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健康住宅

建材を健康仕様にすれば・・・・その思いこみがトラブルに!

原因がわからないケースも

日経アーキテクチャー98.10.5号参照


ケース3: 原 因 不 明

例.母の家を設計した設計士の話 神奈川県に完成した木造在来工法の平屋建て住宅.建て主の母親が体調の不調を訴えたことから話しが始まる.ホルムアルデヒトの測定結果は寝室で0.1PPM,食堂で0.13PPM,最も高い収納部分で0.25PPMDATTAだった.しかし思い当たるふしがない.土台も薬剤を用いた防蟻処理はしていない.床は杉のムク材を使っている.ビニールクロスもつかっていない.同様に設計している住宅からはこのような報告はない.考えられる項目をリストアップしてみた.

1.建具について.建具,造作家具について設計図にはF1合板を使うようにとは指示していなかった.建具を取り外し,天日干しも行った.しかし建具がない状態でも母親の症状は改善しなかった.そこでベークアウトという「いぶり出し」に似た方法を自ら実践し,室内にあるホルムアルデヒトを飛ばすことにした.ストーブと扇風機を使って室内の温度を40度まで上げた.「かなり強烈な臭いが屋外にまで漂ってきた」

2.木部に使用した天然オイル.その成分にまで確認していなかった.「メーカーに問い合わせた所,天然オイルとはいっても実際には約50%は溶剤で,溶剤自体は天然ものではなく工業的に作られたものであることがわかった」.早速,VOC(揮発性有機化合物)を封入するために床を除く壁や天井,建具の木部にウレタン塗装を施した.

3.太陽熱床暖房システムで活用する屋根裏部分の仕上げも気になった.F2合板をそのまま露出させる形で仕上げており,ロックウールによる断熱材も露出している.ここでのホルムアルデヒトの測定値は0.08〜0.11PPMであった.

専門家の指摘

専門家によらないベークアウトは,やり方によってはあまり効果が期待できないこともある.またウレタン塗装によるVOCの封じ込めあまり適切な処置とはいいがたい.ウレタン塗装自体にも溶剤を用いるためだ.さらにロックウールなどの繊維系の断熱材についてはホルムアルデヒトの問題より,むしろ粉塵がでる事の方が問題になっている.

反省点

(1)化学成分を明示していない天然塗料は使わない.(2)合板類は建具や家具を含めてどんなものを使ったかをチェックする.(3)屋根裏を活用する太陽熱床暖房システムは使わない.

健康仕様の家をつくるのは意外に難しい.自分でいくら気を配ったつもりでも,建て主や,工事関係者の理解も十分に高めておかないと,結果的に失敗する.

い.



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