西遊記的神仙紹介
講師;観世音菩薩(南海普陀落伽山)
…「封神演義」では慈航道人<普陀山落伽洞>として登場。封神事業から四百年後に西方に帰依して観音菩薩になった
私は大慈大悲救苦救難霊感観世音菩薩…楊柳と浄瓶を手にし、楊柳火水風の三災を払い八難を救うと言われておる。「封神演義」では男性の如く書かれておるが、本来は女性なのじゃ。なんとなく辻褄が合わぬ気もするが、あまり深く考えるでない。仙人時代に修行しておった普陀山落伽洞を少しばかり移動して、今は南海にある普陀落伽山に恵岸行者らと共に暮らしておる。なんとなく名が似ておろう。恵岸行者というのは私の一番弟子で、托塔李天王の次男…そう、木咤じゃ。仙人時代からずっと私の元で修行を重ね、共に西方に帰依し仏界に入ったのじゃ。ちなみに私が仙人時代に使用しておった宝貝“瑠璃瓶”は今でも大切に保管しておる。悟空とロ那咤が互角に戦っておった際、上空から悟空に投げつけたのもこの瑠璃瓶だったのじゃ。
「封神演義」と「西遊記」、共に神仙が幾多も登場し、比較するとなかなか面白く興味深いのではなかろうか。一応、「西遊記」に登場する神仏をずらりと紹介しよう。「封神演義」にも登場する者も幾人かおるので、探してみるとよかろう。
名前の後に“
封”とある者は、「封神演義」にも登場しておる神仙である。
神・仏・仙人
| 御名前 | 御住い(洞府) | 御紹介 |
| 高天上聖玉帝 (ぎょくてい) |
金闕雲宮霊霄殿 | 天界の最高神。千五百五十劫(二億八十八万年)の苦行を積み、無道の大極を会得。天帝。 |
| 千里眼/順風耳 (せんりがん/じゅんぷうじ) |
―― | 玉帝の目・耳といえる神将。玉帝の問に素早く答える情報屋さん。 |
| 須菩提祖師 (しゅぼだいそし) |
西牛貨州 霊台方寸山 斜月三星洞 |
悟空の師父。「孫悟空」の名付親でもある。[角力]斗雲や七十二般の変化術、不老不死の妙道などを悟空に授けた。ちなみに“須菩提”とは釈迦の十大弟子の一人・スブーティとの説有。 |
| 地蔵王菩薩 (じぞうおうぼさつ) |
翠雲宮 | 地蔵菩薩のことで、地獄の十王を支配していると言われる。十王から悟空の乱暴を相談され、天帝に上奏することする。 |
| 邱弘済真人 (きゅうこうせいしんじん) |
―― | 玉帝が金闕雲宮の霊霄殿に出御して、文武の仙卿を集めて朝政をとっていた時に、龍王の上奏を取り次いだ。四天師の一人。 |
| 葛仙翁天師 (かつてんおうてんし) |
―― | 悟空が冥界で暴れた件を地蔵王菩薩と十王が天帝に訴えた際、上奏を取り次いだ。四天師の一人。 |
| 太白長庚星 (たいはくちょうこうせい) |
―― | 金星のこと。トラブルメーカーの悟空を天界に呼び寄せることを提案し、招安の交渉を命じられた。四天師の一人。 |
| 文曲星官 (ぶんきょくせいかん) |
―― | 悟空の詔勅の起草を命じられた文運を司る神。文星。 |
| 増長天王 (ぞうちょうてんのう) |
―― | 仏教の四天王の一人。天宮の南天門を守っている。 |
| 武曲星君 (ぶきょくせいうん) |
―― | 武運を司る星で、文曲星の対。武星。招安に応じた悟空に官をつける際、御馬監に正堂管事の欠員があるだけだと玉帝に報告した。そして弼馬温に任命された悟空は官位を不服として大暴れすることに。 |
| 木徳星君 (もくとくせいくん) |
―― | 木星のこと。弼馬温に任命された悟空を御馬監に案内した。 |
| 張天師 (ちょうてんし) |
―― | 四天師の一人で、五斗米道(ごとべいどう)の始祖・張陵のこと。御馬監の監丞・監副を引き連れて、玉帝に悟空の謀反を報告した。 |
| 托塔李天王 (たくとうりてんのう) |
―― | 降魔大元帥に任じられ、悟空討伐軍を指揮するも歯が立たなかった。 仏教の「毘沙門天」が道教神になったもの。片手の掌に小さな宝塔をのせているところから「托塔天王」と呼ばれる。なお、毘沙門天は増長天(王)と同じく四天王の一人で、仏教を守護する天神。毘沙門は梵語の音訳で、あまねく聞くという意味であることから多聞天ともいう。 |
| ロ那咤三太子 (なたさんたいし) |
―― | 托塔李天王の三男。三壇海会大神に任じられ、父と共に悟空征伐へ赴く。三面六臂の姿になって六本の腕に六種類の武器(斬妖剣・[石欠]妖刀・縛妖索・降魔杵・綉毬・火輪を持ち、暫し打ち合うも敗れてしまう。 |
| 薬叉(夜叉) (やしゃ) |
―― | 李天王率いる悟空討伐軍の督戦隊長。夜叉とは、北方を守護する毘沙門天配下の護法神のこと。 |
| 五斗星官 (ごとせいかん) |
―― | 悟空の討伐に失敗した玉帝は、悟空に「斉天大聖」の官位を与え、蟠桃園の右手に斉天大聖府を建築。五斗星官を遣わせて悟空の赴任に付添わせた。 |
| 三清 (さんせい) |
―― | 道教の最高神である、玉清元始天尊・上清霊宝道君・太清道徳天尊(太上老君)のこと。玉帝(実質的な最高神)から(名ばかりの)最高の官位をもらっていた悟空は平気で「老(さん)」づけで呼んだ。 |
| 四帝 (してい) |
―― | 悟空から「陛下」と呼ばれた、天界の偉い神々。未詳。 |
| 九曜星 (くようせい) |
―― | 九曜星官ともいう。太陽・月・水・金・火・木・土の七惑星(古代中国の天文学では太陽と月も惑星と考えた)と、実在しない羅[目候](らご)・計都(けいと)の二星を合わせて九曜と呼んだ(インドの古い天文学による)。悟空とは兄弟づきあいするほどの仲。 |
| 五方将 (ごほうしょう) |
―― | 東・西・南・北・中央の五方位の将軍達。悟空とは兄弟づきあいの仲。 |
| 二十八宿 (にじゅうはっしゅく) |
―― | 古代中国の天文学で、天球を黄道(太陽の見かけの軌道)に沿って二十八に分けたもの。東方(蒼龍七宿)…角・亢・[氏/一](てい)・房・心・尾・箕、北方(玄武七宿)…斗・牛・女・虚・危・室・壁、西方(白虎七宿)…奎・婁・胃・昴・畢・觜・参、南方(朱雀七宿)…井・鬼・柳・星・張・翼・軫の計二十八宿。悟空とは兄弟づきあいの仲。 |
| 四大天王(四天王) (してんのう) |
―― | 持国天・増長天・広目天・多聞天のこと。托塔李天王の所で多聞天=毘沙門天とあるのは不問。いずれも軍装し、仏法を守護する天神。悟空とはこれまた兄弟づきあい。 |
| 十二元辰 (じゅうにげんしん) |
―― | 十二支(十二辰)の神。もう一つには仏教の十二神将と同じという説も。十二神将とは、クンビーラ(宮毘羅)・ヴァジュラ(伐折羅)・メーキラ(迷尼羅)・アンティラ(安底羅)・アニラ(摩尼羅)・サンティラ(珊底羅)・インダラ(因達羅)・パーイラ(波夷羅婆)・マハーラ(摩虎羅)・チダーラ(真達羅)・チャウンドゥラ(招杜羅)・ヴィカラ(毘羯羅)のこと。悟空とは兄弟づきあい。 |
| 五方五老 (ごほうごろう) |
―― | 西天の釈迦如来・観音菩薩、南方の南極観音、東方の崇恩聖帝、北方の北極玄霊、中央の黄極黄角大仙といった偉い神仙。なぜか悟空と兄弟づきあいしたことになっているが…? |
| 許旌陽真人 (きょせいようしんじん) |
―― | 悟空が暇のあまり騒ぎを起こさぬよう、何か仕事を与えるべきだと玉帝に言上した。四天師の一人。 |
| 西王母 (せいおうぼ) |
亀山の崑崙玄圃にある宮殿。左には瑶池がある。 | 天界の神々や仙人を招いて不老長寿の仙桃を食する「蟠桃勝会」を開こうとしたが、仙桃や他の料理・酒を悟空に食べられてしまう。九霊太妙亀山金母、太霊九光亀台金母ともいう金母元君は、西方を治めているので西王母と呼ばれ、女仙全てを支配している。瑶池金母(ようちきんぼ)とも呼ばれている。 |
| 赤脚大羅仙 (せききゃくだいらせん) |
―― | 西王母主催の蟠桃会に招待され、瑶池に向かう途中で悟空に会い、騙されて待ちぼうけをくらった裸足の仙人。『水滸伝』には、宋の仁宗が赤脚仙人の生まれ変わりと記されている。 |
| 太上老君 (たいじょうろうくん) =老子 |
―― | 丹元大会を催すべく練っておいた九転金丹を悟空に飲み下されたうえ、刃物では斬ることが出来ない悟空を八卦炉に入れて灰にしようとしたが、逆に鋼鉄の身体に鍛えてしまったりと、悟空に対してはいいことなしの道教の最高神の一人。八戒の熊手、金角・銀角のふくべ、芭蕉扇、還魂丹など、下界に降りる天将の武器を多く製造している。 |
| 燃燈古仏 (ねんとうこぶつ) |
―― | 修行時代の釈迦を見て、きっと悟りを開くであろうと予言した人物で、過去仏の一人。太上老君と一緒に高閣の朱陵丹台の上で仙童たちに道を講じる。後に三蔵一行が西天で経をもらって帰ろうとした際に白雄尊者に命じて、それが白紙であることを知らせた。 |
| 糾察霊官 (きゅうさつれいかん) |
―― | 玉帝の命を受け、悟空の天宮荒しの詳細をつきとめた。吟味役。 |
| 五方掲諦 (ごほうぎゃてい) |
―― | 玉帝の命で悟空討伐のため、四天王の指揮の下に繰り出された天将。掲諦は仏法を守護する猛神の称。「般若心経」の呪文で知られる(ぎゃ〜て〜ぎゃ〜て〜はらぎゃーて〜)。五方は東西南北および中央の五方位。 |
| 四値功曹 (しちこうそう) |
―― | 玉帝の命で悟空討伐のため、四天王の指揮の下に繰り出された天将。五方掲諦と四値功曹は、観音菩薩の命を奉じ、三蔵を陰から守護することになる。 |
| 五岳四涜 (ごがくよんとく |
―― | 五岳…東岳(泰山)・西岳(華山)・南岳(衡山)・北岳(恒山)・中岳(嵩山)。四涜…長江・黄河・淮水・済水。五岳四涜は以上の山川の神々。 |
| 顕聖二郎真君 (けんせいじろうしんくん) |
灌州・灌江口 | 二郎神ともいう、人気のある道教神。玉帝の妹が下界を慕って天界から下り、楊氏に嫁して産んだとされている(玉帝の外甥になる)。観音菩薩の推薦により、梅山の六兄弟(康・張・姚・李・郭申・直健)とともに悟空退治に参加。三尖刀の神鋒をふるい悟空の如意棒と打ち合い、変化合戦でも悟空と互角に渡り合う実力の持ち主。 「封神演義」では“楊[晉戈]”という名で登場、ロ那咤と共に大活躍している。 |
| 梅山の六兄弟 (ばいざんのろくきょうだい) |
―― | 康・張・姚・李の四太尉、郭申・直健の二将軍。鷹・犬を放ち、弩を組み立て、弾き弓を張って二郎真君とともに悟空退治に参加。天界の籍はもらってないらしい。 |
| 佑聖真君 (ゆうせいしんくん) |
―― | 悟空と王霊官の戦いを見て、お付きの者に書状を持たせて雷府に遣わし、雷将三十六名を出動させた。悟空を取り囲ませて残虐な殲滅戦をくりひろげたが、悟空に近づくことが出来ずに、わめきひしめくだけだった。 |
| 王霊官 (おうれいかん) |
―― | 佑聖真君の副官。霊霄殿の留守番中に悟空の狼藉を見、金の鞭を手にして悟空と戦った。 |
| 遊奕霊官 (ゆうえきれいかん) |
―― | 玉帝の使いで西方に赴き、仏様に悟空退治を依頼した。 |
| 翊聖霊官 (よくせいれいかん) |
―― | 同上。 |
| 釈迦如来 (しゃかにょらい) |
霊山(霊鷲山) 雷音寺 |
如来至尊釈迦牟尼仏。南無阿弥陀仏。玉帝の依頼で悟空を取り鎮めに天宮へ赴く。右手の掌から飛び出せるかどうか悟空と賭け、負けた悟空を五行山に閉じ込めた。 自分の持っている三蔵の真経を誰かに取りに来させて東土に伝え、衆生を勧化しようと思いつき、観音菩薩を遣わして取経の者を探させた。 |
| 五き真君他 (ごきしんくんほか) |
―― | 五斗真君(ごとしんくん)、三官四星(さんかんしせい)、九曜真君(くようしんくん)、左輔(さほ)、右弼(ゆうひつ) 天界のお偉方。釈迦如来が悟空を取りおさえた御祝に玉帝が催した宴会(安天大会)に呼ばれた。 |
| 寿星【寿老人】 (じゅせい【寿老人】) |
―― | 七福神の一人。安天大会で釈迦如来に紫芝・瑤草・碧藕(蓮)・金丹を献上した。 |
| 金頂大仙 (きんちょうたいせん) |
玉真觀(道觀) | 取経の者を探しに出た観音菩薩を門前に出迎えてお茶に招待し、取経の者がいつ到着するか尋ねた。 |
| 護教伽藍 (ごきょうがらん) |
―― | 伽藍神、すなわち伽藍(寺院)を守護する神のこと。護伽藍神・守伽藍神などともいう。 |
| 広目天王 (こうもくてんのう) |
―― | 四天王の一人。観音禅院に宿泊していて火をつけられた悟空が、火除け傘を借りにきた。 |
| 烏巣禅師 (うそうぜんじ) |
浮屠山 | 西天への道を尋ねる三蔵に、『摩訶般若波羅密多心経』一巻を口頭で伝えた仙人。 |
| 護法伽藍 (ごほうがらん) |
―― | 観音菩薩の言いつけで、陰から三蔵を守っている神。悟空が黄風大王の『三昧真火』で目をやられた際、老人に化けて「三花風子膏」という目薬を点じてくれた。 |
| 霊吉菩薩 (れいきつぼさつ) |
小須彌山 | 黄風大王が唯一恐れる簿菩薩。風を鎮める「定風丹」と飛竜杖を持っていて、黄風大王を取り押さえた。 |
| 黎山老母 (れいざんろうぼ) |
―― | 観音・普賢・文珠の三菩薩と共に、三蔵一行の心根を試そうと、裕福な母親と三人の娘の姿になって婿にならないかと誘惑した女仙。結局、八戒だけが引っ掛かり、木に吊るされた。 |
| 鎮元大仙 (ちんげんたいせん) |
西午賀州 万寿山・五荘觀 |
「与世同君(よせいどうくん)」というあだ名を持つ、道教の寺に住む仙人。三蔵とは五百年前の前世(金蝉子)での友人。袖中に包んで捕らえる「袖裏乾坤」の法を使う。五荘觀に生えている世にも珍しい植物『人参果(または草還丹)』は、一万年かけて三十個にも満たない実がなり、その実は出産直後の嬰児に酷似しているというもの。一度でも匂いをかげば三百六十歳まで長生きし、ひとつ食べると四万七千年も生きられるという。留守中に悟空達に盗み食いされたうえ、人参果の木を抜いて枯らされて、留守番の童子(千三百二十歳の清風と千二百歳の明月)とトラブルになった。 ちなみに人参果は観音菩薩の甘露水により復活、悟空と義兄弟の約を結ぶ。 |
| 福星・禄星・寿星 (ふくせい・ろくせい・じゅせい) |
蓬莱島 | 悟空が人参果の木を生かす方法を探していた際出会った老人達。 |
| 東華帝君 (とうかていくん) |
方丈 | 悟空が人参果の木を生かす方法を探していた際出会った天人。「九転太乙還丹」という霊薬を持っているが、人間は救えても木は救えなかった。 東華帝君に仕えている東方朔(字は曼倩)は、地上で漢の武帝に仕えたことがある。大昔、西王母の仙桃を盗んだことがある。 |
| 摩昂 (まこう) |
―― | 西海龍王敖閏(順)の太子。悟空と黒水河で従兄弟のだ潔を捕らえた。 |
| 風婆婆/巽二郎 (ふうばば/たつみじろう) |
―― | 風を司る神。悟空と虎力大仙の雨乞い合戦で、悟空に協力した。 他にも雲を司る神・推雲童子(すいうんんどうじ)や霧を司る神・[イ布]霧郎君(ふむろうくん)、雷電を司る神・[登β]天君(とうてんくん)・雷公(らいこう)・電母(でんぼ)も協力した。 |
| 火徳星君 (かとくせいくん) |
南天門 | 火星のこと。火を司る星の精。 |
| 水徳星君 (すいとくせいくん) |
北天門烏浩宮 | 水星のこと。水を司る星の精。 |
| 八大金鋼 (はちだいこんごう) |
西方・雷音寺 | 釈迦如来のいる雷音寺の山門を守る守護者。八大菩薩の変現した八大明王の別称。 |
| 十八羅漢 (じゅうはちらかん) |
―― | 十六羅漢に降竜・伏虎の二羅漢を付け加えたもの。如来の命を受け、十八粒の金丹砂を携えて応援に行くも独角じ大王に奪われてしまった。 |
| 昴日星官 (ぼうじつせいかん) |
東天門光明宮 | 星の精。二十八宿の一員・昴日鶏。正体は六、七尺もある二つとさかの雄鶏。 |
| はっ法金剛 (はっぽうこんごう) |
五台山碧摩巌 | 悟空と牛魔王の戦いで、如来の命を奉じて加勢に駈け付け、牛魔王の退路を絶った護法の神将。 |
| 勝至金剛 (しょうしこんごう) |
蛾眉山清涼洞 | |
| 大力金剛 (たいりきこんごう) |
須弥山摩耳崖 | |
| 永住金剛 (えいじゅうこんごう) |
崑崙山金霞嶺 | |
| 北方真武君 (ひっぽうしんぶくん) |
南贍武州 武当山太和宮 |
号は蕩魔天尊。黄眉大王退治のため、悟空に配下の五大神竜と亀・蛇二将を貸し与えた。 |
| 国師王菩薩 (こくしおうぼさつ) |
南贍武州 [目于][目台]山[虫賓]城 |
黄眉大王退治のため、悟空に弟子の小張太子と四大神将を貸し与えてくれた大聖。 |
| 弥勒仏祖 (みろくぶっそ) |
―― | 釈迦入滅後、五十六億七千万年後に降臨し、一切衆生を救済する未来仏。七福神の布袋さまは弥勒の化身とされる。留守番の黄眉童子に逃げられて、探しに来た。 |
| 張紫陽真人 (ちょうしようしんじん) |
―― | 字は伯端、紫陽は号。賽太歳大王が触れられぬよう、金聖皇后に棘だらけの棕梠の衣を着せた道士。 |
| 毘藍婆菩薩 (びらんばぼさつ) |
紫雲山千花洞 | 昴日星官の母親で、正体は雌鶏。百目魔王との戦いに敗れた悟空が、黎山老母から毘藍婆菩薩のことを教えられ、助力を乞うた。毒入り棗を食べて昏倒していた三蔵らに毒消しの解毒丹を与えた。 |
| 太乙救苦天尊 (たいいつきゅうくてんそん) |
東極妙巌宮 | 道教化した観音菩薩。 |
| 四木禽星 (よんもくきんせい) |
―― | 二十八宿の中の四木、角木蛟・斗木解・奎木狼・井木干の四星。 |
| 太陰星君 (たいいんせいくん) |
月宮 | 月の精。悟空ににせ公主の正体を教えて、玉兎を迎えにきた。[女亘]娥仙女(こうがせんにょ)、霓裳仙女(げいしょうせんにょ)は太陰星君に仕えている仙女。 |
| 接引祖師 (せついんそし) |
―― | 南無宝幢光王仏ともいう。金頂大仙の玉真觀から釈迦如来の霊鷲山へ向かう途中にある凌雲渡で、底のない渡し舟で三蔵を向こう岸へと送った。 |
主人公達 (仏教神)
| 孫悟空<斉天大聖> (そんごくう)<せいてんたいせい> |
東海神州 傲来国 花果山水廉洞 |
花果山の頂にあった石が、長い間天地の霊気を受けて産み出した石猿。主不在の水廉洞を発見し洞主となり、美猴王と名乗る。須菩提祖師に道術を学び、『孫悟空』という名を授かる。東海龍王からは「如意金箍棒」を奪い、七十二洞の妖王を従えて牛魔王達と兄弟の契りを結び、幽冥界に乗り込んで生死簿を塗りつぶして不死になる。天帝に招安され天界に赴くも、「弼馬温」という等級外の低い位に任命され激怒、天界を荒して下界に戻り自らを『斉天大聖』と名乗る。托塔李天王とロ那咤三太子の討伐軍を軽々と退け、再び天帝に招安されて正式に「斉天大聖」に任じられる。蟠桃園の管理を任されるも、西王母の不老不死の仙桃を盗み食いし、王母主催の宴会場を荒し、太上老君の金丹まで盗み食いして遁走する。再び討伐軍が出陣するも手におえず、観音菩薩の提案で出兵した、玉帝の甥である二郎真君に捕らえられる。太上老君の八卦炉で火あぶりにされたが、機を見て脱出。再び天界を荒らしていた所で、西方極楽世界の釈迦牟尼尊者(釈迦如来)の法力に屈し五行山に封じ込められる。 その後、観音菩薩の導きで三蔵法師の一番弟子となり活躍。無事取経の旅を終えると、再び西天に赴きその功績により『戦闘勝仏』となった。 |
| 沙悟浄<捲簾大将> (さごじょう)<けんれんたいしょう> |
流沙河 | 霊霄殿で玉帝の御車に侍っていたが、蟠桃会で瑠璃杯を誤って壊してしまい下界に落とされ妖魔の姿にされた。飢えと寒さで二、三日に一度、旅人を食べて生きていたところ観音菩薩に出会う。取経の者の弟子になって西天へ赴くと罪を免れ、もとの職に復帰出来ると聞いて受戒する。 取経の旅を終えると、再び西天に赴き『金身羅漢』に命じられた。 |
| 猪悟能<天蓬元帥> (ちょごのう)<てんぽうげんすい> |
福陵山雲桟洞 | 「そなたはどこの化け野豚です?どこの人騒がせな古豚ですか?」―岩波文庫「西遊記」より 観音菩薩にこの散々な言われよう!天の河で水軍を統括していたが酒に酔って嫦娥にふざけかかったため下界に流された。のちに真性を取り戻し、生まれ変わることになったが、道を間違えてめす豚の体内に宿ってしまい豚の姿になった。人間を食べて暮していたところ観音菩薩に出会う。取経の者の弟子になって西天へ赴くと罪を免れ、もとの職に復帰出来ると聞いて受戒する。 取経の旅を終えると、再び西天に赴き『浄壇使者』に命じられた。 |
| 玉竜<八部天竜> (ぎょくりゅう)<はちぶてんりゅう> |
―― | 西海竜王の三男で、火事を起こして竜宮の宝珠を焼いた罪により死罪になるところを観音菩薩に出会う。取経の者の乗馬になるよう命じられ、白馬に変身して三蔵に従う。取経の旅を終えると、その功により罪を償い『八部天竜』に命じられた。 |
| 玄奘[三蔵法師]<旃段功徳仏> (げんじょう)[さんぞうほうし]<せんだんくどくぶつ> |
―― | 大闡都僧綱陳玄奘法師。幼名・江流児。母方の祖父は軍事長官の殷開山、父の陳光蕊は文官試験の主席合格者で文淵殿大学士というエリート僧侶。前世は、如来の二の弟子でありながら師の教えを聞き入れなかったため「東土」に生まれかわらせられた金蝉子。観音菩薩の導きで西天へ取経の旅へ向かう。太宗皇帝と義兄弟の契りを交わしたため「御弟聖僧」「唐僧」などと呼ばれる。 悟空・八戒・悟浄を弟子に迎え、七難八苦を乗り越え、西天より大乗の真経を唐土へもたらした。この功績により、釈迦如来から『旃段功徳仏』に任じられた。 ちなみに…なぜ三蔵はいつも妖怪に狙われるのか?それは、三蔵の肉を食べると永遠に生きていられると信じられていたからである。 |
妖怪
| 混世魔王 (こんせいまおう) |
坎源山水臓洞 | 悟空が仙人修行で留守をしていた間に水廉洞を占領しようとした魔物。戻って来た悟空に一刀両断に切り捨てられる。 |
| 東海龍王(敖広) (とうかいりゅうおう)<ごうこう> |
―― | 悟空に武器を無心され、「如意金箍棒」を渡す。この棒はあの天の川の川底を突き固めた鉄の棒で、神珍鉄ともいう。禹王が治水の時に江海の底を突き固めたものでもある。 |
| 南海龍王(敖欽) (なんかいりゅうおう)<ごうきん> |
―― | 東海龍王の弟。鳳凰の羽のついた紫欽の冠を仕方なく悟空に献上する。 |
| 北海龍王(敖順) (ほっかいりゅうおう)<ごうじゅん> |
―― | 東海龍王の弟。蓮糸でつくった歩雲履を仕方なく悟空に献上する。 |
| 西海龍王(敖閏) (せいかいりゅうおう)<ごうじゅん> |
―― | 東海龍王の弟。黄金の鎖帷子を仕方なく悟空に献上する。腹を立てた龍王たちはこの後玉帝に上奏文を奉る。 |
| 独角鬼王 (どくかくきおう) |
―― | 天界の籍を授かった祝いに、悟空に赭黄袍を送った。 |
| 牛魔王<平天大聖>他 (ぎゅうまおう) |
―― | 悟空の義兄弟。悟空が斉天大聖を名乗ったことからそれぞれも大聖を名乗る。牛魔王の他に、蛟魔王<覆海大聖>・鵬魔王<混天大聖>・獅駝王<移山大聖>・彌猴王<通風大聖>・ぐうじゅう王<駆神大聖>がいる。 |
| K大王 (こくだいおう) |
K風山K風洞 | 観音禅院で三蔵の金色の袈裟を盗み、悟空と打ち合う。正体はK熊の精。観音菩薩に禁箍をはめられて帰依することに。落伽山の守山大神となる。 |
| 黄風大王 (こうふうだいおう) |
黄風嶺黄風洞 | 「三昧神風」という凄まじい黄風をつかう妖怪。正体は茶色の貂鼠。唯一恐れるのが霊吉菩薩で、悟空が連れて来た菩薩が霊鷲山に連れ帰った。 |
| 白骨夫人 (はっこつふじん) |
白虎嶺 | 娘や老婆に化けて三蔵を狙った妖怪。正体は名前の通り一山の白骨。悟空に正体を見破られるや、『解屍法』を使い、抜け殻の屍骸を置いて逃げた。 |
| 黄袍怪 (こうほうかい) |
碗子山波月洞 | 「追魂取命刀」という人斬り刀を振回し、黄色の袍を身につけている妖魔。正体は二十八宿の星官の一人・奎木狼。十三年前に宝象國の第三王女・百花羞(もともとは天上界の披香殿の香を焚く玉女で、奎木狼を誘惑し、下界に転生した)をさらい妻とし、二人の子供をもうけた。 玉帝は奎木狼を地位を落とし、兜率宮で太上老君の竈の火焚きをつとめることになった。 |
| 金角大王 銀角大王 (きんかくだいおう/ぎんかくだいおう) |
平頂山蓮花洞 | 二匹の妖怪の正体は、太上老君の金の炉と銀の炉の番の童子。蓮花洞の五つの宝(本当は太上老君の宝で、盗んで下界に逃走)である七星剣・芭蕉扇・幌金縄・赤いふくべ・羊脂玉の浄瓶で、悟空を苦しめた。手下には精細鬼(せいさいき)・伶俐虫(れいりちゅう)・巴山虎(はざんこ)・倚海竜(いかいりゅう)などがいるが、揃って悟空に騙された。 悟空の計略で自らふくべや浄瓶に吸い込まれた金角・銀角だったが、太上老君に助けられ兜率宮へ帰った。 金角・銀角の母親は、圧竜山圧竜洞に住む九尾の狐で、悟空に打ち殺される。その弟(金角・銀角の叔父)の狐阿七大王も八戒にやられた。 |
| 紅孩児<聖嬰大王> (こうがいじ<えいせいだいおう>) |
枯松澗火雲洞 | 悟空の義兄弟である牛魔王と羅刹女の子供。火焔山で三百年間修行し、『三昧真火』を自由自在に操る。悟空では手におえず、救援を頼んだ観音菩薩に取り押さえられる。頭に金箍をはめられた紅孩児は、、善財童子という名を与えられて菩薩に弟子入りした。 悟空の緊箍、K大王の禁箍、紅孩児の金箍は、菩薩が如来からセットでもらったものである。 |
| だ潔 (だけつ) |
衡陽峪 黒水河神府 |
西海竜王敖順の妹の子。正体は鰐の化け物。いとこである西海竜王敖順の太子・摩昂(まこう)に捕らえられた。 |
| 虎力大仙 (こりきたいせん) |
車遅國 | 国王が道士で、仏教を迫害している車遅國の三大仙の一人。正体は虎。残る二人の道士は“鹿力大仙(ろくりきたいせん…正体は鹿)”と“羊力大仙(ようりきたいせん…正体は羚羊)”。悟空と術を競い合い、敗れて絶命。 |
| 霊感大王 (れいかんだいおう) |
通天河 | 霊感大王廟を建てさせて年に一度、童男・童女一人づつと豚や羊などの生贄を献じさせていた妖怪。正体は観音菩薩が蓮池で飼っていた金魚。三蔵を水底の「水鼈之第」へ連れ去るも、観音菩薩の下ろした竹かごに捕らえられ、引き上げられた。世に伝わる「魚籃観音図」は、この時の菩薩の真影を写したものである。 |
| 独角じ大王 (どくかくじだいおう) |
金[山兜]山 金[山兜]洞 |
キラキラ光る白い輪で相手の武器を吸い寄せて奪ってしまう魔王。正体は太上老君の乗物の青牛。悟空の如意金箍棒、助けに来た李天王・[ロ那]咤太子の[石欠]妖剣・斬妖刀・縛妖索・降魔杵・繍毬・火輪児も吸い込まれる。応援に来た火徳星君や水徳星君の武器も吸収されてしまった。結局、迎えに来た太上老君に綱を引かれて離恨天の兜率宮へ帰った。 |
| 如意真仙 (にょいしんせん) |
西梁女国 解陽山破児洞 |
牛魔王の弟であり、紅孩児の叔父。女ばかりの西梁女国では子母河の水を飲むと懐妊し、堕胎するには落胎泉の水を飲まなければならず、真仙はその落胎泉を独占して貢物を巻き上げていた。河の水を飲んで懐妊した三蔵と八戒のため、悟空と悟浄は水を汲むことに成功し、真仙の武器もへし折ってしまった。 |
| 雌蠍の精 (めすさそりのせい) |
毒敵山琵琶洞 | 三蔵を誘惑して婿にしようとした女妖。正体は琵琶ほどもある大蠍。闘鶏である昂日星官に啄ばまれて絶命した。 |
| 鉄扇公主 (てっせんこうしゅ) |
翠雲山芭蕉洞 | 牛魔王の妻で紅孩児の母。羅刹女。日焔山の猛火を消すことが出来る芭蕉扇を持っている。夫の牛魔王が妾である玉面公主宅に入り浸っているのでひどく神経質になっている。芭蕉扇を借りに来た悟空に苦しめられた。牛魔王が応援に来た[ロ那]咤太子に縛られ天上界へ引き上げた後、修行のため山に入り正果をひらいた。 |
| 玉面公主 (ぎょくめんこうしゅ) |
積雪山摩雲洞 | 牛魔王の妾。正体は玉面狸。老衰で死んだ万年狐王の一人娘で、莫大な財産を相続し、牛魔王と暮していた。八戒にやっつけられた。 |
| 万聖竜王 (ばんせいりゅうおう) |
乱石山碧波潭 | 娘婿である九頭[馬付]馬と共に、祭賽国金光寺の仏舎利を盗んだ。一人娘の万聖公主は、西王母の霊芝草を盗んで育てている。二人共、悟空と八戒に打ち殺された。 |
| 九頭[馬付]馬 (きゅうとうふば) |
乱石山碧波潭 | 万聖公主の婿。正体は九頭虫。三年前、祭賽国金光寺に血の雨を降らせて仏舎利を盗んだ。近くに来ていた二郎真君と梅山の六兄弟が相手となり、二郎真君の哮天犬に頭を咬み割られた。 |
| 十八公 (じゅうはちこう) |
荊棘嶺 | 三蔵を連れ去り、禅法について論じたりした老人。正体は松の精。仲間の孤直公(こちょくこう…このてがしわの精)、凌空子(りょうくうし…檜の精)、払雲叟(ふつうんそう…竹の精)、杏仙(きょうせん…杏の木)も八戒に本体の木を抜かれた。 |
| 黄眉大王 (こうびだいおう) |
小西天小雷音寺 | 正体は弥勒仏祖の磬を司る黄眉童子。悟空を金の鐃鈑に閉じ込めて困らせた。最後は弥勒仏祖に極楽世界へ連れて帰られた。 |
| うわばみ | ―― | 七絶山稀柿[彳同〒]近くの駝羅荘を荒らした巨大蛇。風とともに現れて人や馬などを食べる。如意棒で突かれて絶命。 |
| 賽太歳大王 (さいたいさいだいおう) |
麒麟山解豸洞 | 朱紫国の金聖皇后をさらって妻にしようとし、心痛の国王を病気に至らしめた。正体は観音菩薩の乗物である金色の狼。観音菩薩に連れられて南海へ帰った。 |
| 七人の妖女 (しちにんのようじょ) |
盤絲嶺盤絲洞 | 正体は一斗ますほどもある七匹の蜘蛛。この妖女の義理の息子達が、蜜蜂・あぶ・黒蜂・はんみょう・牛蝿・とんぼ。揃って悟空に打ち殺された。 |
| 百目魔王 (ひゃくめまおう) |
黄花觀 | 道士姿の妖怪で、正体は七尺もある大むかで。七人の妖女らの兄弟子で、三蔵一行に毒入り棗を出して昏倒させた。毘藍婆菩薩に針で封じられ、菩薩の洞の門番になった。 |
| 一の大王 (いちのだいおう) |
獅駝山獅駝洞 | 正体は、五台山の文珠菩薩の乗用の青獅子。菩薩の隙をうかがい娑婆に下りたもの。文珠菩薩に会って降参した。 |
| 二の大王 (にのだいおう) |
獅駝山獅駝洞 | 正体は峨眉山の普賢菩薩の乗用の白象。鼻で相手を巻き上げて締めつける。普賢菩薩に会って降参した。 |
| 三の大王 (さんのだいおう) |
獅駝山獅駝洞 | 正体は大鵬金翅[周鳥]。号は雲程万里鵬。仏母孔雀大明王菩薩と同腹の兄弟。如来自ら獅駝山に出向き、調伏した。 |
| 国丈 (こくじょう) |
柳枝坡清果洞 | 正体は南極寿星の乗用の白鹿。三年前に娘・実后(正体は白狐)を国王に献じて出世した。南極寿星に会って正体を現し、連れ帰られた。 |
| 地湧夫人 (ちようふじん) |
陥空山無底洞 | 強盗に襲われたふりをして三蔵を誘拐し結婚を迫った女妖怪。三百年前に如来の香花と宝燭を盗んだ際に、李天王とロ那咤三太子に捕らえられ、命を助けられたことから二人を父兄と崇めていた。正体は金鼻白毛老鼠精。半截観音ともいう。ロ那咤太子に捕らえられ、天上界に押送となった。 |
| 南山大王 (なんざんだいおう) |
隠霧山 折岳連環洞 |
正体は艾葉花皮の豹。眠り虫で眠らされて縛り上げられ、八戒に打ち殺された。 |
| 黄獅 (こうし) |
豹頭山虎口洞 | 正体は金毛の獅子。玉華城の戦いで悟空に打ち殺され、食用にされた。 |
| 九霊元聖 (きゅうれいげんせい) |
竹節山 九曲盤桓洞 |
黄獅の祖父で、正体は太乙救苦天尊乗用の九頭の獅子。悟空が連れて来た太乙救苦天尊に降伏して、妙巌宮へ帰っていった。どう獅・雪獅・さん猊・白沢・伏狸・搏象は様々な毛並みをした獅子の精で九霊元聖の孫。孫達は屠殺され、食用にされた。 |
| 辟寒大王 他 (ひかんだいおう)ほか |
青竜山玄英洞 | 辟暑大王(ひしょだいおう)、辟塵大王(ひじんだいおう)の三妖怪の正体は三匹とも二本の角を持つ犀の精。高価な蘇合香油が好物で、元宵節の金灯橋に出現し、盗み取っていた。悟空と加勢にきた四木禽星、西海龍王敖閏(順)、摩昂太子に殺された。 |
| 玉兎 (ぎょくと) |
天竺国 | 天竺国の公主になりすましていた妖精で、その正体は太陰星君の広寒宮で玄霜仙薬をつく玉兎。太陰星君に正体を暴かれて、月宮へ帰っていった。 |
その他
| 十王(十代冥王) (じゅうおう) |
幽冥界 | 冥土の十人の王。秦広王(しんこうおう)・初江王(しょこうおう)・宋帝王(そうていおう)・忤官王(ごかんおう)・閻羅王(えんらおう)・平等王(びょうどうおう)・泰山王(たいざんおう)・都市王(としおう)・卞城王(べんじょうおう)・転輪王(てんりんおう)。ちなみに閻羅王とは閻魔様のこと。 |
| 天丁 (てんちょう) |
―― | 天上の召使。劉・苟・畢・[登β]・辛・張・陶などがいる。 |
| 三尸の神 (さんしのかみ) |
―― | 道家の説。人体の中には三尸の虫がおり、上の虫は脳の中に、中の虫は「明堂」(両眉の間を天門と呼び、そこから中に一寸ほど入った所)に、下の虫は腹と胃の中間にいて、腹を立てるとそれが暴れ出すとされる。 |
| 偽・烏鶏国王 (にせうけいこくおう) |
―― | 国王を井戸に突き落として殺し、成り代っている魔王。正体は文珠菩薩の乗用の青毛獅子。実は以前国王が菩薩に非礼を働いたため、如来が水難を与えたもの。本物は太上老君の「九転還魂丹」で生き返り、偽者は迎えに来た文珠菩薩と五台山へ帰った。 |
| 六耳び猴 (ろくじびこう) |
―― | にせ悟空の正体。五仙(天・地・神・人・鬼)にも五虫(人類・魚介類・獣類・鳥類・虫類)にも属さない、四猴混世の中の一種。にせ悟空の正体を見破れたのは釈迦如来と地蔵菩薩の物知り獣・諦聴だけだった。 |