そのときになってみないと、わからない。
そのとき、その条件で考えます。
ルールを決めてしまったら考えない、
というシステムのほうが不健全では?

◇「女王の百年密室」 森博嗣 04/5/17


駄目だとわかってても、ついスパートかけちゃうの。
とことん駄目だと思い知らされるまで、諦められないのよ。


◇「なぎさボーイ」 氷室冴子 04/4/19


自分で選んだ道だ。
羌族だから、こういう道を歩かねばならぬということはない。
人は自分が生きたいように生きればよく、
ほんとうにそうした者が、
かえって運命というぬきさしらないものがわかるのではあるまいか。


◇「太公望」 宮城谷昌光 04/3/


限りなき雨 晴れない空 
明日限り終わらない夜 
限られた時 秘められた恋
喜怒哀楽なら どれか選ぶなら 哀しみをください


◇SUNNYSIDE 「ラッキーとアンラッキー」 04/2/6


新年おめでとう、寄せ書きありがとう。
うちの台所で酒が飲みたい。どんな立派なキャバレーで飲んだ酒よりも、
うちの狭い台所で飲んだ酒の味が忘れられない。
お袋さんが腰を打ったとかいうことだが、大丈夫?
大の息子を4人(今は3人だけど)持ってるんだから、
軽々しく高い所へ上がったりしないでください。野郎どもを大いに使うべしだ。
おやじさんも無理をせず、ゆっくり温泉へでも行って、
帰りには馬の突っ走るのを見て財布をはたいて来たらいいでしょう。


◇小沢征爾 「ボクの音楽武者修行」 
  (1961年1月、パリから家族にあてた手紙)


たぶん勇気というのは男らしさや元気や無謀な冒険心とはまるで違うもので、
ひょっとしたら愛と関係があるのかもしれないと僕は考えた。


◇池澤夏樹 「南の島のティオ」 03/11/3


春のいちばんはじめの日には、ここへかえってきて、
またきみのまどの下で、くちぶえをふくよ。
―――1年なんか、たちまちすぎるさ。


◇トーベ=ヤンソン (訳 山室静) 「たのしいムーミン一家」 03/8/15


起こったことは起こったことなんだから、それを感じるとおりに感じていればいいんだよ、
と言っているように思える。
そして、生活していくときには、
感じていることだけが起こっているんじゃないのよ、
とも、武田百合子は言うのだ。
感じていないことで見忘れていることが、いくらでも起こっているのよ。
いろんなことが積み重なって世界はできているんだから、
考えすぎないことです。


◇川上弘美 「あるようなないような」 03/7/26


■今週の一言
他人の欠点しか見えない場合は、その人よりも自分のレベルが低いと思って間違いない。

■今週のことわざ
しゃがんだマドンナ、屋根まで跳んだ

■今週の新商品
痩せない石けん(けっこう凄い技術だったりして)


◇森博嗣 「浮遊研究室」 03/7/9


君が瞳はつぶらにて
きみが心は知りがたし
君をはなれて唯ひとり
月夜の海に石を投ぐ


佐藤春夫 「少年の日」 03/6/19


Who Says a Funk Band Can't Play Rock?

Be Kinda Hard Not To Have Style

FUNKADELIC
「Who Says a Funk Band Can't Play Rock?」 03/6/8


こう言ってしまうと暴力と死ばかりの映画になってしまうが、アキラは
「でも、見ると勇気がわいてくるんだよ」
と言い、よう子は「勇気って、いいわよね。」と言った。
「『勇気って、いい―――』
「うん、勇気がいいとか必要とか、あんまり思わないもんね」
「や、勇気は大事だ。勇気が映画のテーマになりにくくなってから長い時間がたった」
「エッ? ナニィ? 島田さんの言い方って、字に書いた文章みたい」
「や、いま勇気はそれほど扱いづらいものんなんだ。
 でも、勇気がわいてくるのは、いい映画だ」


保坂和志 「草の上の朝食」 03/5/25


ローマに来て、試合に出なかったり、ベンチに入ったりということがあると、
初めてそこで挫折したかのような言い方をする人たちがたくさんいたけれども、
それは間違いで、ペルージャのときもそうだったんです。

もっと言うとオリンピックのときもユースのときもすべてそうで、
僕にとっては何も珍しいことではない。
そうやって少しずつ試合に出るようになっていったわけだから。

もちろんレベルが今までより高いということはありますが。
自分としては今までと同じように、考えながらやることをやっていけば、
いつかはレギュラーを取れると思っているので。

中田英寿 「文体とパスの精度」より  03/5/11


かなしきは
かの白玉のごとくなる 腕に残せし
キスの痕かな


石川啄木 03/4/14


いつどこがどんなふうにかは わからないけど
すべては変わっていくだろう
希望は明日へすいよせられる
変化という包容力

さっぱりとしたいさぎよさの
毎日がはじまる

銀色夏生 03/4/1


こっちへ来て そして見せておくれ
ベイビー 僕をだめにしないで
“たぶん”なんて二度と言わないよ
僕らは新しいストーリーの中で楽しむんだ

PLAGUES 『チェリー・ゴールド』 03/3/22


神様を信じる強さを僕に
生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に
僕はずっと耳を傾けている

小沢健二 『天使たちのシーン』 03/3/9


空に真っ赤な雲のいろ。
玻璃に真っ赤な酒のいろ。
なんでこの身が悲しかろ。
空に真っ赤な雲のいろ。

北原白秋  2003年2月22日


決して新聞が役に立たないというわけではなく、
世の中には右から左に抜けていくだけの身につかない情報が
あまりにもあふれすぎてるんじゃないかと思うだけである。

村上春樹 「村上朝日堂」  2003年2月9日


たぶん待ってくれへんやろ。
いや、待ってくれるかもしれへん。
とにかく俺は刺青をとる。
最初は左腕、次に右腕、そうやってるうちに、あいつは、
もうかめへん、それ以上取ったら死んでしまう。
もう許してやる。
そない言うてくれそうな気がするんや。

宮本輝 「夢見通りの人々」 2003年1月27日


やたらマジメな夜 なぜだか泣きそうになる
幸せは途切れながらも 続くのです

スピッツ 「スピカ」  2003年1月13日


ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの

室生犀星 「小景異情」  2002年12月27日


子供が勉強している以上に、自分は仕事をしようと思う。
子供が遊んでいる以上に楽しく遊んで、
「早く大人になって自由に遊びたいな」
と彼らに思わせよう、と考えている。

森博嗣 「臨機応答・変問自在」 2002年12月15日


人間死ぬまでにできる事はせいぜいひとつさ
光がさしてきた 気が楽になった 簡単な事だった
ロックンロールギタリストになるんだ

「ロックンロールギタリスト」 ギターパンダ(詞・山川のりを)  2002年12月1日


晴れて風ふく ふかれつつ行く

種田山頭火  2002年11月15日


雨ふるふるさとははだしであるく

種田山頭火  2002年10月23日


僕らはいつのまにか自由を求めなくなってしまった
(そのほうが楽だからだ)。

僕らはいつのまにか自由がなんであるのかわからなくなってしまった
(麻痺しているほうが生き易いからだ)。

でも、ダイジョウブ。今、これから僕らは旅に出る。

素樹文生 「旅々オートバイ」  2002年10月13日


「ダメでも歌えばいいじゃん!」

若木未生 「熱の城」   2002年10月2日


「二号さんを持たんような甲斐性なしでは
世間に出しても役に立ちまへんやろ。」

新藤兼人 「おもちゃ」  2002年9月14日


歴史に限らずすべてものごとは人間の手が成したものである限り
相対的な意味と価値を持っていますが、
その一方を強調するだけではなく、
事実そのものを違った形で歴史として登録することは
人間全体への冒涜です。

石原慎太郎 「亡国の徒に問う」  2002年9月10日


ずうっとずうっと半分に切ったら最後どうなっちゃうの?

保坂和志 「季節の記憶」  2002年8月16日


もう僕たちは浸りきっていることはできない。

鷺沢萠 「少年たちの終わらない夜」  2002年8月6日


あれは、いい夜だったよな、絶対。

これから、どんなことがあったって、それだけは、変わんないよな。

川島誠 『800』  2002年7月25日


信長はドロンコで城へ戻る。

ズカズカと濃姫の部屋へ。腹這いになって、頬杖をついた。

「オレダ。織田信長とは。どうです。織田信長ッて、こんなのさ」

坂口安吾 『信長』  2002年7月17日


いろんな事件をきくたびに、そういうこともあるだろうと思う。

銀色夏生 『どんぐり いちご くり 夕焼け』  2002年6月30日


僕らは逃げるのさ 世界の果ての向こうまでも

PLAGUES 『音速の箱庭』  2002年6月18日


今のうちにたくさん曲を書いておいたほうがいいよ、

若いうちにしか思いつかないアイデアってのも一杯あるから。

俺だって、昔と同じものは二度とつくれないから。

若木未生 『薔薇とダイナマイト』   2002年6月10日


あなたの背中が輝く夢のように

小沢健二 『麝香』 2002年6月2日


雨の日は雨の一粒々々の中にも、
嵐の日は狂い叫ぶその音の中にも、
私はなつかしい命を見つめることができた。

坂口安吾 『風と光と二十の私と』   2002年5月22日


良識を重んじてる善人が もはや罪だよ

Mr.Children 「マシンガンをぶっ放せ」  2002年5月15日


物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだんに消しながら、

やがてふっと消えるように生涯を終ることが出来たらしあわせだろうと

時どき夢想する。

藤沢周平  2002年5月7日


「頑張る」だけでは追いつけないものがこの世の中には山ほどあって、

それはもうどうしようもないほどの真実だ。

鷺沢萠 『過ぐる川、烟る橋』  2002年4月29日


「雪ふる ひとり ひとり 行く」 

山頭火  2002年1月2日


「その熱心さこそが才能だなあ」 

吉本ばなな 『ハチ公の最後の恋人』   2002年1月7日


仕事をやめるという家内に絶対続けろと言ったの。

男だって他人の人生を引き受けるほど暇じゃないんだ。ディペンデントな奥さんと一緒にいるゆとりなんかないよ。

大島渚  「内面のノンフィクション」山田詠美対談集  2002年1月13日


何となく、

今朝は少しく、わが心明るきごとし。

手の爪を切る。

石川啄木 「悲しき玩具」    2002年1月20日


たかが、字だぜ。

山田詠美 「熱血ポンちゃんは二度ベルを鳴らす」  2002年1月28日


(徳川慶喜が、大学で憲法、民法、商法を学んでいると言う息子に対して)

「大学教育とはさような局部的なものであるか。男子世に立つには、宜しくもっと大局的活学を志せ」

高松宮妃喜久子「菊と葵のものがたり」    2002年2月3日


隣にいるぜ カー・オブ・ザ・イヤー

近頃 みな丸いね どれもみな同じ

奥田民生 「車カー」    2002年2月11日


しあわせな時代だが、しかし飢えを知らない社会は、

人や物に対して どこか敬虔さを欠いているようにも思える。

藤沢周平 「半生の記」  2002年2月18日


まだ寒い
まだ寒いけど
この胸を

かすかにゆらすものがある

頑張って

頑張って働くよ 君のために

銀色夏生 「散リユク夕ベ」   2002年2月25日


街の明かりの下では誰もが目を閉じ闇さまよってる

あくせく流す汗と音楽だけは止むことがなかった

尾崎豊 「路上のルール」   2002年3月4日


私はいつも神様の国へ行こうとしながら

地獄の門をくぐってしまう人間だ。

坂口安吾 「私は海をだきしめていたい」  2002年3月16日


これから旅も春風の行けるところまで

種田山頭火  2002年4月2日


考えてみると
おれたちは何か眼の前にうまそうなおかずと酒類があると
たちまちみんな あっけなくなごんだ気分になった。

椎名誠 『哀愁の町に霧が降るのだ』  2002年4月12日


かざしたる牡丹火となり海燃えぬ思ひみだるる人の子の夢

与謝野晶子 『舞姫』  2002年4月21日


 

 

 


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