
ニャー 今日は猫の姿は無い
この部屋から閉め出されてしまった
認められたのだろうか やっと
もうジロジロと僕を観察しなくてもいいのだろうかお別れするには早すぎるのに
勝手に何処か行っちゃった人たち
もっと話したかったし 全然話せなかったな
そんな人たちが猫になって僕らを見てる
きっとこっちの話していることや
考えていることは全部分かってるのだ
だからあんな顔して「ニャー」とだけ鳴くのだろうタクシーの運転手は無難な話題だけを
選びながら車を走らせる
雨が降ったり止んだりで空は暗い
台風が近づいている
「なんか道が混んでるんですよね。オジサンの知らないよな人気者がねー、ライブしてるんだってねー!」
会話が続いたり止まったり
黙ったままでも会えるかな?
言い足りなかったことはないかな?
今度会った時に「ニャー」としか言えなかったらちょっと寂しいなCopyright (c) Jun-ichiro & gotoisamu All rights reserved.