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落ち着きがなく、切れやすいとされる子供について

「障害児」とされてはいないが、周囲の人が非常に迷惑する子供のことです。

(イ)栄養の偏り
  これはよく指摘されていると思います。今の子供の大部分は、これに該当するのではないでしょうか。カルシウムがよく挙げられていますが、バランスを考えて、カリウムも摂った方がよいのでは、とも思います。

(ロ)(広義の)暴力によって制圧されている
  いじめが蔓延している学校は勿論ですが、少なくとも「言葉の暴力」はどこの学校にも溢れているのではないでしょうか。教師は叱咤激励した積もりでも、他の生徒の面前で行ったのでは、当該生徒を晒し者にして、他の生徒の慰み者に供しているだけだ、と受け取られかねないでしょう。つまり、当該生徒は、自分を反省するのではなく、自分が他人にどう受け取られているかを気にするにとどまるわけです。だから、自分がどう受け取られているかを自ら操作するために、自ら暴力に訴えたり、「目立つ」ことに尚更に専念することになるのではないでしょうか。子供本人へのかかる波及効果を想起し、反省することが、子供の立場で考え、子供の目線に立つことに連なるのではないでしょうか。学校とは、社会的交流の理念型を習得するところでもある筈です。教師が生徒を見下す構えを以て対処していたのでは、生徒の側も、その時・その場の暴力には屈しても、さもない場合には、自ら暴力によって周囲を制圧しようと試行し続けることになるでしょう。その暴発事例が、時々ニュースになるわけです。

(ハ)要求水準の分裂
  本人が今どういう水準に到達しており(a)、本人は更にどういう水準に到達しようと目指しているのか(a)、という要求水準と、親の方が、我が子が今どういう水準にあり(b)、どういう水準を目指すべきか(b)と考えている要求水準に、一致するところが皆無である場合、事案の真相解明のための対話が不可欠である筈なのですが、そうなってしまう家庭に於いては、親の方が頭ごなしに決め付けて対処する場合が多いために、子供の側も積極的な主張を為し得ず、実のある対話は成立しがたいのです。そのことが更に、aとbの解離度を亢進させていくでしょう。1か2の何れかに一致点、共通点が見出されれば、それを足場に、解離を埋める努力を進めることも出来るでしょう。又、具体的に(偏差値がいくつとか)ではなく抽象的に(一致点を見出せない)1か2を捉え返せば、それを足場に2か1の共通点を見出すことも出来る筈です。親だから子供の1を自由に決め付けても良いとか、2をどうしてもよい、という悪弊に染まったままの親が多すぎることが、問題事例を多くしているように見受けられます。親子の対話こそ、裁判や議会での討論以上に、手続的正義に適った形態で行われなければならないと思います。ところが、社会の表だったところでは立派な対応をしていても、家庭内という隠れたところにはあっては、逆にそれだからこそ親の側が自由に公正な手続を構成できる筈なのに、逆に専制的な対応をしている場合が多いのではないでしょうか。それが、「意外な」事件を続発させもしている筈です。
  大きな枠組みでより良く体制付けつつ子供に固有の領分を拡充させ、社会的交流を経てそこへと協働すべき領分に関しては民主的で適正な手続きを踏むことを教え、疎遠な権力に盲従しないだけの底力を蓄えさせることが、親の勤めであると思うのですが、それらを胚胎すべき家庭内が親の専制支配の下にあったのでは、子供の潜在的能力も圧殺され、1,2いずれもが低水準に押しとどめられがちとなるでしょう。そのことに口をぬぐったまま、実体から解離したbを措定して子供につらく当たるのでは、子供の立つ瀬がなくなってしまいます。ひいては、子供を自暴自棄へと走らせるでしょう。
  そうならないためには、《子供の領分》を充実させることに親が協働しなければならないのです。そして、そのこと自体が子供の自己主張を活性化させるでしょう。そうなったならば、子供の主張を額面通り受け入れた上で、(1については)そうだとすると、これからどうなるだろうか、とか、(2については)そうなりたいならば、今からどうすべきであろうか、という流れに沿って建設的対話を展開していき、行き詰まったところから反転して、どこをどう直すべきかを互いに協力し合って発見していくべきでしょう。
  子供の声にはならない叫びの根源は、この(ハ)に根ざしている筈です。勿論、(ロ)、特に学校でのそれに親が目を向けない場合には、問題は一層深刻になっている筈です。そもそも、子供の潜在的可能性に信を置かなければ、我々にも未来はなくなってしまうでしょう。


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