貴州省旅行記

4日目  六枝から貴陽へ

 今日は長角ミャオ族の村を訪ねた後、貴陽へ移動した。


 8時にホテルを出発する。チェックアウトの時に昨日借りたリモコンを返そうと思ったら、客室の机の上に置いておいたリモコンがいくら探しても見つからない。私もボケたもんだなと思ったが、食事中に従業員が部屋に入ってきて回収したのかもしれないと思ってそのままチェックアウトしたら、やはりそうであった。他の人たちもリモコンがないと大騒ぎして中には出発時間に遅れてしまった人もいた。こういうことがあるからホテルの客室には大事なものは置いておけない。 

 
車窓の風景

 出発後1時間ほどしてトイレ休憩をとる。ソバの畑で農作業をしていたが、70歳くらいに見えるおばあさんが鍬を振っていた。こんなに働いても貴州省の農民の年収はわずかに500〜600元(7500〜8000円)にしかならないというから気の毒というしかない。

 

 さらに1時間走り陵戛村のレストランによって昼食の予約をする。近くに幼稚園があり、子供たちが私たちを見てミャオ族の歌を歌ってくれた。小さな子は1人でも大きな声なのに100人近い子が一斉に歌うのだから耳ががーんとしてしまった。


幼稚園児

 10時20分ようやく長角ミャオ族の村に到着した。村の入り口には大きな髪飾りをつけた女性たちが私たちを待ってくれていた。この髪飾りは写真で何度か見ているが、実物を見ると衝撃を受ける。村の入り口で歓迎の準備が待っていると、別の旅行社のグループが来た。この旅行社も私がよく利用するが、14人のメンバーのうち3人も以前どこかの旅で一緒になったことがあり、声をかけられてびっくりした。

 
長角ミャオ族の女性

 門の前で歓迎の焼酎を飲んで村の中に入る。酒は水牛の角に入っていて手を使わずに飲む。


歓迎の酒

 広場に着くと歓迎の踊りが始まった。

 
蘆笙の演奏

  踊り

 村の中を歩く。


民家 

 踊りの後で髪飾りをつけるところを見せてもらった。2m半くらいある毛糸の束を桐製の角に巻きつけるのだが、毛糸の重さは2kgから3kgもあるという。このため年配の女性は側頭部の髪が薄くなってしまっている。


毛糸の髪飾り

 毛糸の束は水牛の角をかたどった桐製の角に巻いていき、巻き終わるのに10分もかかった。以下手順を写真で紹介する。

 
角の根元に毛糸の先を巻きつける。
 
左右の角に毛糸を巻き付ける。
 
白帯で固定して完成。

 11時35分村を出発する。走っていると道の真中で馬車が積荷を下ろしていた。バスが近づいてもどいてくれない。結局全部荷を下ろすまで5分くらい待たされてしまった.田舎はのんびりしている。 


道を塞ぐ馬車

 11時50分先程昼食を予約した陵戛村のレストランに到着した。ここでもまた別の旅行社のグループと一緒になった。田舎の村ではグループで食べられるところは限られているようだ。

 食後出発の時間まで通りをぶらつく。がったんがったんと音が聞こえたので近寄ってみると練炭を作っていた。石炭の粉を型に入れて突き固めるのだが2秒に1個くらいの割で出来上がるのでそれだけ売れているのだろう。


練炭つくりの機械

 昼食後、来た道を六枝まで戻ったあと貴陽に向かって走る。途中、水田で大勢の人が農作業をしていたのでバスを停めて見物する。



 

 16時10分安順市に入り、ろうけつ染の工房を見物する。この工房は洪福という中国で有名な作家が開いているもので、洪福さんが書いた下絵のうえに色を塗る作業が行われていた。


洪福さん
 
下絵に色を塗る作業

 展示直売所があり作品を眺める。この手の店は割高のことが多いが、35cmX100cmの表層済みの作品が200元(3000円)と手頃な値段だったので買った人が多かった。

 
 作品(部分)

 バスを待っていると遠くの山から爆竹の音が聞こえてきた。墓を造って完成の祝いをしているのだという。爆竹は5分以上も鳴り続いていたが、1万本以上の爆竹がつながっていて30分以上鳴りつづけるものもあるという。


墓の完成式

 17時5分出発、1時漢ほど走ると紅楓湖の脇に出た。この湖は人造湖で1958年に造られた。面積は57平方キロメートルあり、192の島がある。今は貴州省の重要な観光地になっている。


紅楓湖 

 18時50分貴陽に到着した。貴陽は海抜1070m、年平均気温15度C、雨が多く年間降水量は2200mmある。50年前は人口が5万人だったが現在は100万人に増えている。
 貴陽金筑大酒店で夕食をとった後、貴州飯店にチェックインする。29階建ての4星ホテルでなかなか快適な客室である。フロントで宿泊料を見ていたらなんと1泊9800元(14万5000円)という部屋があってびっくりした。

 
貴陽飯店

 夕食後曾さんに案内してもらって夜市の見物に出かけた。この夜市は失業者が許可をもらって店を出していて全長2kmもある。安くてサービスが良いということでサラリーマンに人気がある。初めに露店食堂を眺める。

 
露店食堂の通り        露店の店先

 やがてライトアップされた噴水のあるロータリーに出た。この先から衣料品や雑貨の露店が続いている。歩道の両側に露店が並んでいるので道幅が狭くなり場所によってはすれ違いも難しい場所がある。曾さんと別れ4人でタクシーに乗ってホテルに戻る。タクシーは貴陽市内ならどこでも10元で行けるから1人あたり2.5元(35円)で済んでしまった。

  
噴水のあるロータリー         衣料品の露店

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