2日目 アディスアベバからアワッサへ
今日は景色を楽しみながらアワッサまでアフリカ地溝帯沿いに移動する。
出発の時間が遅いが瀬川から危険だからホテルの外に出るなと注意されていたので朝食後はベッドに横になって休む。ホテルの構内にある銀行で余っていた55ユーロを両替したら589.66ブルくれたから1ブルが約13円になる。100ブル札が多かったが、村の人の写真を撮るときに1ブル札が大量に必要になるのでテディーさんが100ブル札を1ブル札の札束と交換してくれた。分厚い札束を持つと一気に金持ちになったような気がした。
スーツケースをホテルに預け、5台の4WD車に分乗して11時にホテルを出発した。肌寒いが道端にはアフリカン・チューリプが燃えるような赤い花を咲かせている。道路は広い舗装路であるが牛や山羊の群れが歩いていて異国に来たという実感が湧いてくる。
アフリカン・チューリップ
20分ほど走ると田園地帯になり周囲にはテフ畑が広がる。テフは粟くらいの大きさの実をつける雑穀でアジスアベバの周辺でしか見られない。1ヶ月前に種がまかれたのでまだ10cmくらいの大きさだが11月には収穫できるという。エチオピア人の好物インディラはテフの粉を練ってから発酵させて作る。
テフ畑 テフ
道端にはコンタールと呼ばれる黄色い花や白いケシの花がたくさん咲いている。
コンタール ケシ
木炭や、ポリタンクを入れた籠が売られている。籠入りのポリタンクは籠に水をかけておくと中の水が冷えるのでドライバーが買っていくという。
木炭 籠入りのポリタンク
11時40分モジョに到着、ダエマ・ホテルのレストランで昼食をとる。ホテルといっても小さな建物だが、モジョでは最も立派な建物である。
ダエマ・ホテル
スープの味がもの足りなく塩を振りかけるとちょうどよくなった。メインディッシュは魚のフライであったが干した魚を戻したような硬くて薄い魚であった。ビールの小瓶が1本5ブル(65円)と信じられないほど安いが、私はアルコールに弱いので無料でついてくるコーラを飲んだ。
魚のフライ
13時50分にモジョーを出発した。高度が1700mに下がり日がさしてきてかなり暑くなった。道端には藁葺き屋根で円形の土壁の家が建っている。エチオピア南部の典型的な家で屋根の頂上に壷が載せられていることが多い。
民家
15分ほど走るとテフ畑の先にコカ湖が見えてきた。水の色は茶色く濁っている。
テフ畑とコカ湖
さらに10分ほど走るとコカ湖の湖畔にたくさんの牛が見えた。そばには牛飼いのテントが並んでいる。
牛の群 牛飼いのテント
大木の上に大きな鳥がたくさんとまっていた。マラブー(アフリカハゲコウ)だ。動物園で金網越しでしか見られない鳥を直接見られて感激する。
マラブー
あちこちに野生のナスの花が咲き、黄色い小さな実をつけている。このナスは毒があるといって食べていないが、東南アジアでよく似たナスが食べられているので食べられるのかもしれない。
野生のナスの花 ナスの実
コカ湖にアワシュ川が流れ出ている。この川の下流で350万年前の化石と推定される人類の祖先アウストラピテクスの骨が見つかっている。川の向こうには海抜4190mのカカ山がそびえている。
アワシュ川とカカ山(拡大)
さらに1時間ほど走った後左折して凸凹の泥道に入り土埃の中を2分ほど走るとズィワイ湖の岸に出た。
ズィワイ湖
この湖には魚が多いのか湖岸にはマラブー、トキ、ハンマーコック、エジプトガン、サギなどたくさんの鳥が見られた。まさに野鳥の天国である。
マラブー マラブー トキ
アフリカンシャカーナ イエローヒルドストック エジプトガン
ラップウイング サギ ワシ
出発しようとするとフラミンゴが飛んでいるとの声が聞こえたので急いで車を降りる。見上げると100羽以上のフラミンゴが編隊を組んで飛んでいた。ピンク色の羽根が日に光って美しい。
フラミンゴの編隊
舗装路に戻り、40分ほど走ってから右折して再び泥道に入る。周りにトウモロコシ畑の続く凸凹道を10分ほど走るとアビヤタ湖の湖畔に到着した。遠くの水辺には1000羽を超すフラミンゴが羽を休めている。車を降りて干上がった湖底を1kmほど歩いて水辺に向かう。
歩いているうちに地面がふかふかと沈み込むようになり、ほかの人が近くを歩くと足下が揺れて目まいがしたような感じになる。地表は乾いているが10cmくらい下は泥沼なのだ。地面にところどころ穴が開いていて泥沼が顔を出している。
地面の穴
岸まであと200mくらいまで近づくと地表が濡れてきた。もっと水辺に近づきたいが危険なので諦めここでフラミンゴの群を眺めた。。
1時間ほどして車に戻りアワッサに向かう。道端にはユーフォルビアという多肉植物の大きな木がたくさん見られる。乾燥に耐えるためか葉がなく幹で直接光合成をしている。
ユーフォルビア
真っ暗になった道を走り19時15分アワッサのワビ・シェベレ・ホテルに到着した。客室は離れになっていて部屋の中は広い。風呂はないがシャワーと洋式の水洗便所がある。マラリヤを心配していたが蚊は飛んでいなかった。
ワビ・シェベレ・ホテル 客室
夕食はホテルのレストランで食べた。またもスープが味が物足りなかったので塩を入れる。エチオピア人は非常に薄味のようだ。この後インディラが出された。テフの粉で作った板状の食べ物にビーフ、ラム、キャベツ、ほうれん草、エチオピアンチーズなどを巻いて食べるのである。おいしかったので食べ過ぎてしまい後で腹がはって苦しくなった。発酵食品なので腹の中で膨張したのかもしれない。