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ここでは、BBSやメールなどでご質問のあった事・その答えなどを、改めてまとめています

ポイント用語 Q &  A 解  説

高プロラクチン(PRL)血症 Q:プロラクチンと不妊には
   関係があるのですか?


A:はい、あります・・


高プロラクチン(PRL)血症」=「乳汁分泌ホルモン」は、不妊におおいに関係します。
排卵異常」に分類されます。

このホルモンは「出産」すると「母乳を出せー!」と、脳下垂体から大量に分泌されるホルモンのことです。・・・という事は・・≪プロラクチン値が高い≫という事は、おっぱい(母乳)がでている状態であり、
排卵が起りにくい状態だと言う事なんです。

(通常、出産した女性は、その赤ちゃんを育てるために授乳するわけですが、授乳している間は次の赤ちゃんを出来にくくする為、身体が「排卵をやめ授乳&子育てに専念するように!」という指示を出す訳ですね。だから授乳をやめると排卵がおき生理が来ます。無論個人差があるので、授乳してても生理が起きる人もいますし、授乳をやめても生理がなかなか来ない人もいます。)

・・と、ココまで言えば、不妊治療をしている人にとって
≪なぜプロラクチン値が高いのが良くないか≫と言う事が、ある程度ご理解頂けると思います、・・・「高プロラクチン血症」とは排卵がおきにくい状態(無排卵)、黄体機能不全の原因となるからですね。

高プロラクチン血症は≪血液検査≫で分かります。しかしこの値はかなり変動しやすいそうです。
精神的なストレスや疲れなども影響します。
だから1回の検査で「高プロラクチン血症」とは、断定できないと思います。稀に日中に検査したレベルは正常範囲内であっても夜間になって上昇し、排卵障害や黄体機能不全を起こす原因になる場合を『潜在性高プロラクチン血症』と言う。

原因としては、甲状腺機能低下多嚢胞卵巣症候群(PCOS)、脳下垂体プロラクチン生産障害(腫瘍)、薬剤の副作用(胃潰瘍の薬・抗ヒスタミン剤・精神安定剤などの服用)というようなことが考えられます。
自覚症状としては、妊娠・出産していないのにも関わらず乳汁が出るということですね。
お風呂に入った時など(胸を温めると母乳は出やすいのです)に、乳汁が出るというようなことがあれば、医師にご相談下さい。

「高プロラクチン血症」の治療法としては、経口のお薬を投与します。
薬剤名:ブロモクリプチン・・(薬の商品名=
パーロデル)  もしくは、薬品名:テルグリッド・・(薬の商品名=テルロン)が処方されます。
このお薬を服用(わりと長い期間服用します)して、血液検査で経過観察しながらプロラクチン値が正常範囲内に下がり、排卵が認められるようになるまで続けます。(血中プロラクチン値が15ng/ml未満は正常範囲内といえるそうです。)
しかし、この薬は
副作用が、結構あります。一番多いのは吐き気・・。あとは便秘・下痢・めまい・頭痛・疲労感などがあげられます。
(この薬を服用しているあいだ副作用のある人は、アルコールを控えましょう。副作用が増強します。でもって、気管支炎・中耳炎などに処方される抗生物質エリスロマイシンなどの併用も副作用を増強させる恐れがありますのでご注意。)



クロミッド
(クロミフェン)
Q:クロミッドを飲むと
   太りますか?


A:可能性が無い・・とは
  言い切れませんが、
  一概にクロミッドを
  飲んだら太る!というものでも
  ないと思います。


不妊治療は全てにおいて『個人差』があり、その個人差も様々であると言う事をはじめに申し上げますね。

では
クロミッドのことについて・・すこしお話します。


クロミッド(商品名)は、薬剤名を『クロミフェン』といいます。
同じクロミフェンの中に『セロフェン』『フェミロン』というものもあります。ま、広く一般的に使われているのは「クロミッド」ですね。

この薬は、無排卵の方、月経不順、無月経の方に使われる
排卵誘発剤です。
また良好な卵胞(卵胞とは卵胞液と卵子の入っている袋みたいなもんですね!)や卵子を育てる目的で使われます。

女性のホルモンは、
卵巣と脳の視床下部と脳下垂体が、司っています。これらが全てうまく連携してこそ、望ましい良好な排卵があり良い卵子が育ちます。
ですから、脳が過剰なストレスや感情の起伏を繰り返すと、当然、視床下部や脳下垂体も影響を受け無排卵や月経不順の原因となります。
卵巣機能にトラブルがあっても、同じことが言えます。

そこで、クロミッドのようなお薬をのみ、卵巣や脳を刺激してやることにより排卵を促がします。

チョット難しくなりますが・・クロミフェンは卵巣から出る
エストロゲン(=卵胞ホルモン)抑える作用があります。
(このエストロゲンは子宮内膜を分厚くし着床を促がす作用もある大切なホルモンですが・・)

これによって、脳の視床下部が『エストロゲンが足りてないじゃん!』っと勘違いをして、
性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン=FSH:卵胞の発育を促がすホルモン、黄体化ホルモン=LH:大量に分泌することで排卵を促がす)の分泌を増やし、排卵させるようにします。

服用の量や仕方は、個人差があり、様々ですが、医師にすすめられた処方を守り、忘れずに決められた量を決められた日数飲むことが大切です。
人によっては『薬嫌い!』の人もいるでしょう・・・考え方にもよりますが「ホルモンの作用を手助けし、本来のホルモンバランスを取り戻すためもの」だと考えてみてはどうでしょうか。

クロミッドには、幾つか副作用もあります。
先ほども書きましたが、クロミッドはエストロゲンを抑える為、受精卵が着床する為のベッドである子宮内膜を薄くしたり子宮頚管粘液の分泌を抑えてしまうこともあります。そう言う方には、ややクロミッドに比べると排卵誘発作用は落ちるものの、子宮内膜にあまり影響しないシクロフェニル(商品名:セキソビット)を処方される場合もあります。
また、これも個人差が大きいことなのですが、エストロゲンを抑えることにより、一種の更年期症状がみられる方もいらっしゃいます。
そういった場合は医師にご相談下さい。

さて、ご質問の本題、
「太りぎみ・・・」との関係ですが、クロミッドが直接的に体重増加につながることはあまりない様ですが、やはりホルモンに影響することで食欲が増したりして体重の増加につながることは考えられます。
また、
PCOS(多嚢胞卵巣症候群)といって、卵巣に卵子がたくさん出来る体質の方は排卵しにくく、太りやすいです。
PCOSの約半数が肥満体質だと言われています。(糖尿病との関連もあるそうです。)

しかし、考えなくてはいけないのは『肥満は不妊原因の一つ』と言う事です。
じゃ、不妊症事情的にはどのあたりからが問題だと言うのか、という点ですが・・
世界共通の肥満度指数「
BMI=ボディマスインデックス」というもので表しています。

BMIの算出方法

   BMI(kg/m2)=体重(kg)÷(身長m×身長m)

この計算で【
20〜24kg/m2】を正常値としています。
これを上回ると、肥満という枠になっちゃんです・・・う〜ん(悲)・・・。
≪27kg/m2以上≫のひとは、無排卵になりやすいと言われています。

ですが、急激なダイエットはさらに良くありません無理な食事制限もいけませんよ!
無理な食事制限は「慢性的な空腹感」から、脂肪細胞生産ホルモンというホルモンの分泌が減少し、それが「性腺刺激ホルモン=FSHやLH、ほかに甲状腺ホルモン」(妊娠する為に必要なもの)の分泌の減らしてしまい、かえって無排卵や無月経の原因になっていったりします。

以上のようなことで、お分かり頂けましたでしょうか?!