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平井さんと浜岡住民との対話(5)

この対話について

日本の原子力行政は行き当たりばったり

長老  もう一回お尋ね致しますがね。現在浜岡原発はもち ろん、そういうことを聞かされておりますが、よその原発 の定検を二か月くらいに、その期間を短縮するかという、 その点も、何でそういうことをするかという……。 平井  これはね、絶対にやっちゃあだめなんですよ、二か 月に短縮というのはね。とんでもない話です。どうして短 縮しなければならないかというと、まず最初に、全国で原 発で働いている人が、毎年毎年少なくなってきているんで す。というのは新しい若い人が定検工事ね。被曝をしなが ら働くという、監督なんかは別としても、作業員として。 お歳を召した人が順番で辞めていっているわけで、そうす ると、もう人手が足りないんですよ。

 それともう一つは、一九九〇年にICRP、国際放射線 防護委員会から、今の日本が守っている年間五〇ミリシー ベルト、放射線の浴びる量ね。これは非常に危険だから二 〇ミリシーベルトに下げなさいという勧告が出ているわけ です。これは日本は守ってないんですよ。いまだにその勧 告を受け入れてない。今の半分以下の勧告を受け入れたら 、もう定検工事そのものがやれなくなるんですよ。

 年間五〇ミリシーベルトで管理をしてても、放射線量の 高いところだったら、一日に三分から五分しか仕事が出来 ない。それが半分以下だと、もう一分か二分しか作業がで きない。一分や二分ということは、もう段取りで終わっち ゃう。だからもう日本の原発そのものが行き詰まってしま ってきているんですよ。

 というのは、いままでの原子力行政そのものが、もう行 き当たりばったりで。何でも都合の悪いことを先送り、先 送りにしてきたんですよね。これは住専の問題にしても、 HIVの厚生省の対応を見ても、日本政府がやってること は本当に間違いだらけなんですよ。そのツケが何もかにも が、ここで一気に来ている思うんですよね。原子力行政に しても。


  

原子力発電がなくても暮らせる社会をつくる国民会議
http://members.at.infoseek.co.jp/genpatsu_shinsai/


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