広西チワン族自治区旅行記

10日目  龍背棚田とヤオ族の村観光

 今日は日帰りで龍勝近郊の龍背棚田と2つのヤオ族の村を訪問した。

 8時にホテルを出発、15分ほど桂林に向かう高速道路を走った後左折して谷間の道を走る。この高速道路ができて龍勝は桂林から1時間半で来られるようになり年間10万人の観光客が押し寄せるようになった。龍背の棚田は650年前の明の時代から作られているという。

 途中、金竹村というチワン族の村があったのでバスを停め村の全景を撮る。高床式の家が山腹にぎっしり並んでいる。民族は違っていても村の様子はほとんど変わっていない。


金竹村

 ガスがかかってきた山の中の道を進む。この道は3年前に造られたもので、それまでは歩いて登らなければならなかった。道端には桐の花がたくさん咲いている。

 9時5分龍背の駐車場に到着し、ここから歩いて山道を登る。駕籠屋さんがいるので足の弱い人は駕籠で登ることができる。ガスがかかっていて棚田が見えるか心配だが、とにかく登るしかない。


駕籠

 途中にヤオ族の家がたくさんあった。観光客の増加によって旅館が目障りになるほど建てられている。

 
ヤオ族の民家          旅館

 途中の展望台で一休みし、40分ほどで頂上の展望台に到着した。この展望台はいくつかの棚田の山の頂上を月と星に見立てて中央の山を月とし、回りの山を7つの星として七星伴月と名付けられているが、あいにく棚田はガスの中でなにも見えない。

 ヤオ族のおばさんたちが民芸品を売りに来た。刺繍された財布の値段を聞くと10元と言ったので値切ったら6元になったのでお土産に買った。チワン族の娘さんが民族衣装を着てモデルをしていたので写真を撮らせてもらう。2人で10元だったが、長い時間かけて刺繍した財布が6元であることを考えるといい商売だ。

  
ヤオ族のお土産やさん        チワン族の娘さん

 30分ほど待っているとガスが晴れて棚田が見えてきた。昨年見た元陽の棚田と比べるとスケールが小さく迫力がないが、水の張られた田が光って曲線が美しい。


棚田

 棚田の見物を終えて山を下り、途中の展望台で再び写真を撮る。高さは低いがこちらの棚田も美しい。


棚田

 駐車場に着くとチワン族やヤオ族の女性が刺繍をしながら客を待っていた。籠が置いてあるので観光客の荷物を持って案内するのであろう。

 
チワン族の娘さん         ヤオ族のおばさん

 駐車場の近くにある山郷旅館で昼食をとる。竹に入れた鶏肉のスープがおいしかった。


スープ

 旅館の外灯の下に蛾がたくさんとまっていた。私が中学生の頃は箱根や伊豆の宿に泊まると朝蛍光灯の下などにたくさんの虫が集まっていて、見るのが楽しみだったが今はすっかり減ってしまったのはさびしい。蛾というと毛嫌いする人が多く、私も以前は嫌いだったが、よく見ると模様や形が美しく自然が少なくなった今では貴重な存在だ。

  
美しい蛾

 食後近くにあるヤオ族の黄洛村を訪れる。この村には68世帯が住んでいるが1m以上の髪の毛がある女性が60人以上いて、最長は170cmだという。
 同じヤオ族でもベトナム国境近くに住む紅頭ヤオ族やベトナムに住む赤ザオ族は髪の毛を剃ってしまっている。同じ民族が別の地域に移動しているうちに正反対の習慣を持つようになったのはなぜなのだろうか。

 2人の女性が髪の毛を解いてくれた。髪の毛の先は地面に届いており、膝までは毛量が豊かなのには驚かされる。

 
長い髪の毛

 子供のある女性と子供のない女性が髪の結い方を見せてくれた。自毛と18歳のときに肩のところで切った髪の毛、それに抜け落ちた毛をかもじにして自毛に重ねてボリュウムを増し頭の上に巻いていく。子供のある女性は額の上にお団子を作り、結婚しても子供のない女性はお団子を作らない。

 

 
紙の結い方(子供のある既婚者)

 未婚の女性は髪の毛を布で包んで隠している。髪の毛を見せてくれと頼んだができないと断られた。

 
子供のない既婚者        未婚者

 次いで同じくヤオ族が住む細門村を訪れた。

 
細門村               民家

 村の入り口の道で娘さんたちが待っていてくれて、村の中からはソーラや太鼓、シンバルの演奏が迎えてくれる。

 
出迎えの娘さん           出迎えの音楽

 会場の民家の中に入ると台所で油茶の支度をしていた。

 
油茶の準備          台所

 娘さんたちが歓迎の歌を歌ってくれた。我々の歌も聞かせてくれと言われたので女性たちは桜の歌でお返しをした。

 
歓迎の歌          油茶

 ここでも髪の毛の結いなおしを見せてくれた。自毛だけでなくかもじの毛も艶々しているが、髪の毛は米をとぎ汁を発酵させて洗い、さらに水で洗っているという。


自毛とかもじ

 この村に入るとき歓迎の酒を飲まされなかったので助かったと思っていたら村を出るとき飲まされてしまった。


お酒を勧める娘さん

 18時にホテルに戻り、直ちに夕食をとる。夕食後町の中を散歩する。公園に1000人近い人が踊りをしていた。男性も少し混じっているが大多数は女性だった。


踊る女性

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