そうじゃなくて、巨大地震が来た時には、予想できない ところで配管が破断して、一番困る高レベルの放射能が漏 れる可能性もあるんですか、それとも、いったんは炉心の 中で食い止められるものなのか、その辺がね、よく分から ないんです。
私も設計屋でないんで、どの程度まで安全があるのか分 かりませんが、トラブルがあると安全装置、いわゆる安全 弁が作動して止まるように出来ているんですよ。どこか一 か所でも破断すると、もうそこで運転がさっと止まるとい うようには設計されているんですが、しかしながら、いわ ゆる日本型の事故というのが最近多いいうのは、その安全 弁ね、いわゆる車でいうとブレーキとかサイドブレーキ、 これが衝突する前に効いたのが日本では一件もないんです よ。なんにも効かない。
いいですか、日本の原発は優秀だと思い込んでいる人が 多いんですよ。私がね、電力会社などとやりあうと、必ず 電力会社なんかが言うのは「主要な配管は」というんです よ。私が言うのは「主要でない配管は、あの中には一本も ないんだ」、「全部重要なんだよ」と。
というのは、そういうバルブを動かす弁ね。それ一つに しても、継走配管っていって、わずか小指ほどのものがあ るんですよ。それが一本切れても、あの中のシステムは動 かないんですよ。だから私がいうのは、「全部主要な配管 なんだよ」ということです。
もうこれの一番いい証拠が、五年前の関西電力の美浜原 発事故ね。たった二ミリほどの細い配管、蒸気発生器の細管 が破断したわけです。これだけでどれだけの事故になりま したか。いわゆるチェルノブイリの一歩手前だったんです よ。まず最初に安全弁が作動して、いわゆる一時冷却水、 放射能をいっぱい含んだ水が行くのが止まるはずなんです 。止まらなかった。二発目のサイドブレーキの代わりの安 全弁も効かなかった。全部の放射能を含んだお湯を止めよ うとした主蒸気隔離弁いうのがある。これも止まらなかっ た。たった二ミリの配管が破断しただけで制御が効かないん ですよ。制御が効かない。ただくっついているだけであっ て、いままで日本で事故が起きて、そういうものが止まっ た試しがない。だから、どの配管が切れても一緒です。
原子力発電がなくても暮らせる社会をつくる国民会議
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