[ 演奏記録 2005年9ー10月]



9月10日(土)福島 なまず亭
最近ドラマーが脱けたブルースクルーザー(ミッキ−扇(V&Harmonica)、早坂洋一(G)、渋谷研一(B))。この夜、3人編成になった彼らに、東京からわたし、タッド三浦、大久保紅葉が出向き、また、県内原町市からはランブリン前田が合流した。

ショータイムは、まず「ランブリン前田(G&V)」のソロ弾き語りから。先月の地震で古いギターに罅が入り、目下修理中とのこと。スライド用の新しいギターを持って来ていた。次いで「タッド三浦(G&V)&ミッキー扇(Harmonica)」。バンドスタイルのときもタッドの喋りは可笑しいが、弾き語りになると一層可笑しい。ミッキーも熱演。

少しの休憩をはさんで、トリオのブルースクルーザー登場。3曲ほどの演奏の後、わたしが呼ばれ、タッド三浦がドラムに入って、バンドスタイルとなる。わたしのいつも演目の間に、大久保紅葉が3曲参加。お客さんにも随分来ていただいたので「仙台定禅寺ストリートジャズフェスティバル前夜祭」のような感じになる。実際、出演者は全員、そして店主じょに始め観客の多くも翌日は仙台のフェスティバルに出かけるのである。

演奏後、仙台でのドラムを担当する中山幸也が乗る車にピックアップしてもらうべく、わたしたち東京組はお店で車待ち。その間、店主じょにが十数年前、阿佐ヶ谷ギャングスタ−を閉めるときに企画した「さよならライブ」のビデオを見る。ソウソウたる出演者、みな若くてびっくり。「この人、誰?」なんて尋ねながら、興味深く鑑賞するうちに、午前3時過ころ東京から車が到着。福島組には「また明日、仙台で!」と別れる。予定より早い4時過ぎに仙台市内のK宅に到着乱入と相成った。

(画像提供:なまず亭じょに)


9月11日(日)仙台市勾当台滝前 定禅寺ストリートジャズフェスティバル
今年は6回目の出場。メンバーは、早坂洋一(G)、片倉謙一(B)、中山幸也(D)。出演順が一番最後だったので、演奏が終わる頃には日も落ちて暗くなるだろうと思っていたので、少しでも明るい衣裳がよいだろうと白いスーツにした。わたしの前の組が、どういうわけか、予定より演奏時間がかなり短かったので、わたしは主催者の了解のもと、「終了時間はタイムテーブルどおりにしますからね」とことわって、予定より10分早くスタートした。

演奏前に、何人かの来場者が「今年も聞きに来ましたよ!」と声をかけてくださったので、さすがにテンションが上がる。勾当台滝前は数多いフェスティバル会場でも好位置。観衆も多い。今年もラッキーだなぁと喜びつつ、「こんばんわ、ファイア−大道です!」と挨拶をすると、いつものように演奏が始まった。1曲目のイントロで、左指のもつれ具合が想定の範囲内(!)だったので「まずまずかな」とホットする。後は全力投球あるのみ。

とはいえ、ギターは決して上手くなかった、やっぱり...。それは弾いている自分が一番わかっている。しかし、だからといって躊躇したり、遠慮したりするわけにはいかない。わたしはステージ上から観衆の様子がよく見えるほうである。わたしのイマイチのギターソロの後で、皆フラストレーションをためてしまったのが手に取るようにわかる。「おお、どうする?」観衆の中には、わたしよりずっとギターの上手い人もいるのだ。「おお、恥ずかしいな。」でも、気落ちしている暇はない。それでは、とりあえずここは歌でがんばって、次のギターソロで再度挑戦だ。それでも、やっぱりトンマなフレーズを弾いてしまうわたしだが、そんなときはむしろもう一歩前に出て行く。亥年生まれですからね。

ステージと観衆の境目をずいぶん動き回ったので、途中で何度もギターのコードが緩くなって、音が消えてしまった。それでも結局、50分近い演奏が終わると、観衆から大きな反応があった。「アンコール」をもらった。とても嬉しかったので、喜んで「アイル・プレイ・ザ・ブルース・フォー・ユー」を演奏した。が、曲の最後のわたしのソロの途中で、また音が消えてしまった。ギターをあきらめて歌でのエンディングにした。後で気がついたら、コードを差し込むところのナットが外れていた。いよいよ演奏が終わって挨拶を済ませ、ステージを下がるとき、何人もの方たちが近づいて声を掛けてくださった。「よかったですよ!」「また来年来てくださいね!」「去年も見てたよ!」「がんばってね!」等々の言葉、ありがとう、仙台!とはいえ、そんな余韻に浸る間もなく、次の演奏場所、郡山を目指して車に乗り込んだのであった。

(画像提供:なまず亭じょに)


9月11日(日)郡山 BIRDLAND
仙台から高速に乗り1時間半で無事到着。郡山「バードランド」は、ブルースクラブ「マックスウェルストリート」を経営していた清水さんが今年になってから始めた新しいお店。特にブルースクラブと銘打たず、音楽と社交の場として広くお客さんを迎えることをコンセプトにしたのがこの「バードランド」である。

店内は広くゆったりして、フカフカのソファが並んでいる。グランドピアノとステージもある。ママもホステスもいる。普段はカラオケやダンスを楽しむお客さんも多いそうだ。「この店では僕はあまり前に出ない様にしているんですよ」と清水さんは言っているが、やはりブルース好きのオーナーに吸い寄せられて(?)、ブルース愛好家たちも三々五々集まっているようである。

この夜、郡山のバンドが2組出演の後、「ファイアー大道ショー」、「タッド三浦ショー」が行われた。わたしたちが店に着いたときは、ちょうど2組目の演奏が始まったところだった。わたしのセットでは、仙台定禅寺ストリートフェスから一緒の中山幸也がドラムを叩き、ギターとベースに郡山のミュージシャンに入ってもらった。ギターが真尾君、ベースが塚田さん。また、2日間同じ車で移動中の古賀節子さんと「バードランド」のご常連の華さんに、ゲストボーカルとして1曲づつ歌ってもらった。 一方、タッドのセットにも郡山のミュージシャン、ストーブ吉成(D)、河野氏(B)の両名の他、店主清水さんその人も、タッドの指名で参加。また、大久保紅葉(V&H)もゲストとして登場した。

ブルースライブをまだ本格的には始めていない同店で、「南東北ブルースサミット」と称して、この夜の企画を引き受けてくださったオーナーの清水さんに感謝。お客さんにも多く集まっていただいた。演奏終了後、午前1時くらいまでゆっくりし、東京に向かう。夜明け前に帰京となった。

(画像提供:郡山バードランド。画像をクリックすると、「南東北ブルースサミット9/11/2005」のフォトレポートにリンクします。)


9月17日(土)大阪・塚本 HOWLIN'BAR
この日からスタートする3連休を利用して東京を離れる。「ファイアー大道ブルースショー@名阪地区」の旗揚げに、逸早く名乗りを挙げてくれた今回のツアーメンバーは、中山幸也(D)、カモネギーたかひろ(G)。そして、中山幸也の仲介により、名古屋市在住のストーミー万太郎(B)が加わった。

今回のメンバーはみな夫々に広い活動範囲を持っているので、わたしはとりあえず「座長」のポストにあるとはいえ、他の3人の個々の交友関係に支えられてゆったりした心持ち。この日は一番遠くに住むカモネギが午前5時に成田を出発、途中、東京都内で中山、大道を順に拾い、一路大阪をめざす。厚木周辺の渋滞を抜けたのがだいたい正午前であった。

塚本ハウリンバーは、以前から一度は訪れたかった店。5時前に到着し、この夜「デカスーホイホイ」を組んでわたしたちを待っていてくれたデカスー鈴木氏と合流。ほどなく名古屋から単身大阪入りしていたストーミー万太郎も到着。ううむ、いよいよ始まりである。

まずは「デカスーホイホイ」から。メンバーは、デカスー鈴木(G&V)の他、水野よしゆき(G)、垣内正秀(B)、大森英二(D)の面々。奇をてらわない、気持ちのよい正統的な演奏。しっかりしたリズム隊の上に2本のギターが絡み合う。わたしの好きなタイプの演奏だ。曲が進行するにつれてどんどん客席もリラックスして盛り上がる。また、ゲストに岩下けーこ嬢が登場して、「この曲を聞くと、みんなコーヒーが飲みたくなりますよ、特に、ネスカフェ、ね!」と言って「やさしく歌って(Killing me softly with his songs)」を歌いだすと、お店は一挙にヒートアップ。拍手喝采でステージが終了する。

さて、わたしたち。このメンバーでの演奏の初日とあって、コード進行が一致していない箇所やタイミングのズレる箇所もあったが、何とか乗切る。わたし自身のプレイも相変わらずパッとしないところが多々あって、情けない思いになる。が、その場で突然ギターが上手くなるわけでもなし、カッコつけたところでどうにもならない。いつもどおり演奏しようとしたが、それでもやっぱり、初めて会う大阪のブルースマンの耳を意識して、少し平常心を失っていたかもしれないなぁ。

また、わたしのセットではタッド三浦から紹介されていた、中学一年生の井澤レイ嬢にゲスト出演してもらう。「1曲を総合的に仕上げる」ということに関してはまだまだ経験不足だとしても、ギターの演奏には目を見張った。4歳の頃からクラシックギターを始めたという彼女、わたしなどには弾けないような早いパッセージをぎゅるんぎゅるん弾く。いやはや、羨ましい限り。千葉の大久保初夏(D)・紅葉(H)といい、宮城の堀野みほ(G)といい、若い女性プレイヤーは確実に成長していて、いやはや、高齢のわたしはどうしたもんでしょうね!

この他、初めてお会いしたにもかかわらず、とても初対面とは思えなかったフェイント上岡氏。トイレの貼りチラシを見て「見に行かないと..」と思っていてくださったそうだ。飛び入りでギターを弾いてもらったが、うう〜ん、さすがです。次回はゆっくり氏の演奏を聞きたいもの。またハモニカの968氏にもステージに上がっていただいた。演奏終了後もしばし皆さんと歓談。岩下けーこ嬢に「ルート66は今でもちゃんと幹線道路として機能している」と教えられもする。何処に行ってもブルースクラブがあって、そこにはブルースプレイヤーがいて、一緒に演奏できる。やっぱりブルースっていいなぁと、しみじみした夜。とはいえ、わたしがイメージするギタープレイに、まだまだ遠いことを如実に思い知らされもした夜だった。

(中段・下段画像提供:デカスー鈴木氏。画像をクリックすると、氏のHPのフォトレポートにリンクします。)


9月18日(日)名古屋 SLOW BLUES
ツアー2日目。対バンは「スーパースライム」。わたしたちの演奏を1部と3部に分け、間に彼らの演奏を挟む形でショーを構成した。「スーパースライム」はトランペット1、キーボード1、ギター1、ベ−ス1、ドラム1、パーカッション1の編成で、インストルメンタル主体のフュージョン系の演奏を披露した。

わたしたちの演奏は、前夜より出来が良かった感じ。カモネギコ−ナ−では、「息もつかさない」カモネギの漫談トークと若々しいステ−ジングで大盛り上がり。中山幸也の「隠し芸入り」ドラムソロもエンターテイメント度抜群、ストーミー万太郎も地元とあってノリがよい。わたしも彼らの好演に支えられてのびのび演奏できた。

この夜は2年ぶりにチャービー小林氏とお会いし、クレイジ−清水氏とも初めて言葉を交わすことになった。また、セクシー岩嬢とも「はじめまして」となる。そして、旧友武田英彦さんはステ−ジの途中で飛び入り出演してもらった。演奏終了後、若い「スーパースライム」のメンバーらともゆっくり歓談し、この夜の宿、万太郎宅へと移動した。


9月19日(日)豊川 TINGA TINGA
いよいよ3日目、最終日。寄り道をしながら午後5時頃、豊川着。店が開くまで豊川稲荷や周辺商店街をぶらぶらする。豊川稲荷から道路を隔ててお店はある。道端にぽつんと立っている喫茶店風だが、いったん店の中に足を踏み入れると、そこは何ともサイケでスピリチュアルな雰囲気。ドノバンなんかがBGMで聞こえてきそうである。

わたしたちの音出しが終わった頃、対バンの「ワイルドフラワーズ」が到着。カモネギの友人であり、豊川市内在住の彼らが、ティンガティンガでの演奏を取り持ってくれたのである。彼らもわたしたち同様、連休を利用して、蒲郡(愛知)、清水(静岡)の野外イベントに参加して、直行してきたのだ。60年代のグレース・スリックなんかを連想させる美女、ルーシー(V&B)が率いる「ワイルドフラワーズ」の演奏は、お店の雰囲気にもぴったりなアートロック調。カモネギもギターで参加した。

さて、わたしたちはというと、おおよそ場違いな感もあったのだが、いったん演奏が始まると、「ワイルドフラワーズ」もお客さんも思いのほか楽しんでくれている様子で、アンコールを含めて、80分くらい一挙に演奏することになった。カモネギコーナーはこの夜、さらに一層磨きがかかり、店内爆笑。リハーサル後、睡魔に襲われ昏睡していた中山幸也も完全復活。巧みなバチさばきで、スネアとシンバルだけとは思えない盛り上げ様。万太郎も「ファイア−ショー」の呼吸を掴んで着いて来てくれた。また、この夜は、嬉しいことに、「ルー&ザ・バーフライバンド」の長久手キャノンボール(B)、あさみ(K)の両名が車を飛ばして聞きに来てくれた。もちろん、ゲストで飛び入りしてもらった。

普段、あまりブルースに馴染みのないと思われる聴衆が多いところでは、曲の説明などを大切にしているが、後からルーシーに「曲の内容がわかってよかったよ」と言われる。そして、お店のチラシを見てから、わたしのホームページを見て「予習して来た」という方もいて驚いた。演奏終了後、一足先に名古屋へと向う万太郎に再会を期して別れた後、東京-千葉組はしばし残留。美味しいタイカレーなどをご馳走になり、みなさんと歓談するも、帰路が急がれて午前1時には撤収となる。

心地よい興奮に包まれて一路東京をめざす。お喋りをし、ちょっとウトウトし、またお喋りをしたりして、新宿区牛込のわたしの家の脇で降ろされたときは午前5時。今回の同行メンバー、そして、3箇所で「対バン」としてわたしたちをサポートしてくれたみなさんに心より感謝、感謝。みなさん、またお会いしましょうね!

(画像提供:ワイルドフラワーズ。上段画像をクリックすると、彼らのHPにリンクします。)


9月22日(木)池袋 ALE HOUSE
初めてのお店。池袋東口から線路沿いに日暮里方向に歩いて約5分。入口がちょっとわかりにくいが、階段を降りて店内に入ると、そこが洒落た内装のパブ「エールハウス」だ。思ったよりも広い店内にはカウンターの他にテーブル席が7、8つある。アップライトピアノ、ドラムセット、ギターアンプ2、ベースアンプ1、そしてPAとフル装備である。店内でのライブ演奏は主に木・金曜日だそうである。この夜、お客の入りはやや寂しく、演奏も今一つ乗り切れない感もあったが、個人的には懐かしい知人が来てくれたりして楽しんだ。メンバーは長浜太郎(G)、三上壽一(B)、バットマン小森(D)。店の雰囲気が気に入ったわたしとしては、今後しばらく同店での演奏を続けていきたいと思う。


9月24日(土)阿佐ヶ谷 CHICAGO
アコスティックギターでソロ、20分。自分の演奏の後、バブス山口+ドクターノブ&ブギアンリミテッドらの演奏を聞くものの、この日、早朝からの千葉市「幕張メッセ」での仕事に駆り出されていたため疲労困憊。皆に失礼して早々に帰宅した。

(画像:阿佐ヶ谷シカゴカウンター内で勤労中の店主、根本氏。)


9月25日(日)渋谷 TERRAPLANE
月例会の後のショータイム。出演者はわたしの他、タッド三浦、カモネギーたかひろ、岩楯修、城間貢、長谷川(ゲストピアノ)、リトルシゲル、長浜太郎。


9月30日(金)渋谷 BLUE HEAT
アコスティックギターで長浜太郎とデュオ。ギターの音数ひかえめの演奏となる。ボーカルに力点を置いたともいえるけれど、目標はもう少しギターも聞かせるようにすることかな。皮肉なことに、わたしたちの演奏が終わってから来店する人が増え、お店は一気に賑やかになる。知った顔も多かったので、彼らと合流して歓談。先日の東北ツアーでお世話になった郡山の清水さんもひょっこり登場。結局、わたしと長浜は閉店まで残留した。


10月1日(土)御茶ノ水 SPITFIRE
スーパーハープ竹江を頭に、わたし、長浜太郎(G&V)、タカ米倉(B)、中山幸也(D)の参加。他、ゲストとしてリトルモジョ古谷、ミス・ユキチのハモニカ組も登場で賑々しい一団となる。

スタート時点ではお客さんの入りが寂しかったものの、途中でカウンタ席も埋まってヤレヤレ。わたしがフロントに立たないセットもあったので、わたしは「この機会に」と、フロントマンの影から中山幸也のスネアとシンバル2つだけのドラミングを研究(?)。「ふうむ、こんな風にやっていたのか...」と見ていてとても面白いのであった。

さて、この夜、九州の若手ギタリスト、フクちゃんこと福田シンジ君が背広姿でフラリと登場。大学院生の彼は学会やら研究会やらでときどき上京しているらしいのである。「最近、あまり弾いていないから...」と躊躇する彼を問答無用、ステージに。弦が切れて残念だったけれど、2曲程熱演してくれる。演奏後、マスターからビールの差し入れ。また、美味しいジンも出していただいたが、地下鉄終電が早いわたしは1ショットご馳走になって辞去。次の演奏は翌月下旬に決まった。

(画像提供:スーパーハープ竹江氏。上段画像をクリックすると氏のHPにリンクします。)


10月7日(金)高田馬場 THE FIDDLER
いつものようにタッド三浦と。他の出演は、長浜太郎(G)、大竹史朗(G)、藤野晴信(B)、バットマン小森。


10月8日(土)高円寺 JIROKICH 飛び入り参加篇
「ミッキー扇&ブルースクルーザー」一年ぶりの東京。去年は台風の大雨で店が浸水したため、他店での演奏となった彼ら。「今年こそは JIROKICHI で!」との思いを実現するべく、店との調整を行なったのが、これも去年と同様に入道氏。「入道 WITH ミッキー扇&ブルースクルーザー」というのがこの夜のショータイトルだ。

ブルースクルーザ−が本拠地としている福島なまず亭主じょにも同行。じょにとなまず亭、ブルースクルーザ−を慕って集合した福島県人が目立ち、また入道氏の友人やファンなども集まって大変な客入り、満員御礼となった。クルーザーの熱演、入道氏の深いボーカル、ショーは2部に入ってどんどん盛り上がり、最後はあまりに盛りあがりすぎて、思わず「サヨナラコンサートみたいだ」と冗談を言ったほどである。

入道氏はわたしの顔を見ると、「演奏できる?」と聞いた。わたしはもちろん「ハイ、ありがとうございます。」と返事。1部と2部の最初にゲスト出演した局洋次郎さんのSGがステージ脇にあったので、それを使わせてもらって飛び入りとなった。1曲終えて席に戻ろうとすると、入道氏が「ワンモア!」と声を掛けてくださったので、もう1曲。SGが弾きにくくて往生したが、わたしの後で飛び入りした小安田憲司さんはSGでもバリバリ弾いた。ギャフン。

ブルースクルーザ−のメンバーの古くからの友人、ドラマーの高橋まこと氏をはじめとする、在京福島県人のみなさんとも1年ぶりに再会し、ミッキー扇(V&Harmonica)、早坂洋一(G)、渋谷研一(B)、いさむ(D)のメンバーらと演奏終了後は午前4時すぎまで打ち上げとなった。

(画像提供:なまず亭じょに)


10月9日(日)中野 BRIGHT BROWN
「CATFISH BLUES MARKET 2005」というのが正式名称のようだったが、通称「じょに祭り」と言うにふさわしく、じょにに会いに来たミュージシャン、友人・知人で身動きできないほど超満員。「いったいビールは何杯売れただろう?」

この日、じょには「レディース・ハリケーン」という企画を考え出していて、3人の女性ブルースギタリスト、すなわち、わたりべふみ、わたし、長見順(出演順)を集合させた。二人はわたしより遥かにキャリアが上の先輩だから、わたしにとっては光栄なことであった。じょにのハカライにわたしは感謝であった。

とはいえ、何せ、出演者が多く、店中がごった返しているような情況だったので、「レディース・ハリケーン」もそれぞれ3曲演奏ということになった。短い演奏時間ではあったが、わたしはこれまで二人の演奏をきちんと聞いたことがなかったので大変新鮮だった。小柄なわたりべさんはちょっとファニーボイスで戦前女流シンガーのフレージング。そしてカントリースタイルのギターがまたすごい。チューニングを変えて、左手にスライドバーをはめて、「クロスロード」を弾き語りしたときは、思わず唸ってしまった。「そうだ、こういう『クロスロード』が聞きたかったんだ!」

わたりべさんからバトンを渡されたわたしは、クルーザーのメンバーと演奏。ドラムには中山幸也が参加してくれた。わたしが3曲ボーカルをとり、途中でミッキー扇が2曲歌うという形で、1ステージにした。ミュージシャンが多いので、もう少し気の効いた選曲にもしたかったけれど、結局、ワイワイ盛り上がっている雰囲気を壊したくないので、わかりやすい有名曲を歌った。店にいた人が皆喜んでくれているように感じた。

長見さんがステージに上がる前に、サポートメンバーのJOJO澤度、ポニ−ボ−イ野中らが3曲演奏。それから登場した長見さんは、いやはや、指引きのフレーズがアクセントとストリーに満ちあふれ、素晴らしくて感服。上手い!自由闊達に演奏していてうらやましかった。わたしが未だに越えられずにいるハードルをとっくにクリアーしていることがよくわかった。そして、彼女の独自の世界はわたしが日頃求めているものとは違っていることもよくわかった。

思い出すままに出演者を列挙してみると、B&高橋まこと、ランブリン前田、コージ(ライトニン)大内、ローンウルフ造田、ロイキ、東京チェリーボーイズ、ユカリー、などなど。そして最後はやはり、じょにの「ジョージア」。12時頃に「祭り」は終わったが、わたしはその後1時間半くらい残っていたミュージシャンなどとお喋り。中野から自転車で帰宅すると2時を少し回っていた。

(画像提供:なまず亭じょに、しんさん/画像は上から、わたりべふみ、大道、長見順、じょに&東京チェリーボーイズ)


10月10日(月・祝) 山武郡松尾町 ビアレストラン寒菊
半年ぶりの寒菊。いつものご常連が三々五々集まってくださった。2日間の東京での演奏を終えたブルースクルーザーを、「福島に帰る途中だから、一緒に行こう!」と誘ったのだが、後からよく地図を見ると、松尾町から福島はとても遠かった。それでも快く同行してくれたクル−ザ−のメンバーに、わたし、長浜太郎(G)、バットマン小森(D)が合流。総勢6名で午後1時から4時まで3ステージを行なう。演奏後、クル−ザ−の一行は福島への帰路へ就き、わたしたちは夜の演奏に向けて船橋へ。
(画像提供:SHIBUKEN)

            船橋 月
予定時間を1時間遅れて到着。なまじ知っている店だったために、「車ではどう行くかチェックしておく」ことをポッカリ忘れてしまっていた。店で待機してたスーパーハープ竹江(V&Harmonica)とバタヤン井端(B)を随分イライラさせてしまったはず。ゴメン!さらに、この夜は客入りも乏しく、なかなか厳しい闘いとなった。とはいえ、わたしはいつもどおり演奏したつもり。久しぶりの共演だったバタヤン井端がわたしのレパートリーをよくさらっていてくれているのがよくわかり、よけいに力が入った。金曜日から続いた4日間の演奏やイベント、最後でちとコケたけれど、また次でがんばってみよう!


10月23日(日)阿佐ヶ谷 CHICAGO
まったくよいところがなかったソロ演奏。恥ずかしかったが仕方がない。一本立ちへの道はキビシい。他の演奏は、JACK、宮越俊之、長浜&大竹。


10月28日(金)阿佐ヶ谷 CHECKER BOARD
下川裕明(G&V)、芦谷乾太郎(G&V)、原一史(B)とわたし、同学年のミュージシャンが集まった。下川、芦谷の両人とは面識があったが、原さんには初めてお会いした。昭和34年生まれが4人、「亥組カルテット(仮称)」が集まったわけである。

彼らとの共演は初めてではあったが、「同級生」という何とも実体のない安心感と、藤井雅之(D)の好サポートにより、リラックスして演奏することができた。狭い同店では「満員」といえるお客さんにも集まっていただき、飛び入りゲストも盛り沢山。わたしたち亥組カルテットが一番楽しんだ夜だったかも...。

先日初めてわたしの演奏を聞いてくださった方が、ご友人をさそって聞きに来てくださったり、一ケ月ぶりにIさんも顔を出してくださったりで、ありがたかった。亥組カルテット、今後も末永く演奏を続けていきたいものである。
(画像提供:下川裕明)


10月29日(土)高田馬場 THE FIDDLER
「エミ&アンディのパーティー」での演奏。阿佐ヶ谷チェッカーボードで「ROIKI」の演奏を聞いた後、12時ジャストに現地到着。約束どおり深夜の2時から3時まで、1時間演奏した。この深夜の演奏は、実は、前回の同店で演奏終了後、パーティーの主催者アンディ氏に頼まれていたものである。

わたしの前、午前1時から2時まではタッド三浦が頼まれていたのだが、恵比須で「TK&ザ・ブルースブラスターズ」と演奏していた彼が、TK(H)、三上壽一(B)、今井卓也(D)の面々を連れて来てくれたので、わたしも彼らにサポートをお願いした次第。「TK&ザ・ブルースブラスターズ」のリズム隊は、この日、通算5時間、5ステージくらい演奏したことになるのだろう。彼らの他、大竹史朗(G)と長浜太郎(G)もサイドギターとして加わった。

パーティーは午後7時くらいからスタートしていたらしい。相当数のバンドが出演したようだ。驚いたことに、前夜、一緒に演奏したばかりの藤井雅之君が別のバンドで出演していて、お互いに「え〜っ、(あなたも)今夜演奏だったの?」というノリであった。わたしは4時には退けたが、店内ではまだまだ人々で賑わっていた。


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