
野宿のいとふ。
ツーリング帰りに思いませんか?
「もっと遠くへ行きたいなぁ」
そう、スピードを引き上げ、高速道路を使えばもっと遠くへは行けるでしょうね。
でも「遠くへ行く」ってのはその過程もその楽しみだ、と私は思います。
ですが下道の現状では余裕をもって走れるのは1日300km程度。
(閑話休題:友人が50ccスクーターで北九州〜京都700kmを
22時間かけて帰ってきた事があります。「記憶がむちゃくちゃになる」
とのことです。)
こう考えてはいかがでしょう。もう一日お休みして途中で一泊してみては?
のんびり、あせらず楽しめますよ。半径150km圏内に限られていた行動圏が
一気に広がります。
のんびり温泉宿、でもいいですね。おいしいご飯、あったかいお布団。いいなぁ。
しかし、一人でいたい時だってあります。
なんで8時までに大座敷に行ってメシくわなあかんねんな・・。
もっと寝ていたいのに帰ってくると布団がなーい!!
(っていうかグウタラなだけなような・・。)
そして貧乏人には痛い・・。
ええ、そうです。タダで泊りましょう。好きなだけ寝てても結構。
初期投資はちょっとかかりますが、あとはずーっとタダ。
気が向いたらお財布が寒くてもお泊りしましょう。
そう、野宿しましょう。好きなだけ。
野宿、とは。
野宿。野宿ってなんだ?
まあ辞書でも引いてもらえばわかるでしょうが・・。
まあ外でお泊りする事ですけど、バイクで遠くに行ってすることですから、
フツーのファミリーキャンプとはちょっと異なります。
まずは基本から。
1:キャンプ場を使わない。
明日は遠くまで走ります。レジャーキャンパーはキャンプが目的なので
夜は盛大に騒ぎます。・・・・寝れない。静かにサケを飲めない。
よって、人通りがなく、ヒトサマの土地ではないところにひっそりと
暮らす事にします。あたりまえですが都会では場所はないでしょうね。
2:ヒトサマに迷惑をかけてはいけない。
その時はいいでしょうが、結局結果は自分に返ってきます。
朝、出発時にはヒトのいた気配を残す事なく影のように消える。
それが忍者の定め・・じゃなくて当然の仕儀なり。
・・こんなところでしょうか。
普通は必要な物品群。
テント・・なくてもいいですが雨・風をしのげれば良く眠れます。
寝袋・・ドンカンな方は不要でしょうがひ弱ないとふには必須。
マット・・必須。下に引く発泡スチロール。地面から上がってくる冷気は
現代人には耐え難いものがあります。
火器・・いや、鉄砲じゃなくてコンロね。凝ってるヒトは「ストーブ」と呼称。
やっぱり暖かいものが食べたい。
「食堂かどっかで食えばいいジャン」とか言う方、野宿できるようなところで
夕飯を食べるところを探すのってめんどくさくないですか?
ご飯を炊いて、缶詰あければいいじゃないですか。(イワシ缶がおすすめ)
あと食材はお米だけもってってあとは目に付いたところを買う。
まあこんな所。道具についてはまた書いて行く事とします。
道具考。
野宿にも道具は必要だ。
一日だけなら毛布とダンボールさえあれば快適かもしれないが
疲れれば事故の確率は確実に上がる事になります。
快適装備として、マジメに選んだ方がいいかもしれないですねぇ。
テント・・眠る場所・食事の場所・・もしくは避難所。
そう、一番高いのはこれですが、必要性は高いです。
なくても眠れますが雨・強い日差しを遮るのに必要です。
価格は千差万別ですが浸水したり1シーズンしか持たないものもあるようです。
バイクに搭載する事になりますので大きさ・重さを考えると2〜3人用が
大きさの限界となると思います。
(閑話休題:一人用のもので極端に小さく、寝ると他の荷物が入らないものも
あるようです。)
2〜3人用と書きましたがあくまで「2〜3人が寝る事ができる」物になりますのでご注意を。ちなみに私のは二人用ですが男2人で寝るのは勘弁頂きたいですね。
山岳用のツェルトでもいいとは思います。非常に軽く仕上がります。
ただし、自立できない(ポールを立て、引き紐で立てる)ことから使用には注意が必要です。当たり前ですがペグ(まあ、テント用の杭ですね)が立たないところでは使用が困難です。
おすすめ・・自立可能なもので2人用程度。
ある程度有名なブランドのものをお勧めします。
色は地味目の色を選んでください。内装がたとえ他の色であっても
朝のキョーレツな光で透けてきますので
サイケな夢を見たい方以外にはお勧めできません。
また、黄色のものはムシがなぜか寄ってきますので避けましょう。
迷彩色のフライシート・・
(テント用の・・まあ屋根ですね。通常は部屋を構成する部分と
二重構造となります。熱・雨・朝露除けに必要です)もあるようですが、
そこまでする必要はないような・・。
だいたいは林間用の迷彩色ですので砂浜や原っぱでは目立ちまくります。
前室・・(フライシートで覆われた部分。煮炊き・靴置き場になります)
は大きい方が便利ですがある程度の広ささえあれば大丈夫です。
買う時・・必ず組み立てた状態と格納時の状態を見てください。
あと、買った後は部屋で組み立てを一度行ってください。
行き当たりばったりでやるとなぜか大雨の降ってる時に始めて組み立てることに
なったりする事があります。
火器・・お食事は暖かい方がおいしい。
まあコンロです。ラーメン作ったりご飯炊いたり目玉焼き焼いたり。
条件は小さく、軽い事。
いろいろ出ていますがとりあえずはガス式のものを買えば間違いはありません。
低温に弱いなどの特徴はありますが、
なあに、そんな寒い時には野宿しないってば。
ガソリン式(専用ホワイトガソリン使用型・クルマ用ガソリン併用型もあります)
については燃料の確保が困難な場合に選べばいいでしょう。
ガスのカートリッジって探してる時にはなかなか見つからないものですからね。
プレヒートが必要なタイプはめんどくさいですので避けます。
この為だけに固形燃料なんか持ってられない。
ガソリン式は大きくて重いものが多いですが、燃料にクルマ用レギュラーガソリン
が利用できるものは便利です。無くなったらバイクから補給できますからね。
ただ、ジェネレーター(バイクで言うとこのキャブ)が詰まりやすく、
耐久性に難が出てしまうことも・・。
私はガソリン式のものを愛用してます。(クルマ用ガスも利用できますが)
クルマ用ガスを使うとススが出やすく寿命の件もあるので
可能な限りホワイトガソリンを使用してます。
コッフェル・シェラカップ
まあ食器です。特に気をつける必要はありませんが
ご飯を炊くものについてはきちんとふたが閉まる事、
食べるものがちゃんと入るものを選びましょう。
フライパン(兼ラーメン鍋)とご飯炊き用鍋・飲料向けシェラカップ
と割り箸で大丈夫だと思います。スプーンとフォーク?あんまり使わないなぁ。
シュラフ・・寝袋。
マミー型(全身をタイトに包むタイプ)と封筒型(布団みたいなカタチ)
がありますが積載製を考えると羽毛のマミー型につきます。
極めて小さくなります。
ただし高価ですので化繊綿のものでもいいとは思います。
必ず使用温度帯とサイズを確認してから購入ください。
照明装置。
あたりまえですけど夜は暗いです。
おトイレいくのも一苦労。懐中電灯は必需品ですが、
男性諸氏、(いや、女性の方が切実か?)
事をいたしておる際にどうするかは考えておかなくてはなりません。
ヘッドランプは便利ですが、ウッとうしいので僕はクリップ付きの
リチウム電池の懐中電灯をジャケットにつけてます。
キャンプサイトの明かりは・・
ガスランタンはあってもいいかもしれません。ご飯食べてる時にいいです。
(真っ暗で食べるとあんまりおいしくないことも・・。
やはり、目でも味わってるのかもしれません。)
ただ、オサケを飲む時、星を見る時はロウソクランタンに限る。
「カクビン」が「ジョニ黒」になります。
(←おっさんくさいたとえ。ちなみに私は両方飲んだことないですが)
たき火については後述。
ラジオ。
天気予報を聞きます。
日本海側なら中国や北朝鮮の戦略放送を聞くのもいいかもしれません。
日頃は絶対聞かないでしょうから。
ハイテク系の(たとえばウォークマン内蔵のやつとか)ものより
シングルスピーカー・ダイヤル選局のものの方がぼくは好きです。
ちょっと音の割れたAMの音声の方が旅先のさみしさに似合います。
電池は単3電池でね。シュラフと一緒にしまっとくと
衝撃をよけられますし、使う時には出てくる(笑)
サケ。
好きなだけ、好きなものを。
疲れていますけど外で飲むと絶対悪酔いしないのはなぜだろう。
スキットルは欲しいけど、一週間キャンプすると一瓶空くので
結局は瓶を持ち歩く。(苦笑)
水を入れる容器。
常に水道の近くにいることはなかなかできないものです。
2Lのミネラルウォーター(と容器!)を2つ買って
それでご飯を炊いたり
歯を磨いたり(あ、洗面用具の事は書いてないけどもってってマス)
顔を濡れタオルでぬぐったり、お茶沸かしたりラーメンつくったり・・。
二日目以降は水道のあるとこで水を分けてもらいます。
(当然ですが4kgの重さになります。パッキングはお気をつけて)
帰り道には捨てることもありますが大体持って帰って家でも使います。
いとふの一日野宿編。
野宿ツーリングって、最初はペースがつかめずに難儀するものです。
泊る場所が見つからない、早くとまりすぎて距離がとれないナドナド。
さて、いとふ氏はどんな生活をおくるのか?
1999年8月某日の日記より。
(既に2日目。京都を発ち、徳島港から上陸、高知の本家を目指す)
Zzzz・・・。Zzz・・・・・。Zz・・・・・・。
・・あさ・・っと!!(野宿先ではなぜか目覚めがいい)
起床。午前5時50分。
温泉旅館から数百メートル進んだとこにある土手の上。
毎年ここで寝ている。人が通ることもなく(廃道なのだ)
平べったくて寝やすい、いい野営地だ。ほかにキャンパーはいない。
・・・あさごはん作ろう。
前日炊いたご飯は全部食ってしまったので
鍋を洗わずそのままラーメンを作る。鍋洗い兼朝飯。
・・ああ、あと洗剤は持ち歩きません。
水入れて火にかければ普通のヨゴレは取れます。
ガソリンストーブは燃料入れっぱなしだからいきなりポンピングして
内圧を上げ、おもむろにマッチの火を近づける。
(マッチに限る。使いやすい。湿気には弱いので注意)
・・・あっという間に湯が沸き、ラーメンができる。
「ずるるるるるるるるるる・・・・・。」
食い終わったら水をちょっと入れて火にかけて油を落す。
で、終わったらお茶を同じ鍋で沸かす。
そんなこんなで日は高くなって行く。
朝露もテントの屋根から消えようとしている。
シュラフを裏返して屋根に干し、身の回り品を片づける。
ペグを引き抜く。バッグを出して道具類をほうり込む。
フライシートをはずして格納。組み立てたままのテント本体を
ひっくり返して中のジャリとかを出す・・折りたたんで格納。
バイクに縛り付けたら出発。ゴムのテンションを確かめる。
水の容器は一番上に。(すぐに水を補給できるように)
今日の予定は徳島・・高知・・四万十へ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
午後3時。そろそろ野営地の選定に入る。風呂が近くて
人目につかず、
太陽を遮れるところ・・
(いや、じめじめしたのが好きな訳じゃなくて
太陽で焼かれたところは地熱がすごくて眠れない。砂浜・河原は最悪である)
水は途中の誰もいない公園の水飲み場から補給、
おかずも巡回スーパー(要するに行商のヒト)から入手。
そしてサケをなぜか山の中の集落で購入。ホコリかぶってたけど
熟成してうまいってもんさ。
テントをちょうどいいとこに張り、荷物をほうり込む。
サンダルを玄関にいかにも「なかにいますぜ」って感じにそろえておき、
身軽になったSRと食料+貴重品+着替え入りリュックでフロにGO!!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・・」
さっぱししてテントへ帰る。タオルをテントの屋根にかけて干す。
飯を炊く。(やりかたは各自研究の事)
「がつがつ・・」
一服したらラジオをつけて進行方向の天気を聞く。
ヒマだったらサケをのむ。なぜか持っている本を読んでみたりする。
歯磨きしてから寝よう。それから、蚊取り線香を一巻き、
夜露の当たらないところで焚いておこう。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
zz・・・・・・・・・・・・・・・。
ZZZZZzzzzzzzzz・・・・・・・。