ベトナム旅行記

 12日目 ディエンビエンフーからソンラーへ

 今日はタイ族の村や市場などを訪れながらソンラーまで175km移動する。出発が遅いので朝食前に町を散歩する。ホテルの前に出ると若い人たちがウォーキングをしているので後に続く。10分ほどすると人民委員会の前に出た。さらに歩くと寂れてきたので引き返し逆の方向歩く。ホテルの前を通り過ぎて5分ほどすると立派な家が並んできた。

 
人民委員会堂               民家

 さらに5分ほど歩くとロータリーに出た。この周りには市場があり、西瓜やドラゴンフルーツ、マンゴーなどが並んでいた。

 
中央ロータリー         市場 

 8時にホテルを出発、山の中の道を登り高い峠を越すと村がたくさん見えてきた。このあたりはすべて黒ターイ族の村で高床式の家に住んでいる。黒ターイ族は田植えのほか魚の養殖、シルクの織物などが得意である。道端で子供が水牛と遊んでいた。少数民族の子供は6歳くらいから仕事を手伝うようになるが、こうして水牛と遊んでいるうち自然に水牛の扱い方を覚えるのだろう.。そばでは若い女性が棒で刈り取った稲を叩いて脱穀作業をしていた。若い人は髪の毛をポニーテイルにしている。結婚するとこの髪の毛をお団子型に結い上げるのだ。

 
黒ターイ族の村
 
水牛と遊ぶ子供          脱穀作業

 近くの家では焼酎を造っていた。少数民族の人たちはすべてを自給自足している。


焼酎造り 

 ムンファン村でターイ族の家の中を見せてもらう。今は稲刈りと田植えに忙しく家の中には老人の夫婦がいるだけであった。家の中は1つの大きな部屋になっていて入り口から見て左側がカーテンで仕切られて寝室になっていて、残りの部分は広間になっていて椅子やテーブルが置かれ来客に対応するようになっている。入り口の脇に突き出た小さな部屋があり台所になっていた。

 
家の中          台所

 窓の外に藍染めの木綿の布が干されていた。以前は農作業と機織りをしていたが、今は農作業が忙しくなり機織りをする時間がなくなってきたという。家の外の木の枝に焼いた竹が置かれていた。竹に米をつけて焼いてご飯を作り神に捧げているのだという。

 
藍染めの布         神への捧げ物

 もう1軒の家には若い夫婦がいた。マンさんが若い夫に仮婿入りをしたのですかと聞くとしたという返事だった。黒ターイ族には仮婿入りという習慣があり結婚を希望する女性の家に許しを得て3年間ほど寝泊りし農作業や薪割り、水汲みなどに毎日精出さなければならない。寝るときは階段の片隅で1人で寝なければならない。この試練に耐えられないと男は家に返され、この間に働いた労賃は支払われない。
 男が女性の家に受け入れられたときは、双方の家族で髪結いの儀式を行い、この儀式によって男女は寝室をともにすることが許されるのである。中国のタイ族にも同様な習慣があることを、雲南省シーサンパンナのタイ族の家で聞いたことがある。

 ムンファン村から10分ほど走るとナータウ村に出た。ここには市場があり、赤モン族や黒ターイ族の人たちが買い物に来ていた。この地方の赤モン族の女性は長い黒スカートをはいていてライチャウの赤モン族と似た衣装だ。

 
赤モン族          黒ターイ族

 道に黒ターイ族の母子が歩いていたが、懐かしさを覚える風景だ。


黒ターイ族の母子

 市場を出てしばらく走ると黒ターイ族の女性が天秤棒で籠を担いで歩いていた。籠を背負って荷物を運ぶよりも優雅に見える。

 
黒ターイ族の女性

 やがて車は山道を登り1020mの峠に出た。

 
峠付近の展望        赤モン族の親子

 峠を下り平地に出ると市場があった.ここには赤モン族の人たちが多く見られた。

 
赤モン族の女性

 市場を発って30分少々走ると川岸に黒ターイ族の村があり、吊り橋がかかっていた。吊り橋からはぎざぎざした石灰岩の山が水面に移って素晴らしい眺めだ。

 
黒ターイ族の村
 
吊り橋からの眺め

 川の流れが緩やかなので子供たちが裸になって泳いでいた。


川で遊ぶ子供

 この後30分ほど走るとソンラー省トアンジャオ県ののジュンキョウ町に入る。幅が広く滑らかな舗装道路になり快調に走る。この町で昼食をとる。小エビの唐揚げ、揚げ豆腐、青菜の油炒め、バナナ、ご飯のメニューで17,000ドンであったが100,000ドン出したら33,000ドンしかお釣をくれない。マンさんに言われて気が付いたがあやうくだまされるところだった。

 12時15分出発、坂道を登りファーク峠に入る。この峠はベトナム西北部で一番高い峠である。1300mくらいの高度でしばらく走り、13時少し前にスンラ省に入る。この後すぐ最高地点になり、高度計は1470mを示した。 


峠からの眺め

 この後坂を下り1時間ほどするとトンチュウの町に出た。このあたりから石灰岩のとんがった山が続き、その前には田んぼで藁を燃やす煙が登るのどかな田園風景が続く。


田園風景(拡大)

 再び坂道を登り約895mのソンラー峠を越すとソンラーの街が見えてきた。


ソンラーの街

 さらに10分ほど走り、15時25分今夜の宿コンドアン・ホテルに到着した。2星のホテルでエレベーターはないが客室にはバスタブがついている。ここには日本のパック旅行が来ていて受付の窓にステッカーが貼られていた。

 
フォンラン・ホテル         客室

 夕食前に町の中を散歩する。ホテルの前に道にチークの木が並んでいた。葉の長さが50cm、幅が30cmくらいもある。チークという名前はよく聞くがこんなに大きな葉とは知らなかった。


チークの木

 表通りに出ると市場があり、黒ターイ族の人たちが野菜や魚肉などを売っていた。牛肉の串刺しも撃っていたが油がたれて煙を上げている。早く売らないと真っ黒になってしまうと心配だがいっこうに客が来そうにない。。

 
市場           串刺し

 広い通りを歩いていくと吊り橋があった。渡ってみるとまた似たような広い通りがあったが特に見るものはなかった。


ソンラーの中央を流れる川

 夕食は市場近くの食堂で食べた。蟹の唐揚げ、鶏肉の油炒め、青菜の油炒め、青菜のスープ、ご飯で合計14,000ドン(110円)だった。ガイドのヒューさんが市場でバナナの皮に包んで焼いたひき肉を分けてくれた。5000ドン(40円)ということだが結構おいしかった。

 私がなんでも食べてしまうのでマンさんは喜んでいた。私は日ごろ粗食をしているのでいつもおいしいと思って食べているのだが、他の日本人客は毎日同じような町の食堂の料理に飽きてしまいどこかおいしいものを食べさせるところへ連れて行ってくれと言って困らされるという。

 
夕食              ひき肉のバナナの葉焼き

13日目へ     日程表へ