GOOD BY PORSCHE
993RSと964RSで理想のポルシェライフを送っていたわたしですが、例によってなんとなく乗らない日が続いていました。そのころはバイクにも目覚めてライディングの奥深さに感銘をうけていたころです。
どうもわたしは、何回も書いていますが、飽きっぽいというか優柔不断というか気持ちがフラフラしていけません。いつもそうなのですが、そのころにいつものお店に行ってなんとなく何かないか探しにいってしまいます。
そのころは特に目新しいこともなくて、ポルシェもGT3がでたけどロールケージ溶接じゃないし、軟弱化傾向になってしまったなぁとも感じていたので(あくまでも自分の考えです。実際乗ったことないので想像ですよ。そういうイメージを持ってただけです。)ほしい車も全然ないやって感じでした。
何だかんだとお店にいってしまう悲しい性なのです。
あるときお店に行くとちょっと目新しい車がかざってありました
最初その車をみたときは、でかい車だなあというのが第一印象でした。
車高もたかくなったし、横幅もかなりでかいし、ファットなイメージでした。雑誌では絶賛していましたが、本当かな?と半信半疑でした。
お店の社長がどうですか?と聞くのでまあ自分には関係のない車のように思うなぁと最初いいました。それに高いし、ちょっと今のポルシェを手放してまでほしいと思わないけど・・などと考えてました。
スペックはアルミボディにアルミフレーム、おまけにエンジンは3.6Lで400馬力っていうじゃありませんか。スペックには確かにそそられるものがあるけど、改造しまくった993を下にだすわけにもいかないし、なんか気が乗らなかったのでそのときはそれで退散しました。
次にお店に行ったとき、その赤い車にエンジンがかかっていました。
ファオーンとかなりいい音をさせていました。これがノーマルか?とみましたがやっぱりノーマルでした。さらにお店のひとがアクセルをあおると信じられないくらいのレスポンスをしていました。まるでF−1サウンドといってもいいくらいの音とレスポンスでした。
ワオって圧倒されてしまいました。座ってみる?というので座らせてもらいました。エンジンを一度切ってイグニッションを回すとバオーンってかなりの音でエンジンがかかりました。アクセルをあおってみるとすごいレスポンスでタコメーターの針が上下します。アイドリングは結構静かなのですが、高回転用排気バルブが開くといきなり排気音が高くなります。これがノーマルかと思うほどでした。
ドライブバイワイアーのためかすごくレスポンスがよかったです。これだけでこの車の存在価値があるなとも感じました。
その車は6速だったのですが、ほとんど売れるのは2ペダルということでした。なんだか、当時はめちゃ売れの時期だったらしく6速のみ残ったとのことでした。
いい条件だすよ?考えてみる?ってことでしたがやっぱり止めておきますってことでその日も帰りました。
またまた、ちょっと期間をおいてお店にいくとまだその車はありました。ちょっと乗ってみたら?というのです。いやー高い車だし、ほしくなってもいけないので止めておきます。それに993RSは下に出しても安いんでしょ?っといいました。
すると、それがね安くもとにもどしてくれるところを見つけたので下取りがんばれるよ。ってな話でした。それに買えと言わないから話のタネにでも乗ってみたらというではないですか。
それじゃーちょっと乗ってみようかな?でも買わないよって言っておきました。それから、おもむろにドアを空け乗りこみました。やっぱし出かいなぁ、と思いながらそっとクラッチをつなぐと、ゆっくりと動き出しガレージをでました。
動き出しの感じはすごく軽かったですね。ボディの大きさもまっすぐ走っている限り感じません。シフトアップしてみると、想像以上に回転落ちが速いのに驚きました。ただ、シフト位置が運転席からちょっと離れているのと、ストロークもちょっと長めでした。シフトもちょっとグニュって感じで頼りなく感じました。
全体的に軽く確実にシフトできるのですが、ストロークが長めで、トヨタのFFのケーブルシフトのようでした。ノーマルシートだと着座位置が若干高めなので、シフトを上から握る感じになってあまり好みじゃなかったです。ただこれはシート位置変更で改善できるなと思いました。
最初の交差点に差しかかったとき、初めてブレーキを踏むと、ありゃ?
結構カックンブレーキなんだこれ、雑誌では剛性ありとかかれていたけど・・・これはスムースなブレーキ操作が難しいぞと思いました。
何かサーボ効果でパッドが勝手にローターに食いついていく感じなんです。ちょっとコントロールが難しいなあと思いました。
ただ次のコーナーを曲がっろうとしたとき!!
ちょっとコーナーを曲がろうとアクセルを少し踏み込んだだけなのに何とホイールスピンをするではありませんか!ちょっとレスポンスしすぎかと思いましたが、電子制御スロットルなのでこんなもんかとも思いました。その後の生産車ではアクセル開度の設定が変わったようです。
このときはトラクションコントロールをオフにして乗っていたので、ホイールスピンをしたと思いますが、それにしてもすごい低速からのトルクです。
おまけにアクセルオフ時の回転落ちもかなりはやくて、なれるまでかなり手ごわい感じでした。ちょと回転をあげて走ってもトルクの嵐のようなエンジンで、回さなくてもすごいパワーを感じるエンジンでした。
ブレーキがちょっと難ありで好みでなかったのが気になりますが、エンジンだけで買う価値がありそうです。ハンドルは軽くノーズレスポンスもいい感じでした。ただ、これもちょっとレスポンスがよすぎなのかシフト時にステアリングに力が入るとフラフラと落ち着かないかんじです。
そんなんで短時間の試乗は終わりました。
戻ってみると、社長が出てきていいでしょ?これは絶対買いだと思うな、ですと。それでもポルシェには思い入れがあるのでといいながらも
ちょっと考えてしまいました。
しばらく家に帰って考えてみるってことで、その場は引き下がりました。よーく考えるつもりが、なんだかよく分からなくなってきました。
ポルシェはすごく好きなんだけど、ひょっとしてこの後新車を買うなんて機会はないかもしれないし、今回が新車を買うさいごのチャンスだぞって声も聞こえてきそうでした。
ポルシェはブレーキのすばらしさや剛性感がたまらない魅力なんですが、そいつはブレーキ剛性はポルシェに劣るもののエンジン排気音がなんともいえず、官能的でした。その欠点を見えなくしてしまうほど魅力的に思えてきました。
ただ、サーキットはちょっと走れないし感じでしたし、派手なボディは人目を引くのでちょっと気軽に乗るには躊躇します。ボディの大きさも巨大です。でも、やっぱり新車というのはいいもんかな?とも考えました。
そしてついに決断のときがやってきました。
そしてもう一度お店に行って、ちょっと車を眺めたあと、よーく考え田結果一度は新車をかうかということ決めたので、この車買いますといいってしまいました。
そうしてついにFERRARRI 360 MODENA 6MTを契約してしまいました。
ポルシェには未練があったのですが、また今度ほしかったらかえるか、ということで売ってしまいました。
2週間ほどで納車可能とのことなので、その間993RS/CSに結構乗りましたがやっぱりエンジンの感じは好きになれません。ただブレーキはMODENAと比較すると全然すばらしいです。なんども書きますが剛性感制動力コントロール性ともすばらしいです。その点MODENAはイマイチです。
964RSも同様にすばらしいのですが、何でだか下取りにだしてしまいました。MODENAのエンジンはそれほどまでにすばらしいと感じたのです。
そしてついに納車の日がやってきました。
納車の日は993RSに乗っていきました。
お店まで乗った993で高速道路をかなり飛ばしたのですが、3500回転以下を使わなければレスポンスも非常によくかなり面白かったです。
ただいつもこんな使い方をするわけではないので、ここが問題ですね。
964は前もって引き取られていました。
お店に到着するともうすでに暖気してありました。993にはちょっと未練があったけど、振り返らずゆっくりとお店からでました。
街を高速までゆるゆると乗りましたが、何がつらいって若い兄ちゃんの視線でした。まだ非常に珍しい時期だったので、これはつらかったです。結構小心者なので目立つことは恥ずかしいのです。だったら買うなってことはこの際いわないでおきましょう。
街でもやっぱり遠いシフトと頼りないシフトフィールはやはり気になりました。ボディの大きさはあまり気になりませんでしたが、斜め後ろの視界が絶望的なのに気づきました。ちょっと追い越しが大変です。
エンジンは相変わらず超ウルトラレスポンスなので街では乗りにくいなあなどと思っていると、高速道路入り口につきました
高速に料金所からちょと加速すると、かなりいい音がします。ノーマルでこれですから、マフラーを交換は必要ない感じでした。さらなる爆音を望むなら交換でしょうが、近所迷惑なことを考えると、わたしにはノーマルで十分でした。
シフトはやっぱりフィールがよくなく軽いのですが、軽くシフトでします。ただ回転落ちにあわせてスパッとシフトしようとすると、なんとなく頼りない感じがします。
やはり問題はシフトのたびになれないとノーズがふらふらします。
高速できがついたのですが、直進性はあまりいいとはいえません。ちょっと過敏なハンドリングになってるので、わだちにステアリングをとられがちになります。
ちょっとアクセルを踏んでみるとファーンという音とともにかなりのパワーを感じます。このまま踏み続ければ死んでしまいそうな予感さえします。パワーになれていないだけかもしれませんが。
それとブレーキはやっぱり高速でガツンと踏んでもぜんぜんダメでABSがはやく作動してしまいます。ちょっと怖い気もします。
カタログスペックほどには信頼できないなあという感じでした。
そうこうしているうちに家に帰ってガレージにmodenaをしまいこみました。
家についてガレージにmodenaをしまってまじまじと眺めると、やっぱりおおきなぁと感じる反面、新車も結構いけてるかもと思いました。
当時はサーキット走行もそれほどしなくなっていたのでこのまま公道仕様でいいかと思っていました。問題はちょと派手なので近所に目立ちすぎるってことでした。これがおおきなネガなんですけどね、実は。
ポルシェは派手であってもまあなんとか車好きで見てもらえるんですが、フェラーリとなると変な噂になったりしてこまりものです。さらにばりばりの新車となるとなおさらです。
いつしか、休みの早朝の4時ごろに出ていって、8時前には帰ってくるってパターンでしか乗らなくなってしまいました。やっぱりわたしにはちょっと荷が重かったようです。
荷が重いといっても全く乗らないわけではないので、一度決心してワインディングをバーンといってみました。
例によって結構朝早くからでかけました。鈴鹿山麓のワインディングはちょっと狭くいのが難点ですが、面白いコーナーが多いです。おまけに交通量がすごく少ないので、走りやすいです。
最初ちょっと飛ばしてみると、初期のロールは気になるもののそれ以上ロールは深くなりません。ステアリングの応答性もよくスイスイ気持ちよく走れます。ただやはりブレーキの微妙な操作ができません。ヒールアンドトゥなどということをしなければ結構楽しめました。
そのあとちょっと慣れてから本格的に飛ばし始めるとやはりかなりのパワーがあるためトラコンが作動します。ちょと違和感があります。トラコンをオフにするとかなり頻繁にテールスライドが起きます。結構速いスピードでテールスライドするので予想しておかないとコースアウトしそうです。でも緊張がたもてるならこっちのほうが面白いです。
でもさらにハイスピードになるとどっかに飛んでいきそうな予感がします。通常はトラコンオンをお勧めします。後やはりシフトフィールがあまりよくなくストロークが長めなので、スッパとシフトしないとギクシャクしがちです。ABSも早く効きすぎで何か岩のようになってブレーキが効かなく感じたこともあります。
それより問題はだんだんクラッチが奥に入っていく感じでフィールが変わってくるのがかなり嫌でした。高速で全開加速を試みたときもかんじたのですが、どうもクラッチは容量不足のようです。なんでもクラッチレリーズにトラブルを抱えた車は多かったらしいです。
ブレーキのABSユニット、メインマフラー、などが初回点検で交換になったり、クラッチのリングギアはリコールがでてますね。
などなど問題もあったのですが、結構楽しめることも分かったのでしばらくこの生活をつづけることにしました。こうしてポルシェと決別してしまったのでした。
【番外】
番外なのですが、最終的にmodenaを6MTで乗ろうとしたことが間違いかもしれないです。F-1ミッションなら、ブレーキの感触、シフトフィールなどそれほど気にしなくてすむのかなぁと思います。
F-1ミッションにすればしたで結構気になる点やトラブルなどがあるのでしょうが、やっぱりF-1ミッションに力をいれて開発したんじゃないかと思います。
だから、modenaを買うならF-1ミッションがお勧めと思います。ただしトラブルを考えるとD車に限りますね。