梅の実 餌も無く鳥がつついてしまっても
一寸の虫がもぐってしまっても
だからといって
もいだりしないでね
赤子の産毛を真似たような
ちっちゃな頭蓋に似せたような花弁の淡さを愛でたのでしょう
香り纏いて騒ぎ一頻り
わずかの枝葉を伸ばす水を
枯らしてしまったりしないでね梅雨空にたわわ太る実
柔らかい種子 毒一握り
手荒く弄って溶け出さぬように
足下の泥桶に落とさぬように
指を指を固く結んでは
梅の実は手の平で受け止めよCopyright (c) gotoisamu All rights reserved.