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私が、ディーリングルームにいた時の生活を記してみたいと思います。
結構疲れる仕事でした。
【ディーラーたきの一日】
 朝7時半頃出社。前日のNYマーケットで起こったニュースの確認。自分のディール対象の商品の価格の動きをチェック。また、夜間に出していた注文が約定されているかチェックし、約定していれば、SLIP(伝票)を記入しバックオフィスへ回付。

 日経金融新聞・日経新聞、ブローカーからのレポートにも目を通し、8時からミーティング。昨日の動きと今日の予想について若者たちが発表。為替については、このくらいの時間でも顧客注文がまばらに入ってくる。

 9時より東京マーケットオープン、株式・JGB・金利先物等のディーリングが始まる。為替は、実際24時間マーケットなのだが、所謂インターバンク(銀行間)のディールは9時から始めると言う暗黙の了解が出来ている。

 11時に株式と・JGBの前場取引が終了、しかし金利先物と為替は12時迄。12時半から株式と・JGBが再開されるので、両方のポジションを持っていると昼休みが30分しかない。JGBと金利先物は、値動きが似ているので、JGBの休み中にニュースが出ると、金利先物にヘッジが入り大きく値が動くこともあり、11時以降でも目が離せなかったりする。

 東京マーケットは午後3時迄、その後は当日のディールの整理や、ニュースに目を通す。午後4時からLIFFE(LONDON INTERNATIONAL FINANCIAL FUTURES EXCHANGE)ライフ)がオープン。ここで、JGB先物のナイトセッションが始まる。マルクやポンド・フランなどの金利先物、債券先物もこのマーケットで勝負する。

 夜中9時半になると、NYやCHICAGOマーケットがオープン。米国雇用統計やNAPM指数など重要な数字はこの時間に発表される。最もスリリングな一瞬である。一瞬にして値を飛ばし、大儲けor大損となることもしばしば。負けているときは敢えてイベントリスクを取り一発勝負に出る人もいるが・・・

 米国マーケットは翌朝5時まで。普通は午前0時程度に帰路につくが、相場が荒れているときは朝までいることもあります。そんなときは、ORDERを残して翌日は昼過ぎに出勤(しないと体が持ちません)。

 朝5時になると今度はオーストラリアのマーケットがオープン(為替が主)し東京までのつなぎの役目を果たします。(これで24時間ですね。)

 全部やっていたら、体が持たないので、通常は全てのマーケットにベットすることはしません。また、会社を離れるときは、損切りや利食いの注文を置いて行き、ポケットロイターやポケットテレレートなどで、プライスが確認できるようにしてあります。

 当時私は新婚でしたが、夜中に画面を見ていたり、ブローカーの電話に起こされたりで奥さんには嫌な思いをさせたと思います。それでもなかなか勝てないのが、この世界です。


【ポジションの取り方】

 ディーラーといっても、日中ひたすら売買を繰り返しているわけではありません。数週間から数ヶ月ポジションを保有する、シナリオトレードと、日計りトレード(DAYTRADE)の両方を行っています。

 日計りは、まさに短期回転売買で、短期的にわずかな鞘を抜こうというものです。別名SCALPER(薄く剥ぐ人)とも呼ばれていて、あまり誉められるディールではないような気がします。

 シナリオトレードは、ある程度の期間を取り、自分の描いたシナリオの成立に向けてポジションを取ります。クローズするのは、シナリオが外れたときか、損切りに達したとき、或いはシナリオが実現して利食った時などです。

 日計りをしていない時は、一日中椅子の前に座っていて寝ているように見えます。「お前はいつも何をしているんだ?」と他の部の人たちに言われたこともしばしば。しかしこれが仕事なのです。


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