●有機野菜は普通の野菜より発癌物質を多く含む。発癌物質の危険性ランキング(HERP Index)を見ると,普通の食品の発癌リスクは残留農薬の発癌リスクに比べてはるかに大きいことがわかる。
【03/03/05作成】
HERP Index (Human Exposure/Rodent Potency) というHPがある。ここには発癌物質の危険性ランキングが記載されている。実際には個々の発癌物質の齧歯類の発癌性試験におけるTD50(50%の動物に癌をおこさせる量,mg/kg/day)と環境,食物などからの暴露量からヒトでの発癌リスクを推測している。
このHPの表のリスク上位にはワイン,ビール,レタス,リンゴ,マンゴーなどの食品が並んでいて興味深い。ただ,これら食品の発癌性はどう見ても過小評価されている。含まれる発癌物質を限定しすぎているためである。この表には,リンゴでの残留が問題とされた発癌物質カプタホール(ダイホルタン)とほぼ類似の構造であるキャプタンの値もあり,0.00000006と評価されている。カプタホールの発癌リスクがキャプタンと同じだと仮定すると,リンゴそのものの発癌リスクは0.02と評価されているから,その約33万分の1になる。設定する暴露量(残留量)によって発癌リスクは変化するが,少なくとも,リンゴに残留する農薬の発癌リスクは,リンゴそのものに含まれる天然の発癌物質に由来する発癌リスクに比べればはるかに小さい。
興味深いのは,これら普通の食品の発癌リスクのもととなっている化学物質に,植物が自らを守るために合成している天然の農薬成分が多いことである。農薬を使えば,これら天然農薬の生産量は減り,食品の発癌リスクは減少する。つまり,「有機栽培や無農薬栽培だから安全」は誤りで,「有機栽培や無農薬栽培だから危険」が正しいことになる。
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