
このページは、下記に示す「先住民族の対話」に関する電子雑誌「タムタモ」の日本語訳のページです。
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[日本語版]
なお、ここにPDFファイルで「タムタモ」の概説を示します。
Indigxenaj Popoloj estas la kuratoroj de netrotakseblaj naturaj
kaj kulturaj valoroj. Ili estas ankaux la portantoj de esencaj
sagxo kaj scio. Kaj tamen tre malmultaj registaroj konsideras
ilin egalrangaj partneroj, aux ecx nur respektas iliajn elektojn
aux apogas iliajn aspirojn. La dauxranta ruinigo de iliaj vivmedioj,
iliaj lingvoj kaj iliaj mondoj, damagxas al ni cxiuj. La Jardeko
por la Indigxenaj Popoloj, proklamita de UN (1995-2004) sxajnas
ne bremsi tiun negativan evoluon.
先住民族は、評価できないほど貴重な自然と文化の遺産の保護者です。彼らはまた本質的な知恵と知識を身につけている人たちでもあります。しかし、かれらを同等のパートナーと考えたり、少しでも彼らの選択を尊重し、その願いを聞いてくれるような政府はほとんどありません。彼らの生活環境、言語と彼らの世界をずっと破壊し続けていることは、我々すべてにとっても損失なのです。国際連合によって宣言された先住民族のための十年(1995-2004)
によっても、このマイナスの進行をくい止められないようです。
Malgraux tio, la Organizoj de Indigxenaj Popoloj atingis rimarkindajn
rezultojn dum la pasintaj jaroj ! Indigxenaj Popolaj devis cxiam
batali por siaj rajtoj. CXie en la mondo, ili staras antaux similaj
viv-minacaj defioj. Multaj Organizoj de Indigxenaj Popoloj nun
kunlaboras por teksi tutmondan reton, por inversigi la tajdon
de detruo. Ili konscias, ke pli intensa intersxangxo de informoj,
scioj kaj spertoj grave akcelus la divastigon de kreemaj kaj efikaj
alternativoj kaj tiel grave utilus al ili cxiuj. Tamen, libera
komunikado inter Indigxenaj Popoloj estas ankoraux limigita.
それにもかかわらず、先住民族の組織は近年、著しい成果をあげました。先住民族は自分の権利を守るためにいつも戦わなければなりませんでした。世界のどこでも同様に、彼らは生活を脅かされています。先住民族の多くの組織は今、全世界的ネットワークを築き上げ、破壊の流れを逆流させようと、協力しています。彼らは、より高度な情報、知識、経験の交換が、創造的で効果的な対策の普及を大いに促進することになり、みんなのためになることに気がつきました。しかし先住民族間の自由なコミュニケーションは、まだ限られたものです。
Komunikado 通信
La manko de unu komuna lingvo kaj limigita aliro al moderna
komunikado ludas decidan rolon en tio. La indigxenaj popoloj dependas,
por siaj interkulturaj kontaktoj, grandparte je tradukistoj kaj
interpretistoj, kio kauxzas konsiderindan perdon de tempo, mono
kaj nuancoj. La uzo de ponto-lingvoj (ekzemple la Angla, Hispana,
Franca, aux Rusa...) ne prezentas kontentigan alternativon je
monda nivelo. Kiel la aferoj statas nun, reprezentantoj de Indigxenaj
Popoloj ofte komunikigxas nur kun tiuj kiuj kapablas paroli la
saman pontolingvon. Do, kiel sxangxi tion?
一つの共通語がなく、現代的なコミュニケーションへのアクセスが制限されていることは、決定的な影響があります。先住民族は、相互の文化交流のために、時間、お金、ニュアンスを失うことの多い、翻訳者や通訳に大部分依存しています。橋渡し言語(たとえば、英語、スペイン語、フランス語、ロシア語、、、)の使用は、世界のどこをみても満足な結果になっていません。先住民族の代表者が同じ橋渡し言語で話せるときだけ、話が通ずるのが普通、というのが現状です。では、どうしたらいいでしょうか?
La projekto I.D. プロジェクト I.D「先住民族の対話」
Indigxenaj Dialogoj celas fortigi la Organizojn de Indigxenaj
Popoloj, disponigante al ili la rimedojn por plena kaj rekta komunikado
inter ili. La kombino de Esperanto kaj modernaj komunikadaj sistemoj
malfermos vojon por optimuma uzo kaj solida vastigo de internaciaj
indigxenaj retoj. Por atingi altkvalitan komunikadon je malaltaj
kostoj, la kontaktpersonoj de Organizoj de Indigxenaj Popoloj
devus lerni:
このプロジェクトは、先住民族の間で、直接かつ完全なコミュニケーションができるようにして、先住民族の組織を強化するのを目指しています。エスペラントと現代的なコミュニケーション・システムの組み合わせは、持続的な先住民族の国際ネットワークの確実な広がりへの道を開くでしょう。安価で高品質のコミュニケーションを得るためには、先住民族組織の渉外担当者に以下のことを提案しています。
paroli kaj skribi Esperanton flue
uzi fakson kaj retposxton efike
enkonduki la uzon de tiuj kapabloj interne de siaj Organizoj.
Por ebligi tion, la projekto ID ofertas tri-semajnajn kursojn
kun utiligo de la plej bonaj instrumetodoj. ID esperas trejni
250 delegitojn antaux la jaro 2005. La unua kurso por 20 partoprenantoj
okazis en Nederlando de la 29a de auxgusto gxis la 19a de septembro
1999.
・流暢にエスペラントを話したり、書いたりすること。
・ファックスと電子メールを効果的に使うこと。
・自分の組織の内部でその能力を活用すること。
それを可能にするため、プロジェクト ID は、最も良い教授方法を活用した3週間の講義を提供しています。IDは、2005年までに250人の代表を養成するつもりです。20人の参加者に対する最初の講座は、1999年8月29日から9月19日まで、オランダで開かれました。
Por pli da informoj rilate tiun gravan projekton, vizitu la
retsituon:
この重要なプロジェクトのさらに詳しい情報は、次の場所にあります。
http://www.idnetwork.nl/
Bessie SCHADEE
北海道は、アイヌ民族という先住民族に関連がある場所ですが、エスペラントに関連するプロジェクトIndig^enaj
Dialogoj(ID)「先住民族の対話」 について説明します。
アイヌ民族の口承文芸「ユーカラ」の里で有名な北海道平取町二風谷で、2000年5月にエスペラントの合宿を行いました。そこで
木村護郎さんが、この内容をかみ砕いて話しました。これについては、下の方に紹介してます。
このIDとは、先住民同士の国際交流を中立の国際語エスペラントとコンピュータを使って推進しようとするものです。
最初の行事は昨年9月オランダのナーワルという語学学校で開かれた講習会でした。パプアニューギニア、モロッコ、ルアンダ、ロシア、アラスカ、グアテマラ、中国、インドなどから18民族22人が集まってエスペラントを学びコンピュータによる通信を実習しました。11月にも12人規模の講習があったそうです。
今後もこの活動を広め2005年を目標に250民族をつなぐ「先住民の国連」を作ろう、と呼びかけています。
NASK(Norda-Amerika Somera Kursaro)という、毎年サンフランシスコで開かれているエスペラント講座でも、このIndig^enaj
Dialogojの話があったみたいです。
IDについては UEA(世界エスペラント協会)などいくつかのホームページに出ているようですが、今後注意していきたいものです。
プラハ宣言は、我々エスペランチストがエスペラントで何をするのか、と世界に知らせるために96年のプラハの世界エスペラント大会で発表されたものです、1905年のブローニュ宣言が中立国際語の存在を示したのに対し、国際的な人権を守る運動だという面を7項目にわけて述べており、エスペランチストとしての活動は多少ともこのどれかに関わるものと思われます。
IDはその中でも特に意義あるものと考えます。
[5月合宿で 木村護郎さんの発言]
世界の先住民族とエスペラントとこれまでどういう関係にあったか、国際的なものを2つ紹介します。
Internacia Komitato pri etnaj liberecoj(民族の自由のための国際委員会)、これについては星田さんが詳しいと思いますので、詳細についてはお聞きください。
1978年から活動し、代表的な活動雑誌「Etnismo」を出してます。ここで、世界の少数民族とか先住民族に関する情報を色々と紹介して、お互いに情報交換する媒体として出しています。
1999年12月号では、ブラジルの先住民族のことを述べています。また、東チモールの独立の話、今話題になっている最新の先住民族とか少数民族関係のことをいつもとりあげる雑誌です。
エスペラントが、お金になるかという話題が出ましたが、役にたつか立たないかというのも大きな問題だと思います。先住民族、少数民族に関心の持っている人にとっても、こういう雑誌もあるし、委員会の活動もあるので、エスペラントはそこそこに役にたっていることばになっていると言えると思います。
ですが、、これは先住民族だけを取り上げているわけではありません。
これに対し、もう一つの方は、先住民族のこととエスペラントの直接のつながりのプロジェクト(計画)なんですが、Indigxenaj
Dialogoj 「先住民族の対話」というのがあります。
これは、エスペラントとインターネットを通して、世界の様々な先住民族が 相互に交流していこうというプログラムです。
オランダで英語、ドイツ語、エスペラントを教えている語学学校の経営者のところへ1998年5月に南アメリカのコスタリカの先住民族の人が、尋ねてきました。
その人と話しをしていて、先住民族が相互に交流したいと思っているのだが、なかなか言いたいことがうまく言えなくて困っているという話がありました。
それを彼が聞いていて、自分のところは語学学校があるから、講習料はとらずに、先住民族が直接相互に話ができるように、語学とインターネットの講習会をやろうと考えて、1998年10月にアメリカで、世界先住民族会議があって、その時などに先住民族が集まる機会に参加者を募集しました。
それが実際に実現したのが去年9月(1999年9月)で、オランダの語学学校で初めてエスペラントとインターネットの講習会を行いました。その時は22人、18の先住民族が参加しました。ニューギニア、モロッコ、ルワンダ、ブルキナファソ、ロシア、アラスカ、コスタリカ(中米)、グラテマラ(中米)、チリ、インドの10数カ国です。
3週間の集中講座です。
1週間目は、朝から晩までエスペラントを勉強しました。講座のレポートによると、朝から晩までエスペラント漬けで講師も疲れたとありました。学ぶ方ももっと大変だったと思います。時間がないので集中的にやったと思います。
2週間目は、エスペラントを使って、自分たちの民族のホームページを自分たちでつくりました。色々な様々な先住民族のホームページを作りました。
3週間目は、そのホームページで相互に交流したり、それぞれの民族の踊りとか歌の交流とか、ホームページを発展させて相互の問題とかを交換するプログラムでした。
去年の11月(1999年11月)にまた10名ほど参加して第2回目が行われました。
この調子でやっていこうということですが、現実には、お金が足りないとか、非常に長期的に持続させていくのが難しいという状況にあります。
また、これを考えた人は、大きなビジョン、壮大な計画を持っています。この人の計画によると、2005年までに間に250の民族を参加させて、ネットワークを作っていこうとし、民族相互のネットワークを使って先住民族大学を作ろう、現実の場所に実際に建てるのではなく、インターネットの中で相互に、たとえば、アイヌの世界観を紹介する、南アメリカの世界観とか、自然観とかを紹介していき、相互に交流していくことによって、仮想のインターネットの中での大学を作っていくことを計画しています。その時のことばの一つとしてエスペラントが使えるのではないかと言っています。
そして、大学をさらに発展させて、先住民族の国際連合を作っていこうとも考えています。国連は、国を持っている人だけを代表します。日本、ロシア、アメリカとか国を持たないと、代表権がなくて、今、国連の中でも先住民族の作業部会とか、だんだんとNGOが入る要素が出てきましたが、やはり国単位になってます。そうすると、いつまでも、先住民族の人たちは、国連の中で自分たちの声を出していくことができない。それで、自分たちで世界と連帯していこうという組織、ネットワーク、組織というはっきりとしたものでなくても、ネットワークがあればいいのではないかということを考えていて、その考えの一つのきっかけとして「先住民族の対話」
という、一つのプログラムを考えたわけです。
今後、どのように発展するかというのは、一人一人がどのように参加していくかということに関連していきますが、こういう案が出てくるのは参考になり、今日のテーマ(アイヌ語とエスペラント語)に関連すると思うので紹介しました。
先住民族は、支配的な文化に対してオルタナティブ(代替案)を出す可能性があるといえるでしょう。違った世界観とか、違ったことばとか、違った文化とかを出してくることができます。それに関してエスペラントというのも、英語と対比がありましたが、違った形でもっといいコミュニケーションができるのではないかと一つの可能性を持っています。コミュニケーションに関する一つのオルタナティブ(代替案)を提示しているのではないかと思います。そうした場合にエスペラントと先住民族という一見何の関係もない二つのオルタナティブ(代替案)ですけれでも、今紹介した例のように結びついて運動を進めていき、発展していく可能性があると思います。
色々な先住民族の人も、エスペラントに興味をもっていただくとおもしろいと思います。エスペラントをやっている人もコミュニケーションの平等というエスペラントの基本理念というのが、先住民族のことを考えないと、まやかしになると思うので、そういう意味でエスペラントの人も、先住民族の人と、特に北海道というのは、アイヌ民族が身近にいますし、相互の交流というのを深めていく機会が今後もあればいいなと思っています。