引きこもりについて
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楽天日記を始めてから思ったのは、引きこもりとかリストカットなどの記述が多いということでした。後者は自傷行為であって、一応は法的対応―それがよい内容の対応になっているとは思えないのですが。―さえ予定されています(精神保健法)。しかし、前者については何もないようです。又、楽天日記に参加していると、そうした習癖のない子供も、他人の日記に刺激されて、そうした習癖に染まっていく場合が多いようです。
テレビで見たところでは、引きこもりの少女に両親そろって暴行を加え、尚更に虐待しているのが印象に残っています。気になるのは、その両親自身が社会的に見て劣弱な立場に追い込まれているのではないか、と思われる点です。(私が相手をした子に照らして述べれば、離婚した母親がいくら勝ち気でも、本人はそうはできない場合があるということでもあります。物心が付いてくるのに応じて、どうしても引っ込み思案になってしまうのでした。)優勢な立場にある親ならば、まして娘のことならば、「娘一人ぐらいは遊ばせておけるさ。」と柔和に対応するはずです。親は、自らがうだつが上がらないのを、子供に怒りをぶつけることで憂さ晴らしをしていると思われるのです。親自身が社会的な暴力に晒されているのではないか、と思われることもあるのではないでしょうか。それはともかく、一番気の毒なのは子供の方ですね。子供の世界でも、親がどんな境遇にあるかを(少なくとも、本人の心理を媒介にして)反映しがちでしょう。うだつの上がらない親を反映して劣弱な立場で少女時代を過ごしたために引きこもりがちになったところへ、当の親から暴行を加えられたのでは、本人には立つ瀬がないことになります。
私が本人に提案できることを少し述べてみます。まず親の本音を探ることです。憂さ晴らしなのか、真実自分に愛情を持って接しているのかを見極めるべきです。前者ならば、そうした親の元から一刻も早く逃れる術を探らなければならないでしょう。後者ならば、その愛情が的外れにならないように―第三者も交えて、落ち着いた雰囲気の中で―よく話し合うべきではないでしょうか。
ただ、親子関係の場合には、他人である第三者からは想像できない側面が多々含まれていますので、安易な忠告は避けるべきかも知れません。むしろ、親子共々に第三者の立場に立ってみること(親がよく言うであろう世間体を気にすることではありません。)が重要であり、そうすべく努力すべきであるようにも思えます。
私の体験に照らして述べれば、子供を駄目にするのは99%親だと思います。地域社会や学校が悪いならば、孟母三遷を実行すべきだったのであり、それを実行しなかったという点で、究極の責任は親にあると思います。ですから、問題児の場合には子供本人だけでなく親の方もよく説得しなければならない場合が非常に多かったのですね。しかし、他人の働きかけを受け入れるゆとりのある親ならば、そもそも問題を引き起こしはしなかったであろうと容易に推定できるように、そうした親ほど、他人の意見は無視するものでした。
そもそも、子供は、親が受けた暴力が親自身によって増幅されたものを受けるわけですから、親が受けたものよりも強力な暴力に晒されていると思われます。それに耐えている子供は、弱いどころか、強いものだと思います。少なくとも「弱い」と非難される筋合いはありませんね。「芯の強い子」という言葉がぴったりでしょう。むしろ、そのうちに秘めた強さを以て、親やその外側に位置する社会に対処する武器とする姿勢を自ら養っていくことが望まれるでしょう。自らの体験をよく咀嚼するところから措定されてくる新たな規範を社会に広く定立する道へと進んでいただきたく思います。