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フラワームーブメントは30年間フリーズ?
フラワームーブメントは30年間フリーズ?



 ふりかけに○○○の粉を混ぜておいたところ、いつものように親父は盛大にぶっ掛けた。と思ったら、ぺろっと平らげた。おかわりしてまたぶっ掛けた。胃の調子もすっかり良くなったのか、3杯も喰らいやがった。しかしなあ、、、、、3杯も喰うか? 普通。
 こりゃあエライことになったなぁと困惑する息子をよそに、父親はゆったり、熱い日本茶など啜っている。と、ややや、来た来た来た来た効いてきたらしい。目をしばしばさせたり、人差し指と親指で目頭をつまんだり、ぶるぶるっと首を振ったり。むむむ、やはりイキナリにしては効き過ぎのよう(3杯も喰うなよ)。いつものように2本目のビールを開けるでもなく、プロ野球中継を見るでもなく、気分が悪いと言って早々と寝てしまった。
 翌日、件の父君は会社に辞表を提出。息子以外の家族には何のことやらサッパリ訳が分からないまま、ついには出家してしまわれたそうだ。

 十年以上も前に聞いたこのエピソードを思い出すきっかけとなったのは、レンタルビデオ屋で借りた『デトロイト・ロックシティ』。アメリカのとある高校生グループが、何と言うか、それはそれは大変なアクシデントや馬鹿馬鹿しいラッキーに見舞われながらも、無事、大好きなKISSのLIVEに行くことができました。と、それだけの話なのだが、アホらしさはハンパではなく、2001年8月現在、今年の私のベストワンである。告悔室での初体験には、思わず拍手してしまったほど。
 まあ、それは良いとしてこの映画の中に、仲間を救い出すため神父にメスカリン入りのデリバリー・ピザを食べさせるシーンがあり、それがまた抱腹絶倒の凄い効き方だった。

 「(聖書を引きつつ説教の途中で)今初めて気づいたがこいつはコメディだ!」
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 「おや、今キミの声が鼻から聞こえたぞ!」
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 「サタン? サンタ?(素晴らしい翻訳!)」
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 私は、上記のエピソードを思い出さずにはいられなかった。何やら懐かしいと同時に、“変わるきっかけ”なんて、本当に変わったのか怪しいもんだナと思った。
 世界が違って見える瞬間、空間の理屈がいきなり軟らかくなる瞬間、、、、、流れ出す世界の素/アスファルト、キャラメルみたい/棚からマリンバ/流れるマズルカ/棚からマリンバ/マズルカ/棚からマリンバ/流れるマズルカ/棚からマリンバ/マズルカ!

 書こうと思っていた内容とは似ても似つかないものになってしまったが、それが何ほどのことだろう。花のサンフランシスコは確かに遠いが、アイオン2千年に比べれば30年など瞬きほどの時間でしかないし、人間はそうそう光速で進化などしないものだ。自分の魔術へのアプローチだって、単なる現実中毒への反動でないとは言い切れないのである。


(2001年8月31日)





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