多摩川攻防演習写真

「工兵隊の活躍」

以下の一連の写真は、実施年度は不明(未調査)だが多摩川で実施された攻防演習を撮影した物である。写真の裏には「多摩川攻防演習 工兵隊の活躍」とのキャプションが判で押されている。おそらく、酒保等で販売されていたか、関係者に配布された物と思われる。

写真は、工兵が人員渡河用の仮設橋を架橋しているところのようである。演習の想定としては、攻撃軍が多摩川を渡河して攻撃するという物であったと考えられる。

「敵前上陸」

攻撃軍が渡河後堤防を超越する場面である。鉄帽は植物による偽装を施し、小銃はすでに着剣して近接戦闘に備えている。

「水陸両用戦車の敵前上陸」

写真の車両は、昭和4年5月に石川島自動車で製作された、社内名称「スミダAMP型水陸両用自動車」(軍における名称不明)。重量:約2.5t、スミダA6ガソリンエンジン搭載、速度は陸上:45km/h、水上9km/h。偵察用として設計されたものの正式採用はされなかった。

参考文献:「日本の戦車」、「丸 昭和37年10月号」、「いすゞ自動車史」、「帝国陸海軍の戦闘用車輌」

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「歩兵の突撃」

堆土の陰から突撃発起しようとする歩兵部隊全員身体用偽装網を装着して偽装している。中央左の将校は指揮官識別のためか略帽をかぶっている。また、軍刀ではなく指揮刀を佩用している。その右側に見える立姿で振り返っているのはおそらく下士官で、三十二年式軍刀を佩用しているようである。

「大隊砲の活躍」

キャプションには「大隊砲」とあるが、これは九四式三十七粍(ミリ)砲で、昭和九年度末から生産が開始された対戦車砲である。歩兵聯隊には2ないし12門が配備され、昭和11年に常備師団の歩兵聯隊内に新設された速射砲中隊には4門が配備された。しかし、歩兵大隊には配備されなかったという。

「鐵牛の猛戦」

ビッカース・カーデンロイド水陸両用戦車。この車輌を陸軍が正式に輸入したという話はなく、車輌の迷彩や砲塔のマーキング(青天白日?)から見ても、支那軍からの鹵獲品ではないかと思われる。

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「機械化部隊の分列式」

観客の前を車両行進しているのは、前方4両が九七式軽装甲車(機関銃装備型)、後方左は上記のビッカース・カーデンロイド水陸両用戦車、右は石川島自動車製のSR−U。SR−Uの諸元は、全備重量4t、乗員3名、全長5.08m、全幅1.88m、全高2.39m、空冷6気筒ガソリンエンジン、出力70hp/rpm、速度:地上40km/h、水上8km/h、武装7.7mm車載重機関銃2。

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