11日目 トゥルミからコソソへ
今日はエルボレ族の村を訪問した後コンソへ移動し、世界遺産に指定されているオモロ族の村を訪問する。
8時15分に出発、今日も晴れで土埃がひどい。1時間近く走ったところでトイレ休憩をとる。周囲は乾燥した半砂漠の世界だ。
半砂漠
1時半ほどでクラマ村に到着した。この村にはエルボレ族が住んでいる。
クラマ村
家は葦で作ったドーム型の家に四角い前室がついている。結婚前の女性は前室の隣に小さな部屋を作って6ヶ月間家の中に閉じこもる。奥の寝室にはボルチェンマという3脚の椅子があり家の主だけが座ることができる。
エルボレ族の家 結婚前の女性
エレボレ族の女性は黒い布のショールをまとう習慣がある。瓢箪を帽子代わりにかぶっている人が多い。
男の子は顔をペイティングし、女の子は瓢箪の帽子を被りネックレスをしている。なかなか可愛い。
弓を持った少年がいた。矢の先を見ると10cmくらいもある鋭いヤジリがついていた。遊び道具のように見えるが殺傷能力は十分ある。
弓を持つ少年
1時間ほどして村を出発、さらに1時間ほど走ると4日目に昼食を食べたウエイトの町のレストハウスに到着した。ここで再びお弁当を食べてからコンソに向かい14時20分コンソに到着した。今晩泊まるセントメアリーホテルには洋式の水洗トイレとシャワーがついていて、きれいな水が出ることが何よりありがたい。
コンソの通り セントメアリー・ホテル
荷物をホテルの部屋に置いて小休憩した後コンソ族の住んでいるマチェケ村を訪れる。コンソ族は人口約5万人でマチェケ村には独特の文化が残っていることから世界遺産に登録されている。坂道をどんどん登っていくと土が赤土に変わり畑ではコーヒーが作られている。15時45分村に到着した。村の周囲は段々畑に囲まれている。この段々畑も一緒に世界遺産に登録されている。
段々畑(拡大)
村に入るととんがった藁葺き屋根の家が密集している。
マチェケ村の家
観光客がよく訪れるので村の人は写真を撮ってもらってブルをもらおうと、糸を紡いだりふるいを降ったり長いキセルをすったりといろいろ工夫している。
糸紡ぎ 篩 キセル
村の中の細い道を歩く。周りに大勢の子供が集まってきて土ぼこりがひどく息苦しい。
村の中の道
村の中央部にモラと呼ばれる一段と大きい建物がある。1階では集会に2階は客を泊めるために使われる。さらに進むと広場があり中央に柱が数本立っていた。男の祭の広場でここで18年ごとに世代交代の儀式が行われオラヒタと呼ばれる柱が立てられる。オランタの周りに石が立っているが、この石は他部族との戦いに勝ったときに立てるという。
モラ オラヒタ
1軒の民家を訪問する。石垣に囲まれた敷地内に男用、女用、倉庫など9つの建物があり9人が住んでいる。これまでの村の家と比べるとかなり裕福だ。炊事をする建物では女性が粉をひいていた。粉引きはエチオピアの女性の大事な日課だ。
敷地内の建物群 粉引き
道の脇に平らな空き地がありそこにコーヒー豆が干されていた。コーヒーはエチオピアが原産地でカホアという村の豆が輸出されたため、カホアがなまってコーヒーという名前になった。近くの畑で若い女性が棒状の鍬で耕していた。写真を撮ってブルを渡そうとしたら先ほど民家にいた娘であった。モデル代を稼ごうと先回りして耕す格好をしていたのだ。
コーヒー豆の乾燥 耕す女
村の観光を終えた後、20分ほど走りコンソ族王様の王宮を訪れる。王宮といってもマチェケ村の民家と大差ないが周囲は石垣でなく材木の塀で囲まれている。王宮の前にはオランタの木が1本立っていたが戦いをしていないので回りの石は立っていない。
王宮の門 オラヒタ
王宮には20代目で36歳の王が22歳の妻や母親、兄弟と住んでいる。食事は王専用の畑で作った作物を王専用の炊事場で作る。王としての収入がないので召使はおいていなく農作業から炊事まですべて家族が行っている。
王様の一家
藁葺きの小屋がたくさん並んでおり、1つの小屋の脇に石が積んであった。王様専用の椅子で他の人は座ってはいけないということだが、うっかり踏みつけてしまいそうだ。この小屋は王がなくなったときにミイラにする部屋で前の王様が亡くなったときも6ヶ月間この小屋に収めその後埋葬したという。
王専用の椅子
屋根に山羊の骨がさしてある。山羊を殺して食べると1本骨を屋根にさしこの地方では富の象徴とされているが、骨の数はあまり多くない。
山羊の骨
小屋の下に太い木をくり貫いた桶があった。チャガという地ビールを造る容器でここにソルダムとフィンガーミレットを入れて1週間発酵させて造るという。
地ビールの発酵用容器
王宮の近くに人の形を彫った木像があった。ワカといい王や英雄とその妻が亡くなると立てる記念の木像で以前はたくさんあったが、芸術性があるので次々盗まれ数が減ってしまっている。
ワカ
18時25分出発、来た道をコンソまで戻り25分ほどでセントメアリーホテルに到着した。夕食はハイアノートさんの作る最後の食事でビーフステーキだった