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新型インフルエンザとは

新型インフルエンザとは、鳥インフルエンザウイルス等が人間に感染できる新ウイルスに変化し、人から人へどんどんうつるようになって起きる病気です。人間には経験のないウイルスのため、ほとんどの人は抵抗力(免疫)がありません。そのため容易に人から人へうつり広がり、世界的大流行(パンデミックといいます)が起きます。パンデミックは、いつ発生するかわかりません。

 過去の例としては、スペインインフルエンザ(1918〜1919年)の場合、世界人口の25%が感染し 4,000万人が死亡、日本では2,300万人が感染し 39万人が死亡しました。

発生したらどうしたら良い?
 新型インフルエンザが発生した場合は、国と自治体が「新型インフルエンザ対策行動計画」に基づく行動を行います。具体的には、空港などでの水際検疫の強化、新型インフルエンザが疑われる患者さんへの入院勧告、不要不急の外出や集会の自粛要請、企業への自主対策要請、などです。 → 「新型インフルエンザ対策ガイドライン」 → 「東京都の新型インフルエンザ対策関連情報」 →「多摩立川保健所の対策訓練
 ちなみに米国では、国内の感染の拡大(パンデミック)が確認されたなら、大学を含むすべての教育機関を3カ月間閉鎖することなどが、すでに決まっています・・

 国は約1,000万人分のプレパンデミックワクチンを備蓄していますが、これは新型インフルエンザに対するワクチンではなく、鳥インフルエンザに対するワクチンなので効果は不確定です。実際に発生してから製造される、確実に有効なパンデミックワクチンは、国民全員が対象とされていますが、完成するのに最短6カ月かかるといわれています。

 使用できるインフルエンザ治療薬としては、リン酸オセルタミビル(商品名 タミフル:2800万人分備蓄)とザナミビル水和物(商品名 リレンザ:135万人分備蓄)があります。これらが新型インフルエンザにも効果があるという保証は、ありません。
 H5N1型鳥インフルエンザに対する効果が動物実験で確認された新薬は、現在、臨床試験中です。

 私たちひとりひとりができるのは、新型インフルエンザに「かからない」「うつさない」予防です。

 インフルエンザは、感染した人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスで感染します。そのため、外出後の手洗い、マスクの着用、人混みには外出しないことが重要です*。衣服や肌に付いたインフルエンザウイルスは 1時間程度しか生きていられませんから、ウイルスが付着したままの手を舐めたりしない限りは感染しないでしょう。使い捨ての風邪用マスクでも、きちんと顔に密着させて着けていれば、感染者の咳などで飛んで来るウイルスをほぼ遮断できます。

 *うがいはほとんど効果がありません。飛沫感染で喉の粘膜に付着したインフルエンザウイルスは、10分ほどで粘膜細胞の中に侵入しますから、外出して戻ってからうがいをしても遅過ぎるからです。

 インフルエンザは、他人にうつさないことも重要です。インフルエンザに感染して症状のある人は、病気の悪化や周囲への感染を防ぐために、自宅で休養して下さい。他人に接しなければならない場合は、咳やくしゃみをする際にはティシュで口元を覆うか、マスクを着用して下さい。

 発熱・咳・全身痛などインフルエンザと思われる症状がある場合に、いきなり近くの医療機関を受診すると、新型インフルエンザウイルスであった場合に他の患者さんに感染させ「二次感染」を拡大させてしまいます。新型インフルエンザ発生後に、インフルエンザと思われる症状がある場合には、まず「保健所等に設置される発熱センター」にご連絡いただき、指示された指定医療機関の専用外来を受診してください・・

 ★ 当院を含む一般医療機関に、新型インフルエンザ疑い患者さんが来院された場合、待合室におられる患者さん全てと、PPE (N95マスク・ゴーグル・使い捨て手袋・ガウン等) を着用せず診療等にあたった全医療スタッフが、保健所の接触者調査の対象者となります。→ 「健康福祉センター(保健所)等での対応」(PDF)

発生する前に何をしておくべき?
 新型インフルエンザが流行した場合は、外出を避けるべき事態となり、また、現在の日本の様相では社会機能が相当なダメージを受け、物資の流通が停滞することが、想定されると残念ながらいわざるを得ません。感染の最初のピークは6〜8週間前後で終わると予測されています。感染が全国に広まった場合には、地震と違い救援はしばらく行き渡らないことになります。

 よって、普段から1カ月分位の食料品・水・簡易トイレ・日用品や医薬品を備蓄しておく事は、決してムダにはならないでしょう。

 また、日頃からバランスよく栄養をとり、必要な休養をとり、体力や抵抗力を落とさないようできるだけご注意下さい。  → 最新の発生状況 (国立感染症研究所 感染症情報センター)


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