帰国への準備

任期を終えて、または自己都合での帰国。
母国への帰国は嬉しくもあり、名残惜しくもあり・・。
そんな帰国の心構えを我が家の例を参考にまとめてみました。

在米生活のクロージング

〇アパート(借家)の退去
個人で借りている場合、少なくとも1ヶ月前には管理会社(または大家)に退去を予告します。
(契約書により、猶予期間は異なる)
日本の敷金にあたるデポジットはたいてい退去のあとチェックで返ってきます。
汚れや損傷の度合いによってデポジットの変換額はかなりかわってくるようです。

〇クルマや家財道具の処分
クルマについては通称ブルーブックをDMVで見せてもらい、個人売買の平均価格よりやや低めに設定するのが
一般的とされています。(オプション、コンディションにより多少上下させます。)
日本では中古車の個人売買の手続きはかなり複雑ですが、
カリフォルニアではスモッグチェック(ガソリンスタンドでやっているところが多い)の合格証明書と、
クルマの売買契約書(ワープロで作ったもので可能)を持ってDMV(またはAAAでも代行)に登録にいく
というプロセスなので、比較的簡単なのです。
帰国が決まったら早めに個人売買にトライすることをオススメします。
手続きが面倒だとか帰国まで日がない場合、ディーラーに買い取ってもらうことになりますが、一般的に個人に売るより20%から場合によっては40%も安い価格でしか買い取ってくれないようです。

家財道具についても、ムービングセール等を利用して早めに引取り手を見つける方法をオススメします。
我が家の場合、写真つきのチラシを日系のスーパーに貼ったり、このHP上で広告しました。
ソファーやベッドなど大物の家具については、日系の引越屋さんには、それらを近場に配送してくれるサービスがあるようです。
我が家の場合、会社指定の引越業者にそのようなサービスはなかったので、引取りが難しそうなベッドとダイニングテーブルについては「無料:ただし取りにきてくださる方」という広告にしました。
結果、売りたかったもの、処分したかったものはすべて引取り手が決まりました。
どうしても処分に困った場合、Salvation Army Golden State Division(いわゆる救世軍)に頼むと
なんでもピックアップにきてくれるそうです。(寄付という形になるそうで、節税にもなるとか!?)

〇引越
会社都合の引越の場合、会社指定の業者に頼む事になります。個人で手配する場合、日本語の通じる日系の引越屋さんの方が心強いでしょう。上記に書いたような地域内の無料配送サービスもあります。
ただし、アメリカ系の引越屋さんより割高なことがあるようです。
会社の予算にもよりますが、航空便(目安1週間)のみ、船便(目安40日)のみ、混合のパターンがあります。
見積もりは大雑把ですが、一応すぐ使う航空便、あとから送っても構わない船便を分けておくとよいでしょう。
我が家は見積もりほど多くなかったのですが、結局予算内では全部を航空便で送ることができなかったため、
当日になって箱に詰めてしまってから「これとこれを航空便で。」と指定するハメになってしまい、大いに混乱しました。
また、国際引越の場合、税関の申告の関係から、引越屋さんがパッキングするのが一般的です。
下着などどうしても自分でパッキングしたいなら、半透明のケースに入れて「これは〇〇です」と申告します。
また、通常の引越業者から輸送を拒否されるものとしては、
●液体のもの(ワイン、油、しょうゆなどの調味料、化粧水等)●スプレー缶類●口のあいた粉類(未開封のものはOK)●電池類●ドライフラワー(虫がわくから)
などです。もちろん、火薬類、動植物(ペットは除く。ペットは通常引っ越し業者に相談)、などはダメです。
引越当日は、パッキングの指示をするだけです。保険の為の書類(何がいくらとか)に記入します。

〇引越にからむ手続き
引越にからむ手続きとして必要なのは、電気、ガス、水道の利用停止の申告と精算、携帯電話、電話の解約と精算などです。
当分米国で生活する予定がないなら銀行もクローズします。(忘れてはならないのは、上記の精算が終わっている事。切ったチェックが決済されてないままクローズしてしまうとたいへんなことになります)
それに郵便物の転送のお願いを忘れずにしておくことをオススメします。
郵便物の転送はUSPSに頼むと無料(太っ腹!)で一定期間日本まで郵便物を転送してくれます。

〇挨拶など
お世話になった方とのお別れは名残惜しいです。
学校の先生やお友達にも欠かせないのはカードとちょっとしたプレゼントです。
子供の友達のためにはフェアウェルパーティーを開くと思い出に残ります。

〇その他
引越が間近に迫るとあれもこれもと忙しくなるので、買い物のついでにちょこちょこ思い出になるものを
買っておくと自分や日本の知り合いの方へのちょっとしたお土産にあわてることもなくなります。
また、荷物を送り出してから荷物が日本に到着するまでの時間を利用して最後の旅行を企画することもオススメです。

 

新生活の準備

〇日本のアパート・マンションなどの情報収集
持ち家がない場合、または持ち家があるがそこには住まない場合、新たに住む住宅を考えなければなりません。
アメリカに住みながら情報を収集するにはWebを利用するのが一番です。
ただし、Webには、「即入居可」となっている物件が多く、在米中は結局「相場観を養う」だけになることが多いです。
日本に住んでいる家族に一任してよければ両親などに契約をしてもらう事も可能ですが、
やはり住む所となると、この目で確かめてから契約するのが一般的なのでオススメできません。
ちなみに、私たちはある程度目星をつけて不動産屋さんにかたっぱしから電話をしましたが、
「見てみたい」と思った物件で実際契約が決まっていなかったのは20軒中1軒だけでした。
(あまり批判的にとらえてはいけないけれど、住宅情報誌やWebの情報と、実際の空き室状況には時間の開きがあるようで、はっきりいって住宅情報誌やWebはあてにできず、かなりアタマにきました。
「それは決まっちゃったんです、すみません。・・・こんなのあるけどどうですか?」の決り文句には、最初から広告の物件はなかったんじゃないの?と疑いすら持ってしまいました。)

住宅を探すには、予算、大体の場所(〇〇線沿線とか、会社から30分以内とか)、絶対譲れない条件(駅から何分以内、買い物が便利、学校が近い、日当たり、間取りなどのうち優先させたいもの)を考えて、その条件に合った不動産屋さんに仲介をお願いするのが原始的で確実な方法です。
また、住宅が決まっても契約には多少の期間がかかるので、(支払能力などの調査の期間、保証人の印鑑証明がいるなどの事情により、1週間はかかる)ホテルなど、臨時に泊まる場所は最低でも2週間くらい確保しておくことをおすすめします。(※自分の持ち家や家族の家に住む場合にはこの期間はかなり短くてもOKでしょう)

〇子供の学校について
こどもがいる場合、幼稚園以上であれば、学校の事が問題になります。
特に英語圏で生活する期間が長いほど、年齢が上にいけばいくほど、深刻に考えざるを得ません。
うちの場合はそのどちらでもないのですが、性格的な問題で日本の学校に馴染みにくいだろうと考え、
帰国子女を多く受け入れている小学校を探すことにしました。
(どうせ賃貸で住まいを探さなければならないなら、そういう条件で住むエリアを考えようということになったのです。)
東京近郊では、公立の学校でも帰国子女を積極的に受け入れている学校がたくさんあります。
詳しくは財団法人海外子女教育振興財団を参照。
その中で、見学に行ったのは目黒区のH小学校と千代田区のF小学校です。
この2校は帰国子女の割合が20%にも達し、国際理解教育を積極的に行っています。
英語の授業、日本語の適応指導(課外)、英語の保持指導(課外)などがあり、訪問した感じは両校とも素直な子供達が多いように感じました。
H小学校は、3年間以上海外で学校に通っていないと帰国子女の特別枠に認められず、学区は狭く、住宅がみつけられずに断念。
一方のF小学校は1年以上海外で通学していれば帰国子女ということで30分以内の通学ならOKとのこと。
ここから30分以内で乗りかえなしで通えるところで住宅を探しました。

〇新生活に慣れるまで
母国ではあっても新しい環境の中で生活するのはストレスが大きいです。
主人は新しい住まいと職場で。
子供は新しい住まいと学校で。
私は新しい住まいで。

結婚してからの9年ちょっと、日本とアメリカでのクルマでの生活に慣れていた私にとって
再び都会で暮らすのは、逆にストレスになりました。
家賃高い、クルマ買えない、人ごみをかきわけ自転車で買い物。子供の送り迎えで歩き疲れて足にマメ。
梅雨と猛暑でゲンナリ・・・。
休日になっても遊びに行く余裕もなく、疲れを残したまま1週間がはじまる・・・。

まだまだ3人ともまだ新生活に慣れたとはいえません。
少しずつ、自分達の生活のペースを作っていこうと思ってます。
楽しかった米国生活への思いをひきずり過ぎて、今の生活に馴染めない・・・なんてことはないように。
日本語で生活できる自信を取り戻して・・・。(8/6)


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