長崎幼児誘拐殺害事件について

(1)事件の発端となった量販店について
私の生活範囲にもこの量販店はあって、時々買い物に行きます。そこに行って、何時も奇異に思うのは、明らかに買い物に来ているわけではない人々が店内をうろついているということです。商品よりも客に目を向けています。万引きしないように見張っているというのでもありません。特定人に対する刑事の張り込みでもありません。以前から薄気味悪いな、と思っていたのですが、何なんですかね。特にこの量販店というわけでもなく、どの量販店でも、又スーパー・コンビニに到るまで、およそ人が集まるところにはこの手の人々がいるものです。ただ、この量販店の場合には特に目立つということです。量販店は特にそうですが、スーパーやコンビニなども大量の商品を配置し、しばしば移設していますね。つまり、死角が多いということです。子供やお年寄りをそこに引きずり込んで恐喝でもやろうというのではないか、と私は思っていましたが。ショッピングセンターを始めとして、およそ人が集まるところは犯罪者と(潜在的な)被害者が引き寄せられてランデブーするところであるとされています。(Hans von Hentig)昔は、映画館内で上映中に一人でトイレに行っては危険だと聞かされたことがあります。路地内を歩く時には角に暴漢が潜んでいるかも知れないから真ん中を歩くのがよいという話もありました。(いずれも伝聞であって、私の在籍した学校で聞いたわけではないのが残念ですが。)こうした自己防衛策に関する「教育」が今ではおろそかにされているのではないでしょうか。少なくともこの量販店内を注意深く見渡したことのある人ならば、子供を一人っきりに放置しては危険だ、と予見出来た筈です。子供は背が低いし、四囲の情勢に注意する余裕を失いがちです。(特にゲームなどをしている時)必ず保護者が同伴して、四囲の情勢を注視する対応が望ましいと思います。

(2)被疑者少年について
真相は知るよしもありませんが、中一だそうですから、刑事に取り囲まれて制圧されてしまえば、提示されたままの「自白」を為してしまうであろうことは、容易に推定出来ます。幼児と共に歩行中であるところを撮影されているのが決め手だと思いますが。
尤も、当初の量販店ではなく、距離を置いた駐車場まで幼児を連れてきたのが少し不自然だと思います。車を持っている大人であって、そこにしばしば駐車したことがあり、人目に付きにくいなどの事情を事前に押さえていたならば、犯行目的でそこに連れ込んだということになります。しかし、中一の場合はどうなんでしょう。仮にそこの駐車場に行ったことがあるにせよ、自分で運転していく場合と、人の車に同乗していく場合では、その場の状況に対する捉え方に大きな違いが出ると思います。
これは猥褻のみならず殺害に及んだということから逆に推定されることでもあるのですが、この少年自体が性的な被害に遭っており(断片的な報道しか捉えておりませんが、きゃしゃで人なつっこいというのは、そうした被害に遭いやすいタイプでしょう。)、それがこの場所だったのではないか、と言えないでしょうか。そして、殺害にまで及んでしまったのは、猥褻行為中に、自らが以前に遭った被害の結果被った心的外傷が活性化されて、そのフラッシュバックに突き動かされて犯行に及んでしまったためだ、ということも考えられると思うのですが。ただ、そうした積極的抗弁を提出するのは本人には無理でしょうし、仮に弁護士に話すとしても、それ自体苦痛と屈辱を伴うものだったでしょう。

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