ベトナム旅行記(中・北部)

4日目(6月20日) ホアンスーフィからイェンミンへ

 3時ころから雄鶏がなきだし、蛙もつられたのか大きな声で鳴きだした。眠れないので4時に起きてHPを作り、6時半にホテルの前の通りに出るともう少数民族の人たちが道端に野菜などを並べている。今日はホアンスフィの日曜市の日なのだ。


ホアンスーフィの日曜市

 この市場に来る花モン族は特にきれいだ。花モン族は刺繍が苦手だと言われており、バックハーの日曜市に来る花モン族はザオ族から買った衣装や中国製の衣装を着ている人が多いが、ここに来る花モン族はむしろ刺繍が得意でシャツやスカートのほか腰布、前掛け、脚半、バッグなど華やかな刺繍で埋め尽くされている。

 
花モン族(拡大)(拡大)

 刺繍用の糸を売る人、客を待つ間に刺繍をする人の姿も見える。

 
刺繍糸を売るおばあさん      刺繍をしながら客待ちする人

 高齢のおばあさんも来ている。若いときに作った民族衣装なのだろうか、かなりくすんでいる。黒い帽子を被っているがこの帽子が本来の民族衣装であろう。おばあさんの着物を見ると以前は今ほど派手ではなかったようだ。一方高校生くらいの年の女性は特に派手で、刺繍だけでは足らずビーズまでつけて飾っている。こうして段々派手になっていくのだろう。

 
おばあさん        少女(拡大)

 親子連れの姿も見える。可愛い我が子のために母親が何年もかけて作ったのだろう。


母子(拡大)

 9時近くになると気温が35度以上になり日差しが強いので花モン族の女性もアイスキャンデーを食べている。半袖でも暑いのに刺繍をした厚い着物を着て脚半まで巻いているのだからいるのだから大変だろう。

 
アイスキャンデーを食べる花モン族(拡大)

 この市場には花モン族のほかヌン族、フラ族、タイ族、ザオ・ザイ族が集まり民族衣装のオンパレードである。

 
ヌン族            ヌン族
 
フラ族           フラ族
 
タイ族          タイ族
 
ザオ・ザイ族         ザオ・ザイ族

 いつまでも写真を撮っていたいところだが9時になったのでホアンスーフィを出発する。気温はすでに37度にもなっている。車のクーラーが故障してしまったので窓を開けて走るが湿度が高いので風がちっとも涼しくない。

 45分ほど走りナムジンの町に来るとこの町でも市場が開かれていた。ここの市場には花モン族、ザオザイ族が来ていたが人の数は少なかった。


ザオ・ザイ族(拡大)

 ナムジンの町を出るとすぐに昨日見た小さな滝がたくさんある棚田があった。昨日は棚田を右側から見たが左側からの眺めも良い。


棚田(拡大)

 この後も美しい棚田が次々続く。


棚田(拡大)

 花モン族が田植えをしていた。田植えの写真は花モン族が一番ひきたつ。去年は近距離に近づけたが今年は100m以上離れているのでビデオカメラにテレコンバーターをつけて700mm相当の望遠レンズにして撮る。

  
棚田(拡大)             田植え(拡大)           田植え(拡大)

 上の段の棚田に登るにはかなり急で滑りやすい坂を登らなければならず我々だったら手をつかないと登れそうにないが花モン族の女性は平気で登っている。綺麗な服を着ていても体は筋金入りなのだ。横の方の棚田では田植えに備えて代かきをしている男の姿が見える。

 
棚田を登る女性        代かき

 花モン族の棚田を発って30分ほど走ると綺麗な棚田があった。白く光る水面に代かきをする水牛が見える。

 
棚田(拡大)        代かきの水牛(拡大)

 少し走るとまた花モン族が田植えをしていた。このあたりは花モン族が多いようだ。

 
花モン族の田植え(拡大)(拡大)

 11時55分トンカンの町に出た。この町で昼食をとることになり食堂に入る。


トンカンの町

 店先でサトウキビから汁を絞っていた。気温が38度にもなり暑いので氷入りのサトウキビジュースを続けて2杯飲んでようやく人心地つく。サトウキビジュースは自然な甘さと香りがあり、ただの砂糖水とは大違いである。

 
サトウキビ絞り器        サトウキビジュース

 昼食でまたたくさんの料理が出た。これだけあっても200円くらいだから安くすむ。


昼食

 12時45分出発、未舗装の悪路が続く。強い雨が降り続いたらぬかるんで走れなくなってしまいそうだ。


泥んこ道

 山の中の道に入る。棚田はまだまだ続く。


棚田(拡大)

 14時10分ハジャンに到着、タンベンホテルで休憩しその間にドライバーがクーラーの修理にいく。その間にホテルでマッサージをしてもらったら1時間で6万ドン(420円)であった。中国ではホテルのマッサージは高いがベトナムは安心してしてもらえる。

 1時間半ほどして車が戻ってきたが田舎の町なのでクーラーは直せなかった。16時にハジャンを出発、パクシュン峠への道を登り高度をどんどん上げていく。


峠道からの眺め

 登っていくとヌン族の村がありたくさんの水牛を使って代かきをしていた。小学生くらいの子供も何人かいて中には小学1年生くらいに見える女の子もいる。甘やかせ放題の日本の子供とは大違いだ。隣の田では田植えをしている。

  
代かき          小さな女の子        田植え

 このあと峠を越す。高度計は1235mを示している。峠を過ぎると左手にクワンバの町が見えてきた。すり鉢型の山の間に囲まれた町だ。田植えの終わった棚田がモザイク模様をしていてなんとも美しい。

 
クワンバの棚田(拡大)(拡大)      

 棚田の一部では田植えをしていた。田植えをするときは先に目印として等間隔に直線状に苗を植えておいて、その間に苗を植えていっている。


田植え(拡大)

 この後も田植えや代かきの場面が次々続く。


田植えと代かき

 17時50分白モン族の村に出た。白モン族のトウモロコシは大変美味しいというので車を停めて買う。1本500ドン(3.5円)だからタダみたいなものだ。家の前に石臼が置いてあり今でも石臼をひいてトウモロコシを粉にしている。小さな子供が非常に多い。このあたりでは子供たちはすぐ働き手になるのでどんどん生むのだ。40歳くらいの主婦に何人生んだか聞いてもらったら8人生んだという。

  
白モン族の村        石臼をひく若い主婦         子供たち

 山間の道を走る。遠くには奇岩の山が連なっている。棚田はまだまだ続いている。まさに棚田街道である。

 
山間の道           棚田(拡大)

 遂に日が落ちた。棚田の水面が白く光って美しい。


光る棚田

 車の前を蛍が光を点滅させて飛んでいる。ベトナムの田舎では本当に今でも蛍をビンに入れて明かりにするという。

 19時30分ようやくイェンミンに到着した。ホテルにチェックインする前に市場の近くにある食堂で夕食をとる。ご飯の食事はカロリーオーバーになるのでフォーを食べたかったが、フォーがなかったので代わりにインスタントラーメンにした。食べているとテレビから味の素のコマーシャルソングが聞こえてきた。ベトナム北部では味の素をたくさん使っているという。


夕食

 イェンミンホテルも停電になっていたので2日続けて30度以上の蒸し暑い部屋に寝る羽目になった。夜中に雷が鳴って強い雨が降ってきた。雨が降って気温が下がるのはありがたいが早く止んでくれないと明日訪れるフォーバンの月曜市に人が集まらないのでないかと気にかかる。


イェンミンホテル

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