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静岡県熱海市郊外の「自然郷」という別荘地に計画された専用住宅(別荘ではない)である.南側には海への
眺望が広がり,初島が目の前のように見える.天気の良い日には遠く伊豆半島さらに 房総半島まで見える.海だけでなく周りは緑に囲まれ年間を通して自然を感じ楽しむことが
できる環境にある.このような立地条件を最大限活かし,東京では体験する事 ができない新たな空間が欲しいというクライアントの要求に応えたのがこの自然郷の家である.
敷地は山の斜面,勾配は約20度程である.まず斜面をどう設計に取り入れ,かつ構造的にも十分に安全であるようにするかが大きな課題であった.工事費もかなり厳しく随分心身共に悩む問題でもあった.北側に通る道路レベルに玄関を設け,主な生活空間であるサロン(LDK),多目的に使用する和室を設け,下の階に,寝室と浴室を設けた.空中に浮いたような感覚のサロンはどこからも可能な限り採光,眺望を確保でき,外にテラス,室内に和室,エントランスホールを一体に使えるように計画し,外部の大自然と一体感を感じれるように配慮している.構造は,基礎を鉄筋コンクリート造,上部の主構造は鉄骨造,間仕切り等は木造とし,混構造を採用している.(米村和夫)
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