ベトナム旅行記(中・北部)
5日目(6月21日) イェンミンからハジャンへ
今日はフォーバンの月曜市を見てからバックメまで移動する予定だが、夕べから強い雨が降り続き道が通れなくなるのでないかと気にかかって眠れない。6時ころになると雨があがったのでホテル近くの畑や草むらに行き虫の写真を撮る。今回の旅行は被写体がたくさんあるので時間の無駄がない。
タテハチョウ ジャノメチョウ 蜂に擬態した蛾
赤とんぼ カメムシ カメムシ
7時30分にホテルを出発、市場近くの食堂に行きフォーを食べる。
フォー
食後市場に行く。今日は市のある日ではないがそれでも地元の人のために野菜が売られていて青い民族衣装を着たザイ族の女性が見られた。
ザイ族の女性
8時にイェンミンを出発、フォーバンに向う。雲の隙間から薄日が差してきた。一晩雨が降り続いたのに気温はもう32度になっている。町を出ると田んぼでたくさんの水牛が代かきをしていた。
代かき
岩山の間の道に入る。山の斜面の岩と岩の間にはトウモロコシがびっしりと植えられている。この付近には白モン族が住んでいてトウモロコシを栽培しているのだ。
岩山 イェンミンの町
トウモロコシ畑の中の道 を走っていると白モン族の女性が道路工事をしていた。まだ高校生くらいの顔立ちの娘も居る。
トウモロコシ畑の中の道 道路工事の白モン族
40分ほどして右折しどんどん高度を上げる。車窓の眺めがが素晴らしい。
峠道からの景色(拡大)
トウモロコシの葉や籠を背負った白モン族の女性が歩いていた。皆裸足だ。山の斜面にトウモロコシ畑に囲まれた白モン族の家が見える。
荷を運ぶ白モン族 白モン族の家
トウモロコシ畑で白モン族の女性が働いていた。命綱が欲しくなるような急斜面だが平気で作業している。さらに進むと崖崩れの跡で白モン族の女性が工事をしていた。ごつごつした角のある石がたくさん転がっているが皆裸足だ。
トウモロコシ畑 道路工事の女性
10分ほど走ったところに中国系の村がありここで休憩をとる。村の人に道の状況を聞くと中国国境に近いフォーバンは今外国人が入れないというので月曜市の観光はあきらめて来た道を引き返しバックメに向かうことにした。
中国系の人の家 仏壇 子供たち
イエンミンの近くに戻った後左折してバックメへの道に入る。しばらく奇岩の山の間を走った後坂道を登る。川の合流点に棚田があったが、その上の急な斜面は高いところまでトウモロコシ畑になっている。もし足を滑らせたら谷底まで落ちてしまうだろう。白モン族しかできない危険な農作業だ。
奇岩の山の間の田 棚田とトウモロコシ畑(拡大)
白モン族の子供が草の束を背負って歩いている。体を前に倒しているのでかなり重いのだろう。
草を背負う子供
さらに10分ほど走るとマゼオ村に到着した。ここでバックメへの道について聞くとこの先の橋が壊れて通れないというので、バイクタクシーで途中の山まで登って棚田を見てからイェンミンまで引き返し、別のルートでバックメへ向かうことにした。雨季の今は予定通り進まないのだ。
マゼオ村
村の食堂で休憩しているときも、店の前にたくさんの虫が飛んできて落ち着いて座っていられない。
チョウ チョウ トンボ
20分ほどして出発、山の中の坂道を登る。途中景色の良い村があったのでバイクを止めてもらい写真を撮る。
村の風景(拡大)
さらに坂を登っていくとザオ族の人が棚田の壁の草を削っていた。田植えの前に棚田の手入れをしているのだ。
草削り(拡大)
近くのザオ族の家を見せてもらう。高床式の風通しの良い家で、屋根裏に田植えに使う種籾が干してあった。
ザオ族の家 家の中 種籾
さらに進むとお茶畑があり、摘みとった葉を袋に詰めてザオ族の女性たちが登ってきた。娘さんたちの顔立ちは日本人とそっくりだ。
ザオ族の女性 娘さん(拡大)
このあとも棚田の見えるところで停りながら走るが、あまりにも棚田があるので全部は停まりきれない。
棚田
1時間近く走るとたくさんの棚田が見えてきた。60度を超す急斜面にも棚田が造られていて驚かされる。まだ森が残っているが今もどんどん棚田を作っているのでそのうち全面が棚田になってしまうだろう。日本ではベトナム人(キン族)は勤勉だと評価が高いが、少数民族の人たちは(キン族も真似の出来ない勤勉さである。
棚田(拡大) 棚田(拡大) 棚田(拡大)
棚田(拡大) 棚田(拡大)
山の稜線にナムラ村がある。ナムラ村の人は棚田に行くため毎日高度差300mの登り下りをしているのだ。
ナムラ村
さらに5分ほど走ると山の頂上に出た。ここから5分ほど歩くとさらにたくさんの棚田が見えてきた。全面が棚田になれば中国の元陽の棚田に匹敵する規模になり、こちらのほうが地形が急で変化があるので農家にとっては厳しいが、観光客には世界1見ごたえのある棚田になるだろう。
マゼオ村に戻るとザオ族の小学3年生くらいの女の子が長さ8mくらいの竹を2本も担いで歩いていた。孟宗竹の2倍くらいの太さの生竹だから相当重いだろう。
竹を運ぶザオ族の少女
13時15分にマゼオ村を出発、20分ほどでイェンミンに戻り市場近くの食堂で昼食をとる。
昼食
14時20分イェンミンを出発、棚田を見るため来たときとは別の道を通ってハジャンへ向かう。20分ほど走るとまた見事な棚田がありここでも草刈りをしていた。棚田はただでさえ大変なのに壁の草刈りという余分な仕事がある。
この後も美しい棚田が延々と続く。
ザオ族の女性が並んで歩いていた。貧しくきつい毎日なのだろうに彼女たちの顔には笑いが溢れている。
峠をを下ったあと川に沿って走る。白モン族の人たちが苗代で苗の束を作っていた。白モン族はこれまでトウモロコシばかり作っていたが換金性のある米作に切り替え始めたのだろう。川岸の斜面にはトウモロコシ畑から造りかえられた棚田が見える。
苗の束を作る人たち(拡大) トウモロコシ畑を造りかえた棚田
緩やかな棚田があった。こういう条件の良い棚田はたいていタイ族やヌン族が持っている。少数民族の間にも力の優劣があるのだ。
田植え
16時25分クワンバの町に到着、食堂に入りココナツジュースの缶を一気に飲み、ついでミネラルウォーターを500ml飲んでようやく喉の渇きが治まる。38度を超す車内で長時間走ってきたので脱水状態になってしまったのだ。
クワンバの通り
17時55分ハジャンに到着、ロー川のほとりの御茶屋でサトウキビジュースを続けて3杯飲んだあと、予定を変更してハジャンで泊まることに決めイェンビンホテル落ち着く。
ロー川 イェンビンホテル
夕食にフォーを食べようと思ったら春雨ウドンがあるというので春雨にする。フォーとは一味代わりなかなか美味しかった。