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YOUNG
TURKS! “日活第4の男”和田浩治
INTERVIEW!
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★デビュー1年後の和田浩治さんのインタビュー記事を、渡三郎さんよりいただきました。渡三郎さんに心より感謝申し上げます。
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和田浩治インタビュー 「アッというまに1年たって」/明星・1961年1月号 |
大好きな裕ちゃんに会えるかも知れないという軽い気持で映画界に入ったボク
ちょうど1年前
「ヒデ坊、日活へ来て映画俳優にならないか」
前からボクを可愛がってくれていた、久保プロデューサーにいわれたのが、ちょうど1年まえの12月――。
その頃、ボクは東洋音楽学校へいってはいたものの、ほとんど毎日を銀座のジャズ喫茶で過ごすという、道楽ぶりでした。学校が嫌いだからというよりも、ナマのジャズを勉強したかったからなんです。
スカウトされた日も、銀座の"テネシー"で、親友の守屋浩君の歌を聞いたあと、映画でも見ようかなと思って、四丁目あたりをブラブラしていたら、兄貴に会って、家に帰ろうといわれたんです。虫が知らせるっていうやつかしら……。
家に帰ってみると、久保さんが来ています。そこで、「どうだ、ヒデ坊……」っていうことになったんです。
別にそれまで、映画俳優になりたいなんて考えたことはなかったんですが、久保さんがせっかくすすめてくれるんだし、それに、日活の撮影所へ行けば、裕ちゃんに会えるかも知れないという気持があって、翌日日活スタジオを訪ねて行きました。
『嵐を呼ぶ男』を見て以来、ボクは裕ちゃんの熱烈なファンだったんです。
撮影所へ行ったボクは、早速カメラ・テストを受けました。たいていの人は、このカメラ・テストであがってしまうそうですが、ボクは全然平気なもんでした。
おかげで、「すげえ心臓の強いガキが入ってきたぞ」なんて、だいぶ評判になったらしいけど……。
いずれにしてもボクはツイてたんでしょう、カメラ・テストもパス、おまけに翌日にはもう、『無言の乱闘』という映画の主役をもらってしまったんですから。
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★杉山俊夫さんと
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デビュー作でラブ・シーン
こうして、ボクの俳優生活が始まりました。
ところが、おどろいたことに、ボクは『無言の乱闘』のクランク第2日目に、早くも、相手役の清水まゆみちゃんと、すごく濃厚なラブ・シーンをやらされたんです。
それをまた、あまりテレもしないでやってのけたというので、スタッフの人たちから、「ヒデ坊って、すえ恐ろしい奴だ」と、評判にされてしまいました。
ところが、それ以来、11本の映画に出ているのに、一度もラブ・シーンをやらせて貰えないんです。これは、あの時のラブ・シーンがうま過ぎた(?)からか、それとも下手クソだったからか、誰もボクには終えてくれません。
『無言の乱闘』でのボクの役は、ご存知のように、非行少年でしたが、ボクはもちろん、そんな非行少年じゃなかったし(ホントですよ)、最初はどんなことをやっていいのやら、ずいぶんまごつきました。そこで、練馬の少年鑑別所へ見学に行ったところ、そこで、30年も指導官をしているという先生に、
「和田さんは、放浪性があり、それが何かの拍子に激情的に爆発する危険がありますよ」
と、ボクの性格を見抜かれたのには、ドキッとするやら、クサるやらでした。
私生活も180度転換
映画界に入って、ボクの日常生活はガラッと変化しました。
それまでは、昼近くに起きて、ノコノコ学校へいくか、さもなければ、家で好きなドラムを叩いているか、銀座のジャズ喫茶へ出かけて、オダをあげるという生活は、夢みたいに消えてしまったのです。
朝は早く起きなくてはならないし、夜は毎晩のように、12時近くでないと家へ帰れないし、まったく180度の転換です。
でも、考えてみれば、活気に満ちた現在の生活にくらべて、それまでは、いかにムダな時間とエネルギーを浪費していたことか……。
デビュー作に続いて、『青春を吹き鳴らせ』『やくざの詩』『六三制愚連隊』と、ひっきりなしの出演。こうなると、ボクの最大の楽しみは、作品と作品の間にもらえる1日か2日の休み。
俳優生活は、想像していたよりも、遥かにつらく厳しいものでしたが、でも、16やそこらのボクみたいな子供が、ふつうの人以上のお金を稼いでいるんだから、文句をいうどころか、感謝しなくちゃならないんでしょうね。
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★仲間たちと
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ボクは恵まれている
最近よく、お母ちゃまから、「ヒデ坊は、ずいぶん大人になったね」
といわれ、嬉しくなっちゃうんです。やっぱり、遊んでばかりいたんじゃ、人間はちっとも進歩しないんでしょうね。(生意気ですか?)
それにしても、ボクという男は、本当に恵まれていると思います。
その最大のものは、裕ちゃん、アキラさん、赤木さんの先輩達の末弟として、ダイヤモンド・ラインの一角に加えられていることです。"日活第四の男"なんていう名前も、照れくさいような、嬉しいような感じです。
おまけに、アキラちゃんの"渡り鳥シリーズ"に対抗して、"小僧シリーズ"という企画まで立ててもらっているんですから……。
"小僧"という言葉はボクにピッタリだと思うし、それにシリーズでは、きまってドラムを叩くシーンがあるのでごきげんなんです。
また"小僧シリーズ"は、かならず地方ロケがあって、官費?で、日本中が旅行できること。これも、ボクにとっては大きな楽しみです。『疾風小僧』での北海道ロケ。『英雄候補生』の高知ロケ。『竜巻小僧』の有馬温泉ロケ。『くたばれ愚連隊』の淡路島ロケ。
どれをとってみても、懐しく楽しい思い出ばかり。ことに、親友の守屋君と一緒だった高知ロケは愉快だったなあ……。二人でトランプをしたり、夜中に旅館を抜けだして遊びに行ったり久しぶりにハメをはずした数日間でした。
そんなわけで、最近は、月のうち10日ぐらいしか東京にいられないので、お母ちゃまは淋しがってるようだけど、仕方ないさ……。いまのうちに、ウンと日本全国を見て歩いておいて、今度いつか、お母ちゃまを連れて行ってあげますから。
お母ちゃまにはヨワイ
ずいぶん偉そうなことを言ってるけど、ボクはほんとは、お母ちゃまにはヨワイんだ。
末っ子のボクは、これまでさんざんお母ちゃまにはワガママいったり甘えたりして来てるんでね……。
でも、これでもボクは、なかなか親孝行のつもりなんだ。はじめて日活からもらったサラリーで、プレゼントしてあげたときは、お母ちゃま泣きそうな顔して喜んでくれたけど、ボクも、ほんとうに嬉しかった……。
このうえは、早く一人前の俳優に成長すること……。それが一番の親孝行だと思ってるんです。
だから、いま撮影に入ってる正月映画『俺の故郷は大西部』も、ボクの代表作の一つにしようと、ずいぶんがんばっています。
共演者も、コンビのまゆみちゃんはじめ、親友の守屋くん、井上ひろしさん、平尾昌章さん、森山加代子さん、ハナ肇さん……といった賑やかな顔ぶれ。おまけに、本格西部劇スタイルの愉快な作品なので、ごきげんなんです。
映画界入りしてちょうど1年――。
無我夢中で過ごして来た、この一年間の俳優生活です。まったく、あっという間に過ぎてしまった1年……。
ボクを日活へ入れて下さった久保さん。何にも分らないボクの手をとってABCから教えて下さった、監督さんはじめスタッフの皆さん。
ボクを可愛がり、励まして下さった裕ちゃんはじめ先輩の皆さん。
そして、ボクにいつも声援を送って下さるファンの皆さん……。
ボクはうんと勉強します。
うんとがんばります。
(原文まま)
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