ブータン旅行記

11日目 プンツォリンからダージリンへ

 5時半に起きて身支度をし散歩に出かける。まずホテルの近くにあるサンドベル利寺院に行く。チベット仏教の寺院でブータンの人たちがお堂の廊下をマニ車を回しながら周っている。お堂の中を見るとパドマ・サンババの大きな像があった。


サンドペルリ寺院

 町には大きな木が赤い花を一面に咲かせていた。1つの花の直径が10cm近くある大きな花だ。紫色の花を咲かせている木もあった。

 
赤い花
 
紫色の花

 7時40分ホテルを出発する。今日からガイドがディキシードさんに変わる。デキシードさんはデリーの案内をしてもらったガイドでデリーから汽車で36時間かかってやってきた。まず、インドの入国手続きのためジャイガオンの入国審査所へ行く。プンツォリン門をくぐって角を曲がると一気にインドの風景になりリキシャが走り回りインド人で溢れている。入国手続きは1人1人行わなければならず審査官が丁寧に書面を見るのでかなり時間がかかった。 


リキシャ

 時計を30分遅らせて7時50分に入国審査所を出発180km先のシリグリに向かう。両側に小さな店が並んだ通りを5分ほど走ると田園地帯になり、道の両側には紅茶園やトウモロコシ畑が広がる。気温が高いので紅茶園では女の人が傘を指しながら葉を摘んでいる。


紅茶園

 8時20分国道31号線に出る。この道はGT(グランド・トランク)ロードと呼ばれパキスタンのペシャワールからバングラデシュのダッカまで続く国際道路である。ブータンから流れてきたトルナ川を渡り3分ほど走るとマダリハーグの町に出た。左手にはワイルド・ライフ・センチュリーという15km四方の野生動物保護区がある。ここはかってのイギリス人の狩猟地で、象、サイ、ワニ、鹿などが多数棲息している。


トルナ川

 右手に線路を見ながらまっすぐな道を走る。窓の外を牛で田を耕す農民の姿やヤシの木の下に建つ農家などが次々通り過ぎていく。

 
田園風景

 8時45分枯れた川を渡る。男たちが川砂を採っている。8時48分ミーラパラの町を通過する。道に沿ってトタン屋根の掘っ立て小屋が続く。9時ビナグリを通過する。この先で国道31号線からバイパスに入る。路面が良くなり快調に走る。道の両側には紅茶園が延々と続いている。

 9時22分マハー・ランダ川を渡る。川の水は少ない。9時40分マンゴーの林の中でトイレ休憩をする。マンゴーの木には直径7,8cmのマンゴーの実がたくさんぶら下がっている。10分後に出発、右手にブータンの山々を見ながら西に向かって走る。やがて道は山の中に入り10時50分コロネーション橋を渡る。 

 
コロネーション橋          川

 道はまた平地に出て11時15分シリグリに入る。シリグリは東インドの入口の都市で面積1550平方キロメートル、人口90万人の工業都市である。


マハーナンダ川

 マハーナンダ川に懸かる橋を渡り11時25分昼食をとるためホテル・アポロのレストランに入る。


ホテル・アポロ

 バスが順調に走り予定より早く着いたので食事の準備ができていない。しばらくホテルの周りをぶらついて時間をつぶす。ここもリキシャがたくさん走っていて、重そうな荷物を積んだリヤカーを押している人の姿が見られる。


リキシャとリアカー

 13時20分ホテルを出発、10分ほど走ると山道になりどんどん高度を上げていく。道路に沿ってDHR(ダージリン・ヒマラヤン・レールウエイ)の線路が走っている。この鉄道はイギリスがダージリンの紅茶の葉をシリグリまで運ぶために造ったものである。レールの間隔が60cmくらいしかない超狭軌なのでここを走る列車はトトイレインと呼ばれている。今でも100年前のSLが走っていて施設全体が世界遺産に登録されている。

 ジョン・バッテリー・ループで休憩をとる。ここには展望台があり緑に覆われた山々を見ることができる。

 
ジョン・バッテリー・ループ            展望台

 ジョン・バッテリー・ループを発って坂を登っているうちバスのエンジンの調子が悪くなり何度もストップし、助手がエンジンカバーを開けて応急修理をする。15時30分クルション駅を通過する。海抜は1500mまで上がったが、まだ気温は36度以上ある。駅の近くのレストランに入り休憩する。紅茶がポット1つで50ルピーだった。4人で飲んだから1人あたり円だ。店の人たちは日本人と同じ顔をしている。このあたりは以前シッキム領だったのでチベット系の人たちが住んでいるのだ。

 16時に出発、バスを停めて途中で追い越したトイトレインを待つ。やがてディーゼル機関車に引かれてトイトレインがやってきた。トイトレインと言ってもちゃんとした汽車だ。買い物自転車くらいの速さなのでシリガルからここまで上がってくるのにずいぶん時間がかかりそうだ。

 
トイトレイン            紅茶園

 17時6分グーム駅を通過する。この駅はDHRの最高地点で海抜は2257mである。さらに10分ほど走ると山の斜面に大きなチベット仏教の僧院が見えてきた。このあたりからダージリンの市街地が始まる。ダージリンはチベット語のドルジェとヒンズー語のリンガを合わせたドルジェリンガが語源で、地元の人はダージリンと言わずドルジェリンガと言っている。人口は約60万人で、ここでとれる紅茶は世界最高との評価を受けている。


僧院

 17時27分ダージリン駅を通過し、坂道を登っていく。道の両側には商店が並び大勢の人が歩いている。

 
ダージリン駅       駅前の通り

 17時40分メイフェア・ホテルに到着した。ヨーロッパ調のなかなか良い雰囲気の建物である。

 
メイフェア・ホテル        廊下

 チェックインを待つ間に紅茶とビスケットが出された。色は薄いが本場のダージリン・ティーだけになかなか良い香りと味だった。


ダージリン・ティー

 客室は寝てしまうのがもったいないような凝った造りで壁には薪を燃す暖炉がついている。窓からはダージリンの市街地や100年前に建てられたイギリス人の家、紅茶畑などが眺められる。

 
客室             客室からの眺め

 鍵を受け取った後でガイドのディキシードさんから明日税金値上げ反対のストライキがあって観光できなくなると伝えられた。そこで明日訪れる予定だったバザールを見物に行く。バザールはホテルから歩いて10分ほどの場所にあり、薄暗くなっているのに大勢の人で賑わっていた。


バザール

 紅茶を買いたいという人がいたのでディキシードさんが紅茶屋に案内してくれた。値段は100グラムで200ルピーで私も1つ買ってみようと思ったが、ガイドが連れて行く店は高いと思って近くにある別の店に入った。こちらでは100グラムで150ルピーで、店員はガイドが30%のリベートを取るから高くなると言っていた。


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