ覚醒したのか? これは、ずっと昔。たぶん弟の「シュウ」が亡くなった時点あたりと考えるのが自然やろね。 藍が天使として覚醒したとき、すでに翼は傷ついていた。覚醒した天使が飛べないと分かったときは大変やったと思うんやけど、それを藍は「すべてを与えること」で飛ぶ方法をさがしてたんやろ。 藍の天使は、頭が悪い.....いやいや、直線的な思考やったから比較的短絡的に考えたんや。「すべてを与えること」で救われるみたいな.....ちょっと違うんかなぁ? まぁ、なんか見えないバスも見えたとかで、藍の天使としての能力は充分開花してたんやろけど、いかんせん頭が直線的。 その方法を教えに真白が少年院にやってくる。 |
|
自分の娘を「泥棒猫」って、それはないやろっ! そんだけ |
|
真白はポッポのお母さんみたいやった。愛情を注ぎ込んでポッポの世話をしてたんやけど、真白にとってポッポはどういう存在になるんやろ? ポッポ・小鳩、平和の象徴?、空を飛べる存在、イメ〜ジとしたら「真白な鳩」なんとちゃうんかな。たぶん真白はポッポに空を飛ぶ力が秘められてると思たんとちゃうやろか。 ポッポは潔癖症といえるくらいきれい好き。真白はそんなポッポに汚れた自分を浄化してもらえるんじゃないかと、真白な妖精と平和の鳩なら飛べるんじゃないかと...。 ちょっとした間違いやったんやろな。藍のほうが真白にとっては必要な存在やって分ったから。 ところがポッポにとっては、そうはいかない。ポッポにとって真白は大事なお母さん代わりやったんやから。ところが、ポッポに不思議な能力があったのか、ただの人間やったんかは知らんけど、真白と藍を飛ばすため、最後にもう一度壊れてくれた。 最後に壊れた後のポッポは、うそのようにしっかりした女の子に生まれ変わってた。それは、真白と藍がそうしてくれたんやないやろか?妖精と天使の不思議な力で。 |
|
みやびちゃんってホンマかわいかったのに...、安奈はちょっと気の弱いとこがあってイメ〜ジダウン。って、それは関係ないか。 5人のなかで一番不幸になってしもうた女の子。とどすみは思う。ここに来る前はしあわせやったんやろな安奈ちゃん。 洗脳でもなんでも信じる物があったら、人間はスンゴクしあわせやろうと思う。たとえそれが捻じ曲がっていたとしても...。宗教団体がよく問題を起こしてるけど、おんなじ事やと思うねんけど、どやろか?って、それも関係ないわ。 孝夫が解いた洗脳。そのおかげで安奈の価値観が180度変わってしまう。やっぱり壊れる安奈。それでも洗脳から解き放たれた安奈は少ししあわせやったんかな? しかし、安奈の罪は安奈自身が背負っていくわけやから、こんな不幸はないと思う。洗脳されたままのほうが、安奈にとってはこの上ないしあわせやったのに。 この5人のなかでは、安奈はほんと普通の女の子やったね。しっかり洗脳されて、踊らされて、悪いやっちゃ!紘毅ちゅうやつはっ! |
|
↑その安奈の洗脳が解かれたとき、安奈はやはり壊れてしもうた。 安奈の異変に戸惑う4人。真白もそのときは訳がわからへんかったに違いない。 しかし、真白の中で妖精が真白に語りかける。真白は動くことができない。覚醒は始まってていても、まだ真白自身は妖精の記憶を完全に取り戻してはなかっやんやね。 その声を聞いた真白は、「そう言えば...」と話し出す。 恵理子がトンチンカンな話をしていたが、真白には聞こえない。 その恵理子を妖精はチラッと見たが、真白に代わって話し始める。 「きれいな目をしてた...」 「子供みたいに透きとおって...」 ここで、真白がわれにかえる。 2・3度頭を振って、真白が「あんな安奈、初めて見た。」と締めくくる。 真白は少しずつ妖精の記憶を取り戻してきてる瞬間やね。 でも、妖精の声が聞けたのは、たぶんこのときだけ。 もう妖精が声を出さなくても、真白は妖精に戻り始めたんやから。 |
|
一面のひまわり。ひまわりに囲まれる5人。真白も久しぶりに大地に触れた。大地のぬくもりは真白をよりいっそう優しくさせた。 「4人ともあたしの娘にしてあげる。」真白は本気でそう言ったんやろか?5人のうち、少なくとも藍は大地から離れようとしている存在。それは真白も知っていたはず。 ポッポも空に生きる存在かも知れなかったし、真白自身が大地を離れたがってた。 大地を離れた真白が大地に生きるものを娘にしたって、守りきれるわけがない。 このとき真白は森に帰りたいと思たんやろか?森は大地にも通じているし、ポッポが疲れたときに休ませてあげるくらいの高さと優しさを持っている。 真白は藍に飛ぶことを託すつもりになったんやろか?飛ぶために森を出た妖精やけど、無理に飛ぶよりも大地に根付いて4人を守りたいと思ったんかなぁ。 妖精もこの時点では飛び方はわかってなかったし、藍も当然わかってない。ポッポもあんな調子やから、どうしたらええか迷ってたんやろな。 優しい妖精やったし、ひまわりが妖精をもっと優しくしてくれたから、真白が飛ぶことをやめてもいいと思うたんかなぁ。 それでも、真白はたったひとりで飛ぶことになるんやけど。 |
|
真白の葬儀で騒動を起こした藍は少年院に送られる。 それから一年間、藍は悠と真白のまぼろしを見続ける。本当に悠と真白はまぼろしやったのか。 悠も何らかの能力の覚醒があって、精神的に藍に会うことは可能やったんとちゃうやろか。藍の誕生日に二人でデ〜トしたみたいに。 おそらく、悠が眠りについたときその能力が発揮されて、藍に会うことができてたんやと思う。起きて活動している時の悠は、人間的に壊れた芸術家やったから。眠りについた無意識の悠が藍に会いにきてたんやろ。 真白は? 一年間どこにいたんやろか? 真白な森の妖精は、真白自身。真白も森に帰っていった...。森の妖精は、森から離れては生きていけない。しかし、真白は幾度も藍に会いにきた。 藍が飛べるように、幾度も幾度も森を離れて会いにきた。ほんまにそうやろうか?真白が森を出たのは、最後に藍に会った1回だけとちゃうやろか。 真白は森から藍に呼びかける。藍も真白も自分のいる場所から、離れることなく会うことができたんとちゃうかな。これは悠もおんなじ。ただ悠はなんにも覚えてないけど。 真白は藍に少しずつ少しずつ空を飛ぶ方法を教えてあげてたんやと思う。1年かけて藍の翼は癒され、藍色の天使は空を飛ぶ能力を取り戻した。 しかし、1年最後の夜、真白は藍を直接訪ねてくる。森を離れて、真白にとってそれは一大決心やったんやろ。藍だけでは高くは飛べない。空と太陽は藍を受け入れてはくれない。 真白はあえて森を離れて会いに来た。藍と真白がひとつになって飛ぶために...。 |
|
真白は病院のベッドで、悠の話を聞いて覚醒が始まった。それは前に書いたんやけど、妖精はもっと以前から真白の中で目覚めていた。(うっ、苦しい展開) どうも...真白は義父に...チクショウ!!(涙) ...の時に妖精は目覚めた。 真白はお母さんを守ろうとしていた。まさかその矛先が真白に向けられるなんて想像もしなかったやろ。真白は自分自身を守ることができなかった。 そのくやしさが妖精を目覚めさせた。妖精は真白を守りはじめる。そして妖精は真白に妖精としての目的を伝えなければならんかった。 ポッポに優しくした真白。それはただ真白の優しさだけがそうしたんじゃなくて、妖精がポッポを「真白な鳩」と思ったから、なおさら優しくすることになったんや。 そうでなければ、真白はお母さんだけを守る優しい娘でしかなかったはずや。 そしてこのあと病院で、真白も妖精の記憶をとりもどす。 よし、これで鑑別所内なら、いつでも妖精を出せるぞ。(^^ゞ |
|
最後の面会のとき、真白のお母さんが残した言葉...。 友達と天使と妖精、そしてお母さん、真白にとっていちばんしあわせな時。義父という不安はあったが、最高のしあわせ。それがこの言葉で崩れ去ってしもうた。 面会が終わっても椅子に座ったまま、真白は何を考えていたのか。実は真白は何も考えてなかった。というより、考えることが出来なかった。 真白になにが起きたか。真白の中の妖精が、真白に考えることなど出来ないくらいに喋り出していた。 真白と妖精のこと、空を飛ぶこと、傷ついた羽の天使のこと、藍のこと、悠のこと、お母さんのこと、義父のこと、妖精の森のこと、ポッポ、安奈、恵理子.....。 妖精のお喋りは真白の出所の時まで続いた。真白は考えることが出来ない。 藍に「なんかあった?」と聞かれても「ぅぅん、別に...」と答えるのが精一杯。真白の中では妖精が喋り続けていた。 真白にとっていちばん大切だったお母さん。そのお母さんに突き放された真白は戸惑っていた。 真白には帰る家はない。妖精も森へは帰らない。妖精は真白とひとつになりたがっていた。藍と真白と天使と妖精で飛ぶんだと。 そして出所の日、真白は藍に「行くとこがない...」と話す。 その思いは藍には伝わらなかったんやろか? |
|
真白な森の妖精とひとつになった翼の癒えた天使、藍は少年院を出てすぐに紘毅に連れられて悠のもとへ向かう。 シュウを見つける藍、そして振り返った藍が見たもの...一瞬、藍の顔に真白が浮かぶ。 このとき、真白な森の妖精と天使は...空を飛んだ... 藍はそのまま、妖精と天使に導かれ悠に会う。そしてお互いの名前を言ったとき、この物語は完結した。 天使は、藍の中から鳩として飛び立った。ふたりの頭の上を2羽の鳩が飛ぶ。 1羽は天使...もう1羽は? 藍と悠は大地に残った。藍色の天使は藍と天使に分かれ、天使は空を選び、藍は大地を選んだ。鳩になった天使はもう1羽の鳩を守ってくれる。 真白は、真白な森の妖精に戻り、森へ帰る。すべてを天使に託して... そして大地とともに、真白の娘たちを見守ってくれる。 「あい...えりこ...あんな...ぽっぽ......」 空に飛び立った、もう1羽の鳩...それは...天使と妖精が...もう一度命を与えてくれた...大切な...大切な.....真白の赤ちゃん..... きっと...天使が守ってくれる...真白な鳩... 「疲れたらお母さんの森に、翼を休めにおいで、あたしの赤ちゃん.....」 |
|
その日珍しく鑑別所内は盛り上がっていた。 女子腕相撲大会の真っ最中。 真白の中の妖精もウキウキ気分やったんやろな。藍、恵理子は順調に勝ち進み、ポッポは惨敗。いよいよ真白の出番。(安奈は棄権ね) そのとき、恵理子が「こいつもダメかなぁ」とつぶやく。その声を妖精は聞き漏らさない。妖精のいたずら心を刺激した。(天岩戸か〜?) 妖精は真白に、ほんの少しだけ力を貸してやった。自分の力におどろく真白、こんな力が真白にあるわけがない。しかし、真白も強豪を倒し、勝ち進んだ。 いよいよ決勝戦!「おてやわらかに...」と藍に話す真白。藍色の天使も妖精に気づいたんやろか。眉であいさつしたみたいやったけど。 残念ながら決勝戦は悠に止められてしまったが、真白はこの力の感覚を前にも感じた覚えがあった。 それは、義父を階段から突き落としたとき、いくら真白が思いっきり突き落としたにしても、あんな大ケガをするなんて。あのときの力強さとおんなじ感覚。 あのときも妖精が力を貸してくれてたんや。 |
|
真白な妖精は黄色いカ〜テンの横で立ちすくんでいた。昨夜たしかに真白と妖精はひとつになった。藍色の天使はいなかったが、飛べるはずやった。黄色い空と太陽に向かって... カ〜テンの下には、少女が倒れていた...真白。 しかし、真白はそこに立っていた。真白な森の妖精。真白には間違いなく、”飛んだ”という感触があった。 真白はビルから飛んだ瞬間、肉体から離れ黄色いカ〜テンといっしょに飛んでいた。そのとき初めて真白は、肉体とともには飛べないことに気づく。 ...藍。彼女も飛ぼうとしている。肉体をもった天使、藍。悠の手を引いて飛ぶつもりだ。真白は悟った、肉体は飛べないことを...藍が死んでしまう...先生も。 真白には時間がなかった。早く森に戻らなければ真白な妖精も消滅してしまう。藍を止めなければ...藍の翼を癒してあげなければ... 真白は森から藍に思いを伝える。 「藍...まだ飛べないよ...飛んじゃダメだよ...先生まで死んじゃうよ...」 その思いは皮肉にも真白の葬儀のさなかに届いた。頭の...いやいや直線的な思考の天使は暴走してしまう。 |
|
かあちゃんが離婚したから、かあちゃんとふたり暮らし。最近、変なおっさんが出入りしてるわ。あの子の家はスナックやて。水商売やで。 あの子いっつもなんかセンスの悪いメガネかけてるわ。ほんまに「度」はいってるんやろか?ええかっこしてメガネかけてるだけちゃうん。 身体もちんこいし、いっつもツ〜ンてしてるし、ちょっと成績ええぐらいでツンツンされてもなぁ...。とにかく根暗やわ、あの子。近くにいてるだけでこっちまで暗〜なるわ。 クラブも入らんと学校終わったらさっさと帰るし、店の手伝いとか家事とかやってるらしいけど、ほんまかいな。ひとりでガリ勉してるんちゃうん。 ほんで、ほんで、なんか電車の中で彼氏できたらしいねんて、そやけどあんな根暗やったら振られて当たり前やわ。2・3回デ〜トしたらもうなんにも言う来んようになったらしいで。 あげくの果てに、あの変なおっさんとかあちゃんが結婚する言うたら、階段からおっさんのこと突き落として、警察に捕まってんて。 今、鑑別所に入ってんねんて。まぁ、あんな子、おってもおらんでも関係ないもんな。 帰ってきても、へたに相手したら殺されるで。みんな気ぃつけなあかんで。 たぶん、こんな感じやったんやろな。(なんで大阪弁?) 真白が真白らしかったのは、鑑別所の中だけやったんや。 |
|
出所して家へ帰り、2階の部屋で怯える真白。またあの義父がやってくる。 4人に助けを求める真白。その思いが届く前に義父に襲われる。 小さな部屋の中を逃げ惑う真白。大きな声を出して助けは呼べない。またお母さんにに嫌われる。観念した真白に妖精がつぶやく。 「助けてあげるよ。でも、あたしと一緒に飛んでくれる?」 「お母さんを置いては行けない.....」 「お母さんはあたしがしあわせにしてあげる。それならいい?」 「.....う、ぅん....」 真白の思いと妖精の力がひとつになる。真白に輝く真白。 一瞬のできごとだった。真白の願いは叶えられ、残すは妖精の願い...。 そのまま真白は、思い出のビルに向かう。 このあと真白の葬儀のとき、真白思いの両親が現れたけど、本当に真白を大事に思う両親やったんや。 妖精はその力で、おかあさんが不幸にならないように、義父の邪悪な心を浄化したんや。義父は良き夫、良き父になってたんや。 でも、義父は藍にヒドイ目にあわされる...。 |
|
安奈を洗脳した紘毅。(字はこれであってるんやろか) IQが高く、スポ〜ツ万能....神がかり的な存在。 鑑別所内でも洗脳で子分を増やしていく。彼の目的は世界制服。 しかし、これはあまりに飛躍しすぎているので止めておこう。(^^ゞ ちゅうわけで、この人はバスは見えんかった。トラウマを背負ったもうひとりの藍。そんな感じのする人物。つまり、感じだけでただの人やったんや。 彼の洗脳は要するに催眠術。だれ彼かまわず催眠術をかけて洗脳していまう。そのいちばんの被害者が安奈やったんや。 自分の不幸を知った彼は、自分なりの哲学を築き上げる。しかし、哲学だけではだれも賛同してはくれなかった。 IQの高い彼にとって、催眠術を習得するのは簡単なことやったんやろ。彼はこの特技を生かして、次々とまわりの人間を洗脳してしまう。 藍や真白をはじめとする登場人物が、友達という自分の外にむかってエネルギ〜を発しているのに対して、彼はすべてのエネルギ〜を自分に取り込もうとしてた。 そして、膨大なエネルギ〜を吸収した彼は、ひそかに世界制服の計画を... ちゃうて! 彼に不思議な力はなかった。哲学と科学に裏付けされた、計算された英雄。それが紘毅やった。 だから、藍も真白も彼をただの人間としか見ていない。天使と妖精はお見通しやったんや。かわいそうな安奈。彼女もただの人間やった。 紘毅にバスは見えんかった。きっと見えんかったと思う。 |
|
少年院最後の夜、森の妖精真白は藍を訪ねてやってきた。 真白はきれいになった。(ほんまきれいや。ドキッ!としたわ) 真白は藍をやさしく抱きしめて話しだす。 藍...もう藍は飛べるよ。あした先生に会っていっしょに飛ぶよ。あしたここを出たら、男の子が迎えにきて、先生のところまで連れていってくれる... 先生に会ったら、先生の手をしっかり握るんだよ。ぜったい離しちゃダメだよ。先生が藍のことを守ってくれるから... あたしは藍といっしょに行って、藍の思いといっしょに飛ぶから。先生の手を離したら藍も先生も死んじゃうよ。ぜったい手を離しちゃダメだからね。 飛びあがったら、黄色いお日様に向かっていこう。きっと空もよろこんでくれるよ。藍とあたしがいっしょに飛んだら... 黄色いお日様に向かって...自由に... 藍は目を閉じて真白をむかえる。明日、藍と真白は空に向かって飛び立つ。 本当に飛ぶのは、妖精と天使の思い。藍自身は大地に残る。真白は、藍の思いだけが飛べるように、藍に寄り添う。 藍は、真白を信じてくれたが、真白はまだ不安だった。もし、先生の思いが藍よりも弱かったら、先生は藍を大地に引き止めることができない。 もし藍がその肉体とともに飛んでしまったら... それは藍の死を意味する...同時に悠までも... それでも藍と真白は、あした空に飛び立つ。黄色い太陽と青い空はきっとふたりの思いを迎えいれてくれる。 |
|
真白はずっと、彼女の手であかちゃんを守ってたのに... だ〜れも、そんな真白の思いに気が付いてくれへんかった。 安奈はあかちゃんのことは気が付いてたけど、真白の思いまではわからんかった。 真白の...真白だけのあかちゃん... 父親なんて関係ない...真白の大切なあかちゃん... 「いろいろ考えたんだけど...やっぱり堕ろすことに決めた...」 「ヒドイと思う?...」 あの時は仕方のないことやったんかも知れんけど、 真白はあかちゃんのことは忘れてなかった。 妖精にもどった真白。 思いは黄色い太陽と青い空に届きますように... |
|
その日森の精霊の木は、ぼんやり空を眺めていた。空を飛びたい、黄色い太陽に向かって、自由に...。 ふと気が付くと、少年が精霊の木に寄りかかって泣いている。道に迷って精霊のところまで来てしまったらしい。 精霊はつぶやいた。「どうしたの?道に迷ったのかな?」当然、少年には聞こえるはずはなかった。しかし、少年は精霊の木を見上げていた。 「妖精さん?」 「わたしは、この森の精霊だよ」 「......?」 「心配いらない、あたしが守ってあげる」 精霊の木の幹に真白な妖精が腰掛けて話した。 それは精霊の空を飛びたいと思う願いと、少年の想像が作り出した、真白な森の妖精。 妖精は少年を導き、友達のもとへ帰してくれた。友達のもとへ...。 真白な森の妖精の思いは空を飛ぶこと。 そして妖精はあこがれてしまった...友達。 このあと、妖精は精霊の森を離れる。黄色い太陽に向かって飛ぶために。 精霊の木の下で泣いていた少年の名前は...悠。 |
|
古びた教会?そこに一枚の絵があった。 猫を抱き、振り返りざまにその絵を見た少女達。 ひとりの少女は、その絵を描いた人の愛の深さを知り、 もうひとりの少女は、空を駆け巡る思いの強さを知った 絵を描いた彼は、人間でありながら空を自由に飛べる存在になっていた。 その人の思いは、ふたりの少女の手を握り、空へと導いてくれた。 「君はここに残りなさい。」 3人目の少女は、そこに取り残される...藍。 空を飛んだのは、天使と妖精。妖精が藍に話しかける。 「行こう、先生が待ってるよ」 |
|
なんで、真白はビルから飛ぶ必要があったのか? 「自殺なんてね、弱虫のすることなんだよ!」 ...真白は弱虫ではなかった。 しかし、真白にとって「死」にもあたいする重罪...真白の赤ちゃん。 母性の強い真白にとっては、苦しい決断だったに違いない。 赤ちゃんを葬りさること...それは真白自身の存在をも揺るがす決断。 いつもその小さな手で赤ちゃんを守っていた真白。 赤ちゃんを失った真白は、よりいっそう真白のお母さんを守ることに執着した。 そして、お母さんの放ったナイフのような言葉...「泥棒猫」 真白は守るべきものを失ってしまう。 すべてを失い、重罪に押し潰された真白... もしポッポが、ちゃんと出所できていたら、真白の人生も変わっていただろう。 |
|
5人が泊まったビルの夜、少し夜が明けようとしたころ藍は空をぼんやり眺めていた。藍はそこから飛べるような気がしていた。 藍が見ていた空は、暗闇からすこし太陽が明るさを与えてくれていた濃い青色。天使の目には藍色に見えていた。 今にも飛びそうな藍に真白が話しかける。 「藍、もうすぐ夜が明けるね。お日様はまだ顔を出していないけど...」 天使は、飛ぶことをやめる。空は藍色に染まっていてもお日様はまだ地面の下にいる。このまま飛んでしまったら、太陽に向かって飛んでしまったら...。 そんな藍をよそに真白はひまわりを見つめていた。傍らではポッポが眠っている。 ひまわりの花言葉は、「いつもそばにいるよ...」 |
|
「どうして!仲間なんでしょ!友達なんでしょ!」 恵理子が仲間に襲われたあとで真白はこう言った。 友達...真白にとっては大切な言葉。真白にもわからなかったけれど、「友達」という言葉にはとてもあこがれていた。 それは妖精があこがれた人間の友達。真白はここで4人のすばらしい友達にめぐりあった。真白の大切な友達。 真白の大切な友達。それは天使の藍にとっても同じこと。真白はまだ妖精としての覚醒はなかったけど、天使の藍はその思いをしっかり受け止めていた。 妖精があこがれた「友達」。 真白は17年間、友達はいなかった。 友達のいなかった真白。真白の心はきのうまでおかあさん一色だった。しかし少しずつ友達への思いは大きくなっていく。 傷ついた翼の天使は、その真白の思いも勘違いしてしまう。 |
|
本当のお父さんに会いにいった真白は、声をかけられずに帰ってきた。お父さんは再婚していた。傍には小学生くらいの女の子もいた...。 その女の子がとても羨ましかった真白。優しそうなお父さん。それに比べ今の義父は、「変なやつ」。このときも真白にはお母さんしかいないことを痛感している。 「お母さんは一人ぼっちだから...あたしが必要なんだ。」 真白にとってもおなじこと、真白もお母さんがいなければ一人ぼっち...。 「だから。変なやつはやっつけてあげたの。お母さんのために!」 「.....お母さんのために!」 ほんとうはお母さんじゃなくて、真白自身のためにやっつけたんやろ。真白のしあわせのために...。 しかしこれから、しあわせはお母さんではなく友達のところにあることを、真白は知っていくことになる。そして天使と出会う。 「いつかあたしのこと友達だと思ったら話して。親友だったら話せるでしょ。」 |
|
「ねぇ、ずっと友達でいようよ!」 裁判の少し前、5人は友達でいることを再確認した。真白にとって初めての友達。もちろん妖精にとっても初めての友達だった。 そしてその友達の中には藍もいる。翼を傷つけてしまった天使。藍も「空を飛びたかったんだよ、きっと...」。 「黄色い太陽に向かってね」「自由に...」「あたしも飛びたいよ」......。出所後の夢をみる真白。友達といろんなところに行きたい...自由に。 真白な森の妖精のあこがれはこのときかなえられた。残る願いは空を飛ぶこと。真白も藍も出所後すぐに飛ぶ決心をしていたに違いない。 真白と藍で、青空を黄色い太陽に向かって...。 しかし、飛ぶことで友達とはもう会えなくなることに、ふたりはまだ気づいていない。 |
|
| 藍のデ〜ト | |
|
|
|
|
空を飛ぶことを夢見た真白な森の妖精が、精霊の森を出ようとした日。精霊の木は妖精にこう言った。 「おまえの羽は太陽に向かって飛ぶには小さすぎる。この森の中では、森の力に守られているから、おまえも自由に飛びまわることが出来る。」 「しかし、一歩森を出たら、おまえは無力な妖精だ。わたしの力が届く限りおまえを守ってあげよう。」 「おまえは、早くともに飛ぶ者を探すことだ!森を出て、おまえはひとりでは生きてはいけない。誰かがついていないと...。」 「そう、誰かと飛ぶなら大きな翼をもつ者を探しなさい。真白な翼を持つ者を...。」 そして、真白な妖精は空を飛んだ。いっしょに飛んだ者は...真白? 真白とひとつになった妖精は、誰かとはいっしょに飛んではいなかった。 たったひとりでビルから飛び降りた真白。妖精になった真白を守ってくれた翼は、黄色いカ〜テン。カ〜テンは大きな翼となって真白と飛んでくれた。 しかしそれは奇跡やったんやろ。カ〜テンでは舞い降りるだけでも精一杯。あやうく真白は肉体だけではなく、その思いまで失うところやったんや。 |
|
「真白な君のドレス」はなんなんかなぁ?
「ひび割れた鏡」?妖精を映した鏡?...真白か?真白をずっと見つめていた妖精。真白はセミロングなのか〜(^^; |
|
鑑別所の壁に5人がもたれ、真白が叫んだ!「必要ないんだ!誰にも!」
真白として過ごした17年と少し...。妖精と真白はお互いの思いを確かめて、お互いの手を握って飛んだんや。真白として過ごした時をそのつないだ手で終わらせてしまうと知っていても...(;_;)
真白は妖精の思いを受け入れた。妖精の思いは真白の心の窓を激しくたたいた。まるで風が窓をたたくように。 |
|
ドレスだった真白のしみが、赤い蝶になった。赤い...赤...「返して!あたしの赤ちゃん!」
「君のからだ」...真白ではなく、妖精のからだから蝶は飛び立った。天使の力をかりて、今夜飛び立った赤い蝶。蝶の色はすぐに真白な色に変わり...真白な鳩となって、青い空を駆け巡る。 |
|
キリマンジャロ!(^^;
真白な鳩は、真白なまま染まることなく飛んでいけ!
真白な森に降る雪は、いつまでも心の中に降り続け...真白な森の妖精はそこから守り続けてくれるよ。 |
|
空を飛ぶことに憧れた者たち...。 真白な森の妖精・真白、傷ついた翼の天使・藍、閉ざされた才能の持ち主・悠。それから、もうひとり、千尋。 彼女も空を飛ぼうとしていた。いや、していたというよりは、憧れていたと言ったほうがいいかな?彼女が求めた空は、亡き婚約者の飛び立った世界。そこへ一歩でも近づきたかった。 そのためには、悠が必要...。特殊な能力をもたない彼女が、なんで悠のことを解ったかはようわからん。しかし、彼女は悠が飛べることに気づいていた。 彼女は悠が必要だった。そのためには藍が邪魔〜♪(^o^) 彼女は悠を手に入れるために、藍の前で命を賭けた芝居をする。 藍は、気づいていたんやろね。 アカンて、頭の...いやいや、直線的な思考の天使にそんなケンカ売ったら...。ほら、思ってた以上にひどい怪我になってしもた。 目が見えたら、太陽で焼けてしまうって、だから目をつぶしたって、これで亡き彼と飛べるって...(;_;) 彼女は、ただの人間やったから、それで精一杯。 |
|