先天性心疾患は、症状やチアノーゼがほとんど目立たない軽いものから、はっきりわかるチアノーゼや心不全が現れる重いものまでとても幅の広い、生まれつきの疾患群です。
心臓の部屋の数が足りない、血管が足りない、間違って接続している、逆についている、またはつながっていない、壁に穴があいている、壁が余計にある、などなど・・最近の医学の進歩で大部分の疾患が治療できるようになっています。
ですので、ですからこそ、赤ちゃん・乳幼児から学生・社会人そして高齢者に至るまでの長いライフスパンを見据え、それぞれの疾患にあった適切な治療と環境作りが合わせて必要になります。
小児病院で小児循環器の専門医は、ご両親・ご親族と協力し、それぞれのお子さんができるだけ伸び伸びとした人生を展開できる環境を作ることを目指し、治療と専門サポートを昼夜なく行っています。しかし、現在の医療体制では、全てのお子さんの全生涯にわたる診療体系を常時受け持つには、キャパシティーが甚だ不足しているのもまた事実です。
赤ちゃんや幼児の時に手術を受けた方々が、現在ではすでに中高年となられています。
先天性心疾患の場合、心臓病の種類によって治療方法が大きく異なるのはもちろんですが、その後の成長や長い人生において、病状や個性にも合わせたきめ細かい、しかも専門知識に基づく長期間のフォローアップが要求されます。
先天性心疾患治療の歴史自体が本格化してからまだ30年余りです。これらの方々の何十年にもわたる治療に際しては、いまだ紆余曲折もあり、国内外の小児センターなどで、時の経過と共にいろいろな新たな長期問題が認識されています。それほどまでに経過は千差万別であり、幅広く深いものです。
当クリニックは、東京女子医科大学
心臓病センター
先天性心疾患の膨大な臨床蓄積を背景に有しております。成人に達せられた先天性心疾患の方々の「かかりつけ医」として、セカンド・サードオピニオンなどで、客観的にご協力できる場合もあるかと存じます。
生まれつきの心臓病に関連して、何か症状でお困りの場合などは、身近にいる専門医として、センターと連携しつつ微力ながらご協力させていただいております。