
三谷マラソン


例年この日は橋本市で開催の橋本マラソン(ハーフ)を気にかけていたのだが、先週ここかつらぎ町で仕事があってこの大会のチラシを目にし、教育委員会のIさんに無理を言って出場させていただいた。
主催は、かつらぎ町教育委員会と三谷公民館となっている。現地へ8時過ぎに着き車を河川敷駐車場に停める。会場の三谷小学校では受付にIさんがいる。御礼を申し上げよろしくお願いしますとご挨拶。参加料無料というありがたさ。おまけに参加賞として家庭用品を下さった。
参加者受付用紙をちらりと見る。私のエントリーした一般男子の部(4km、この大会では最長)は18人。どうしようかなとちょっと迷った40歳以上の部(2km)は7人。そして表彰は6位まで。う〜ん、選択ミス?でも、フルマラソンを走ってる私が2kmではな−−。
25回目を迎える三谷マラソン。大会要項を見ると極めてフレンドリーな大会であることがわかる。
「参加資格は町内外を問わず健康な人であれば、大いに歓迎いたします」
「参加種目は参加者の健康状態により変更することができる」
「小学生の部では保護者の併走も大いに歓迎します。併走賞あり」
車で着替えていると職場の元同僚D君が通りかかる。今日は野球部員を引率してきたとか。前に会ったときはテニス部の顧問だった。本職は飛び込みの彼。毎年大変である。
スタートまでかなり時間があるのでコースの下見を兼ねてジョギング。1kmごとに体操、ストレッチ。途中、例によってトイレに行きたくなってきた。嫌な条件反射である。我慢して我慢して学校まで戻る。
大会本部の近くで教育長にお目にかかる。参加させていただいた御礼を申し上げ暫し雑談。「来年からは2月11日、この大会を予定に入れといてよ」といわれる。誠に有り難いことである。
トイレから出るとスピードランナーNさんに遭遇。入院されていたと聞きビックリ。そういえば私の周囲で入院、手術という人がどっと増えていることに気づく。達者で走れることに感謝せねば。Nさんとは練習会の再開を約す。
開会式は君が代が流れ極めて厳粛な雰囲気。こんな大会も初めてである。前述のフレンドリーさと、この厳粛さが同居するのが伊都郡かつらぎ町というところか。

さてレース。
10時20分にスタート。一般男子は20人に増えている?中学生の男子が同時・同距離であり、こちらが非常に多い。スタート地点はスゴイ混雑。 周囲に押されながら一番右を走る。一般男子用の赤いゼッケン(布製、ヒモがついていてスポッとかぶる)は前方にチラホラ。
急に後ろからすごい圧力を受けて弾き飛ばされる。スキンヘッドのF弁護士だ。長いストライドでぐぐっと飛ばしていく。その後ろへ長身の赤ゼッケン。前には小太りの赤ゼッケン。一体自分が何位ぐらいなのかサッパリわからない。直線の道路をかなりのペースで走っている。1km通過は4分01秒!速すぎ。
このままでは持たないと思いつつそのまま走る。このへんがいかんな。小太り君のペースが落ちてきたので思わず抜いてしまう。スキンヘッド弁護士は少し前にいる。長身君もその直後だ。このスキンヘッド氏に先行されているというのは私にとってプレッシャーである。知力でかなわぬ方に体力でも後れをとっているという現実にスゴイ無力感を感じてしまう。
呼吸が苦しい。先週のフルマラソンとは全く異なり心肺への負荷が大きい。スキンヘッド氏にかなり離されてしまった。長身君は目の前にいる。左に曲がって畑の中の道となる。この1km4分03秒!やばい。

こんなペースで走った経験はほとんどない。一体どこまで走れるんだろう?一体何位なんだろう?だれか教えてほしい。目の前の長身君に並びかける。もし万一彼が6位なら抜いておかねば。ところがペースダウン気味だった彼が俄然頑張り出す。小さな登りでスパート。あらら、置いて行かれた。何とか食らいつくがその差は10mと広がった。
畑の道、後方からの足音がキツイ。中学生たちが近づいてきている。私の心臓はもう限界寸前。私の5kmのベストタイムは22分57秒。あのとき4km通過は18分ぐらいだったっけと4年ほど前を思い起こす。この1km4分05秒!もうほとんどダメだ。


苦しい。前にも後ろにも赤いゼッケンがいなくなった。いや、前には長身君がいるのだが追い抜くだけの力と精神力がない。彼が6位でありませんように(^_^;)
D君が沿道で声をかけてくれる。思えばかつて紀ノ川駅伝職場チームの代表選考会で一緒に走った彼。おまえも走らんかい!
ゴール手前でNさんの声援。スマイルを心がけるが顔はもうピクピク。心臓バクバク。かなりペースが落ちているのがわかる。
学校に入りゴールへ倒れ込まんばかりに辿り着く。「一般男子7位」の声。手渡された黄色い紙切れには確かに7位と書かれている。何てこったい。最悪〜〜。ちなみにラスト1km4分35秒。4kmの記録は16分34秒。お疲れさま。


校舎の近くまで歩いて倒れ込む。ついでに養護の先生と雑談。若くてカワイイ方だ。
本日の走行距離は8km。もの足りないのでさらに2kmジョグ。会場に戻るとちょうど表彰式。一般男子の入賞者6人が表彰されている。クヤシイ。ふと見ると6位の長身君が小学生たちに取り囲まれて祝福されている。ああ、地元の小学校の先生だったんだ。よかったね。ちょっと残念さが減る。
悔しいような良かったような複雑な心境で会場を後にした。