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ドル円ユーロ投資入門
外国為替市場 研究室
No.7 「何故、クロス・レートと呼ぶのか?」


From 2004/Jun./29: アクセスカウンター07

2001年5月4日(金)

 「対円の為替レート」のことを「クロス・レート」と呼ぶことがある。

 
本当は、「クロス・レート」は「対円の為替レート」に限らない。

 
「基軸通貨である【米ドル(USD)】に対してのレート」ではなく、「【米ドル(USD)】以外の組み合わせの通貨間の為替レート」を一般的に「クロス・レート」と呼ぶのだ。


 
クロス・レート」の外国為替取引が盛んだったのは、「ユーロ(EUR)統合」以前の、ヨーロッパ通貨間においてだった。

 
ヨーロッパには各国の通貨があり、貿易取引や、旅行に行くなどの際に、様々な通貨間で外国為替取引が必要だった。

 
だから、従来のヨーロッパでは、「基軸通貨であるドル(USD)に対してのレート」ではなく、「欧州通貨の代表である【ドイツ・マルク(DEM)】に対してのレート」が成り立っていた。

 
例えば、
 「マルク・パリ」と言えば、「ドイツ・マルク/フランス・フラン(DEM/FFR
)」の為替レートだし、
 「ポンド・マルク」と言えば、「英国ポンド/ドイツ・マルク(GBP/DEM
)」の為替レートのことで、盛んに取引されていた。


 
現在の為替市場では、欧州通貨が「ユーロ」に統合されて、「ドイツ・マルク/フランス・フランDEM/FFR」の為替レートは取引されていない。


 だ
けれども、日本人にとっては、「クロス・レート」とは「対円レート」と覚えておいても、大きな誤りではないだろう。



 
対円レートの計算の仕方を考えてみよう。


 
ドル(USD)を基準として為替レートを表示する通貨は多い。
 例えば「スイス・フラン(CHF)」がそうだ。

 USD/CHF=1.7225−35

 のように表示される。

 これは、

 1USD1.7225(Bid、買値)−1.7235(Offer、売値) CHF

 「1ドルを1.7225スイス・フランで買う市場参加者がいる」
 「1ドルを1.7235スイス・フランで売る市場参加者がいる」

 という意味である。


 円(JPY)も、ドル(USD)を基準として表示する通貨だ。

 USD/JPY=121.50−60

 すなわち、

 1USD=121.50(Bid、買値)−121.60(Offer、売値) JPY

 「1ドルを121.50円で買う市場参加者がいる」
 「1ドルを121.60円で売る市場参加者がいる」

 ということである。


 スイス・フランの対円レートを計算する時には、それぞれの通貨のビッド(Bid)オファー(Offer)の組み合わせになる。


 
例えば、CHF/JPY(スイス円レート)を計算するばあいは、


 USD/JPY レート

 USD/CHF レート


USD/JPY121.50 − 121.60
     ×
USD/CHF=1.7225 − 1.7235


 CHF/JPY (Bid)


121.50÷1.7235=70.496083


 CHF/JPY(Offer)


121.60÷1.722570.595065


 CHF/JPY レート


70.49
70.60


 上記図のように、「対ドルの為替レート」のそれぞれのビッドとオファーをクロスして組み合わせて、計算をする。

 
それで、「ドル以外の組み合わせの通貨間の為替レート」を「クロス・レート」と呼ぶ。


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2001年5月4日(金)

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