同人誌とは、個人で書いて出版した本のことを言います。それの反対が商業誌です。同人誌はアニメや声優を語る上で欠かせない要素です。歴史も古く、表現の場としても早くから確立されてきました。ジャンルも多岐に渡り、初めは漫画だけでしたが、最近では鉄道や声優などを扱った物も出てきています。現在では各地で即売会も開催されており、根強い人気があります。即売会によってはカタログが入場証となるところもあるので、注意が必要です。
日本で最大の同人誌即売会といえば、コミックマーケットです。略してコミケと言われます。25年ほど前から開催され、現在では東京ビックサイトで開催されており、3日間で参加サークルが35000、1日の参加者が15万人近い日本のイベントの中でも大型の物となっています。参加サークルが多いため、カタログも本が2100円程度、CD-ROMが1800円程度で発売されています。サークルの場所がわかりにくいので購入しておくことをお勧めします。入場自体は無料です。以前は春、夏、冬の年3回開催されていましたが、会場の関係で、現在は夏、冬の年2回開催になっています。そのため様々なことに気を遣って開催されているイベントでもあります。このイベントはとても体力のいるイベントで、毎年倒れる人もでるほどです。そのため、体調管理がものすごく重要です。コミケは漫画家の登竜門であり、多くのプロの作家を輩出しています。そしてコミケでも家族連れの参加が増えていることからもその対策が早急に求められています。エレベーター、エスカレーター施設の整備、食品店の増設など周辺施設の整備があげられます。
同人誌を販売する手段として即売会以外の方法としては、同人誌販売店です。新品も中古も販売しております。全国に様々な種類のお店があります。お店の規模も全国展開しているものから、地方のみで展開しているものまで様々です。販売店の利点としては人気のある同人誌が並ばず買えることや、即売会に行く暇がない人も本が買いやすいという利点があります。しかし同人誌も様々なものがあるため、販売店で販売するには実績が必要なので、即売会が大事になってきます。
同人誌の世界で欠かすことのできないのが、同人作家と同人サークルです。しかし同人作家や同人サークルにも大きな問題があります。それは活動に関する問題です。同人作家はプロの作家と違い、他に職業を持つ方が多く、それとの両立が大変な方が多いことと、それがなかなか認められていない現状があり、即売会への参加が難しい方もいらっしゃいます。その解決にはやはり周りの人が状況を理解し、それを助けることが発展にもつながると思います。
現代ではコミケで応募サークルのおよそ3分の1にあたる1万7千サークルが落選する競争の激しいものになっています。しかし地方でも即売会は多く行われていますが、大都市の即売会に人気が集中し、地方即売会の参加者が低年齢化し、マナー低下につながっています。しかし地方の即売会はサークル数が少なく、サークルのアピールの場として有効利用するべきと思います。コミケではサークル数が3万以上になるため、大手のサークルしか見ない人が多く、サークルをアピールするのは難しいものがあります。そのため地方のイベントで実績を作り、コミケに参加するのがいいと思います。
同人誌即売会においてとても重要な問題はプロとアマチュアの問題です。これはコミケで多くのプロの作家が輩出されたことが大きく影響しています。コミケにはプロアマ関係なく誰でも参加できるため、プロの作家も数多く参加されます。それが現在大きな問題を引き起こしています。それが参加者の増加とサークル確保の問題です。そうしたサークルが多く参加すれば、参加者が増加して、会場の混雑はさらに増しますし、サークル参加もそういったサークルが優先的に当選するため、一般サークルが当選しにくくなる状況がさらに強まってきます。高いレベルで競い合うことはとても良いことではありますが、それならばまんが甲子園のような漫画家の全国大会を開催し、一般サークルとの区別をするべきだと思います。今後のコミケの方向性が問われる問題です。
近年では様々な地方で即売会が開催されており、年間の数も膨大なものになっています。その中でコミケとの関わりが大きなものとなっています。コミケに大型サークルが集中する状況である中、各地でも大型即売会が開かれています。地方での即売会はコミケに参加できないサークルの受け皿となるほか、コミケに参加できないお客さんがコミケに参加したサークルの作品を購入する機会の提供もあります。最近ではショップでも同人誌が購入できるようになりましたが、作家と直接対話ができるというのは貴重だと思います。特に女性作家は同人を始める年齢が男性に比べて若く、地元の即売会と言うのは育成の場としても重要な意味を持ちます。さらに地方では女性向け同人誌が男性向け同人誌を大きく上回るため、男性向けサークルが関東に集中する大きな要因にもなっています。しかし地方では主催を個人レベルで行うところもあり、会場確保やサークル確保など難点も多いです。そのため即売会を行う企業が出てきており、全国各地で即売会を行うことが多くなっています。代表的なのはスタジオYOUです。各地でコミックらいぶ、おでかけライブを開催しています。これらは大型の即売会に対し、中間的な役割を果たしています。そのほかにもCOMITIAは東京の他に、名古屋、大阪、新潟と地方ごとに組織があり、イベントを開催しています。さらに新潟ではガタケット、大阪ではこみっくトレジャーなど地方独自のイベントを行うところがあり、地方の同人界を支えています。底辺を広げる上でもとても大切なことであり、今後の活動が期待されます。
同人活動をする上で大切なのは同人サークルの運営です。サークルはほとんどが一人で運営していくので、個人にかかる割合がとても高くなります。その上でまず重要なのが、資金の確保です。同人というのはそれだけで利益を出すまでには、とても長い道のりを要します。つまり、ほかのところから財源を確保しなければなりません。最近では費用も安価になってきており、少ない予算でも始めやすくなりました。そのため、女性向けサークルを中心に低年齢層の同人サークルも増えています。しかし近年では学生の労働が難しくなっており、自分でお金を工面できる機会が少なくなっており、親に頼るケースも多くなっています。現在では団塊ジュニアは消費の中心と言われ、お金が多いケースがありますが、これから低所得時代になると言われているだけにその改善が求められます。