Friends Of All
(フレンズ・オブ・オール)
Public Charitabile Trust Regd.No. E/4742
Foreign Contribution Regd.No.041910171

カッチ県ブジ地区の被災者の生活状況について 
2001年12月27日

ブジ市内の近況
震災から既に11ヶ月経ったにもかかわらず、ブジ地区の賃貸生活者たちの多くがテント生活を強いられている。土地や家屋を所有していなかった彼らは、震災後の補償金を手にすることができず、また、震災前に住んでいた場所の家主に、住民であったとして補償金の申請をすることを妨げられたことによって、震災前の「我が家」を失ったにもかかわらず、政府からの金銭的な援助を受けることができないままでいる。

また、何らかの形で住居を確保した人々も、仕事場や学校の近くに住むことを優先して、ブジ近郊の集合住宅に移ることを先延ばしにしている。住宅地でなかった場所を開発した土地であるために、近くにマーケットや病院がないこと、街ではもっと安く手に入るものが、新興住宅地では割高であること、そしてもっとも重要な点として、仕事場がブジ市内にあることなどを新居への移転に踏み切れない理由として、住民たちは挙げている。

仮設シェルターとして、様々なNGOによって提供された施設のうち、現在でも十分に活用されているものは非常に少ない。緊急援助物資として震災後3ヶ月以内に配布された三角形のテントの多くは、生活空間が周囲の敷地と地続きであるために、本年のモンスーン期の例年になく激しい降雨によって、住むことが不可能になってしまった。、補強された土壁の上に渡した木材にかぶされて、屋根として使用されている。丈夫な素材のものは、現在でも、大家族を抱える人たちが、十分な生活空間を確保するべく、自宅の前の敷地で使用している例を見かける。

ブジ地区農村部の近況
カッチ県農村部では、ブンガと呼ばれる伝統的様式の円形住居が、定住できる住居として、地元NGOと国際NGOとの協力を介して続々と建てられている。当初の予定では、年内にプロジェクトを完了させるということであったが、実際は、水不足や人手不足のために、思うようにはかどっていない。

建設資材を支給し、被災者家族が住居を自ら建てるために労働力を提供することを奨励するという方法がとられているところでは、コミュニティーの積極的な参加が見られる。援助側の一方的な支援という形ではないために、受益者側も「自分たちのプロジェクト」として、協力している。村を捨ててブジ市近郊の幹線道路沿いに避難してきたアウト・カーストのコミュニティーの例では、子供たちも家を建てる仕事に参加している。

精神的なケアとしては、専門家に依頼するという概念自体が存在しないために、震災によって家族を失った人たちの多くが、友人や血族内での語り合いを通じて、自発的に立ち直ろうとする姿勢が一般的である。実際は、震災による喪失の規模の大きさに圧倒されてしまい、周囲の人々も同じ境遇にあるのだと自らに言い聞かせて、自分の苦しみや悲しさを第三者に語ることをせずに、ひたすら神に祈るということによって、ある種の救いを求めるという人たちが、まだまだたくさんいる。

FOAの活動報告

フレンズ・オブ・オールでは、2001年1月26日のカッチ県ブジ地区を震源とする大震災後、2月よりブジ市内にベースを移して、被災者を支援するために長期的な活動を続けています。緊急援助として、日本国際協力事業団から寄付された医薬品およびキャンプ備品のおかげで、ブジ市の外科医の協力による医療キャンプを2月から4月まで実施することが出来ました。同時に、海外やインド国内から寄せられた食料品および衣料品の配布をボランティアの協力を得て、被災者の手に届くように行うことが出来ました。現在までに総勢50名以上のボランティアの方々が、日本から来てくださいました。障害者への車椅子の提供、ミシンを失った職人や経済的支援の必要な女性たちにミシンを贈る運動、被災地の子供たちに学用品を届ける運動は、現在でも継続的に行っています。日本国政府の草の根無償資金援助による仮設シェルターおよび寝具等の救援物資の配布によって、現在でもブジ地区に住んでいて新しい都市計画により、当面我が家を建て直す見込みのない被災家族の多くを支援することが出来ました。フレンズ・オブ・オールの考案した仮設シェルターは、現在でも十分活用されており、他のテントや仮設シェルターと比較して、利用度が高く、震災後現在に至るまで、被災家族の日常生活を守ってきたことを証明しています。また、7月からは、ブジ地区の都市部および農村部5ヶ所で、バール・サンパルク(チャイルド・コンタクト)という被災した子供たちのための活動センターを運営しています。センターの行事としてカッチ県の歌や踊りなどのプログラムを実行すること、また、定期的にコミュニティーの人々とミーティングをすることによって、地元の人たちが積極的に参加できるようにしています。

ブジ地区内とはいえ、センター間の距離が100キロあまりになるところもあり、限られたスタッフでフルタイムで活動しなければ追いつかないこと、私自身が子供たちのセンターの運営の全般的コーディネートの責任を負っていることなどのために、日本語の文書作りという私にしか出来ない事務的な仕事がいつも後回しになってしまい、報告するのが非常に遅くなり、大変申し訳ありません。専用のコンピューターが私たちのオフィスに入ったのもつい最近で、実はこれが最初の文書です。とにかく、いろいろとご心配をかけてしまって、ごめんなさい。

新しい家に住み始めた人たちの明るい顔を見るとほっとしますが、ブジの旧市街の様子を見て、瓦礫の間に住空間を無理やり作って住んでいる人たちと話していると暗い気持ちになります。人間的な生活を許されていない人たちというのは、結局のところ、震災後急に今のような状況に投げ出されたということではなく、震災前に既に経済的にも社会的にも非常に不利な立場に立たされていたのだということがわかります。ボランティアの姿もすっかり見えなくなり、国際NGOも次々にカッチ県から撤退することを前提にパキスタンやアフガニスタンに援助の焦点を移している今こそ、継続的に被災者を支援することが必要なのではないでしょうか。

遠い日本からインドの人たちに思いを寄せる方々が数多くいらっしゃるということは、本当にありがたい、という被災者の声を幾度となく耳にしました。何らかの形で力になりたいと、現地にいる私たちを信頼して支援してくださった方々に心から感謝しております。 
                                                  ブジにて
                                                  川根  友
連絡先:+91−98252−50269 (携帯)  
      E-MAIL:
kawanetomo@hotmail.com
tomokawane@yahoo.com
(英文のみ)
AHMEDABAD : 21, GURU TEG BAHADUR SOCIETY, NEAR
ARBUDA MILLS, RAKHIAL, AHMEDABAD-380021,
GUJARAT, INDIA  
PHONE NUMBERS: +91-79-2771442/2743404
BHUJ : 33-B, LOTUS COLONY, NEAR GENERAL HOSPITAL,
BHUJ-370001, KUTCH DISTRICT, GUJARAT,
INDIA
MOBILE NUMBERS : +91-98250-83045
(PREM KUMAR, DIRECTOR)
+91-98252-50269
(TOMO KAWANE,
INTERNATIONAL CO-ORDINATOR)

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