964のウンチク
964のフロアーは930に比べて低くなっている。930と964で全高が同じなら964の方が地球に近いということです。
964のエンジンは水平に搭載されている。当たり前のようだが、930までは少し前下がりに搭載されていた。
964のステアリングホイールの位置は930に比べて若干手前になり少し上方に位置するようになった。
964RSのカムプロフィールはスタンダードとまったく同じものである。パワステが付かないだけの違いでしかない。
ところがCPUとフライホイールを変更し、バランスをとっただけとは思えないほど、RSはパワフルである。理由はよく分からない。
素のままのRSで300馬力近い固体も存在するらしい。ところがスタンダードではきっちり250馬力程度になっている。その差は50馬力にもなってしまう場合もある。
964のリアサスペンションは993と同じようなコンプライアンスステアを用いている。993ほど積極的ではないが、ブッシュのたわみを利用してコーナリングフォースがかかったときトーインがついてリアの安定性が増すようになっている。
964カレ2のミッションはスイスを除く世界共通のG50/03とスイス仕様のG50/04がある。92年からはアメリカ仕様のG50/05(RS
AMERICA含む)が加わった(これはG50/03のファイナルを3.444から3.333に変更したもの)。それからRS用のG50/10がある。
G50/10の1-2速はスイス仕様と同じで3-5速はG50/03と同じ。
スイス仕様のギア比はG50/10の3速が少し高くなっているだけ。
ただしシンクロなど内容が大幅に違う。
964のエンジンはM64/01マニュアル用、M64/02ティプトロ用それにRS、CUP用のM64/03がある。03と他の見た目の違いはパワーステアリングの有無程度しかない。
91年前期まではアルミ鋳造インマニであったが、92年後期からCUPに使われていた軽量の硬質樹脂になたった。
964CUPの8J/9.5Jホイールはマグホールと言われることがあるが、実はアルミホイールである。確かにマグは混ざっているが、主体はアルミ。マグといえるのはRS用ホイールだけ。
964のクラッチペダルの位置はブレーキペダルレバー右横の6角ボルトを回すことで調整できる。
964RSのフロントスタビはカレ2にはマスターバックが邪魔して流用できない。リアは流用可能。
ちなみにRS用の太さは964前24ミリ後ろ18ミリ
993前23ミリ後ろ19ミリ
となってる。993CUPは964RSと前後同じ太さ。964CUPも同じ。
964RSはリア周りを中心にボディに補強(スポット増し)が入っている。
その他、ガラスを薄く、ゴムブッシュを強化、エンジンマウントを強化、フロントアップライトをアルミ製に変更、リアキャンバーが大きく付くようなパーツへ変更、エンジンバランス、フライホイール軽量、特別なコンピューターチップ、ブレーキ強化、カレ4と同じ高圧ブレーキシステム、ボンネットアルミ製、など特別な仕様満載。
こんなに特別な仕様にしたRSシリーズがすばらしいハンドリングなのは当然。
964RSのシャーシナンバーはWPOZZZ96ZNS490001から
964RS RACINGは WPOZZZ96ZNS499001から
964CUP(1992年モデル)は WPOZZZ96ZNS498001から
490の9がRSモデルを表す。
498の8という番号がキモでほとんどのレースモデルが8という番号になっている。
499の9はストート対応コンペティションRSモデル。
993もクラブスポーツは9(399)がついて、CUPは8(398)がついる。
964CUP,RSRACINGのフロントフェンダーは微量に膨らんでいて、大きなよりホイールを許容できるようになっている。
BASIC RSがそうなっているかどうかは、現時点では不明。
ただし、RSのフロントフェンダーはスタンダードカレ2と品番が違っている。
964RSのミッションは1-4速のシンクロがスティールで、スリーブの歯が余分にカットしてあり、すばやいシフトを可能としている。これはポルシェのレースカー全般にいえる。993でこの機構を使っているのはRS/CSだけ。
964RSのスタビは前5段後ろ3段の調整が出来る。標準は前後とも真ん中。
これは是非位置を変えて、ハンドリングの違いを感じ取ってことをお勧めする。結構違いを感じとることが出来る。
964RSのスプリングレートは大体前7キロ後ろ9キロ
964CUPのスプリングレートは大体前11キロ後ろ13キロ。
大体というのは不等ピッチになってるから。
964のリアアライメント調整はトー、キャンバーどちらも調整すると両方の値が変わってしまうので、調整には経験が必要である。
993はその点ある程度個別調整が可能となっている。ところがエンジンを下ろすなどの重整備は964の方が圧倒的に楽である。
964cupのフロントアッパーマウントは92年モデルまではキャンバーが大きく付くような固定式だったが、93年からはキャンバーキャスター調整式のものに変更になった。
964CUPの前後標準キャンバーは-3.0度である。
964SUPER CUPシリーズは93年より17インチから18インチが標準採用となった。エンジンパワーも265馬力から275馬力へとパワーアップしているが、主にコンピューターの変更によるものである。
964RSには通常アンダーコートがしてないが、イギリス仕様のRSにはアンダーコートがしてある。