FOAボランティア写真館vol.5
3月18日 数日前から不調で今日の午後は寝る以外に何も出来なかった。気合いいれてボランティアに来てこの様はなんとも情けないと悲しくなる。昨日だったかDrジャガーニーさんにこんなことを質問した。「わざわざ日本から私達のようなたいして役に立たないボランティアを募集して、逆に組織化したりケアしたり(病気もするし)、いろいろ質問に答えたりするほうがよっぽど手間がかかってそちらに負担になるのではないか?私たちが来ることでFOAにとって何か利になるのか?」これまで来た多くのメンバーたちが自分の無力さを思い知らされたこと、たいして仕事がないということ。彼の答えはこうだった。「ここへ来て、この現状を見て、それとFOAの活動に参加してたこと、それを日本に持って帰ってもらう。あなたたちが最良のアンバサダー(親善大使)なのだ。」そういえばプレム氏もこんなことをおっしゃっていた。「外国から私たちをわざわざ案じて来てくれた、とインドの被災民たちが思うことも十分な元気づけとなる。」
テントの天井を見ながら二人の言葉を思い出し、自分を慰める。二人の言ってるようなことはここへ来る前から分かっていた。「私がブージでなにできるわけでもない。私は日本人に伝えるためにここへ見に来たんだ。」・・・・でも、今考えると無力であたりまえなんだ。でも、やっぱり今でも心のどこかで、「私にだって何か出来る。ヒンディーだって話せるし。」と思っている自分にきづく。だから、与えられた仕事はやり抜いて達成感を得たいとどこかで求めている。何か出来るとおごった自分が恥ずかしい、・・・でもそれも自然だと思う。
真実は「がんばる」ではなく、「真剣に」だと思う。今までインドからもらった愛や、パワーに感謝して今は真剣にやるしかない!
(池田秋恵)
3月19日 スクパルにて衣料の配布。(午前中)
前日に村の全子供のリストを製作済み、150数名1歳〜20歳までの村民をピックアップ。また前日に衣料を大人、子供、ベイビーに仕分け。そして人数分足りるように用意しておく。当日、スクパルに到着、子供たち(リストの)の大半は学校に登校していていない。とりあえず、村に残っている子供たちから配布を始める。多くの村民たちに囲まれて一時家屋の庭で人数を制限して配布を続ける。村民たちは少し離れた空き地で列を並ばせ、名前、歳をリストへチェック。その後また別のテントへ配布場所を変更。
起こった問題・・・1、近くの村からも村民たちが聞きつけてやってきて、予定していたリストどおりに配布できず、サイズが足りなくなったり、列がいっこうに減らない。2、フィッティングで仕分けされていた箱がぐちゃぐちゃに混ざってしまい、さらにフィッティングが困難になった。
3、スクパルの人と他の人の選別が不可能になっていた。しかし最終的にはリストの3分の2以上はゆき渡った。
4、破れたり、汚れすぎている衣料がいくらかまだ混ざっていた。(フィッティング段階で取り除けた。)
最終的に全部はさばききれず、余った衣料を持ってかえる。(岡田修太郎)
衣料配布を行っていたテント内は蒸し暑く、とても過酷だった。そんな中、次々とフィッティングが進んでいった。友さんも少しばて気味。
被害がもっとも大きかったであろうオールド・ブジ。震災前は古くからの美しい路地がたくさん残っている下町であった。震災後はあまりに被害が酷く、道が狭いので重機が入れず壊れた建物の解体もまったく手付かずであった。6月ぐらいからやっと解体は始まっているが、町の復興にはあと10年はかかると言われている。
こうやって少しずつではあるが被災者たちは元いた自分たちの家から家財を運んで、新たな場所で生活を続けている。自分たちが育った町を離れるのがなんとも辛いと、ある避難民の男が言っていたことが思い出される。
多くの被災者たちが家族を失いそして傷ついた。それでも残った者たちで何とか稼いでいかないことには生きていけない。緊急救援の時期はもう終わりつつあり、今は復興段階に入っているのだ。そう感じさせてくれる家族の姿である。
まだ残っていたテントを申請者を審査して支給した。少しでも彼らの生活に役立てばと思う。
FOAのメンバー、中垣敏子さん
日本では看護婦を長年していらした。そのスキルを生かして今回FOAへ参加してくださいました。アンジャールの病院やラシュミシャクリニックでお手伝いされてましたが、インドの衛生の悪さを遺憾に感じられてました。それとつくづく若いなーって感心するほど快活でした。でも最後のあたりではかなり暑さにやられてましたけどね。
FOAのメンバー、磯部修一さん
伊藤忠から休暇をもらってFOAに参加。柄がでかいので大いに肉体労働に活躍されました。みんな変わった人だよなー思ってたみたい。だって日本人でスィク教徒やってるぐらいの人だし。でも話してて楽しいいい人なんですけどね。
FOAのメンバー、新家江里香さん
はるばる日本から何の情報も頼りもなくひたすらブージへ向かってきた。散々てこずってやっとブージ入りを果たし、人づてにFOAのことを知り、1日だけ参加。話を聞いてほんとご苦労様です、と言いたくなった。それだけボランティアに対する情熱があったのだと思います。たった一日でしたが、ほんとに愛情深い人がインドの人々のためにきてくれたんだ、と思い尊く感じました。