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人生に成功する条件とは?
人生に於いて成功するためには、環境に転嫁する消極的姿勢を採っていては駄目で、明確に掲げられた人生目標を絶えざる指針としながら、プラス思考で前進すべきであるとされる場合が多いでしょう。そうした考え方に立つと、努力不足、運の悪さ、協力者の欠如、才能不足などは失敗の真の原因ではないのであって、当人が日頃どっぷりと漬かっている習慣にこそ原因がある、とされるようです。生まれついた時に背負い込んだ初期条件、或いは、学校を卒業して実社会に出た時に既にして背負い込んでいた初期条件、これによって与えられた慣性力の為すがままに任せる人生行程は、もはや人間の人生ではなく、物体の運動でしかないでしょう。自ら十分に吟味して掲げた人生目標を常に意識し続け、吟味し続けて生きていればこそ、努力・運・協力者・才能などの成功の「条件」が見えてくるのであって、慣性力に支配されたままの茫漠とした「人生」を送っている人の場合には、仮にそうした好条件に出会っても、それと気付かないままに通り過ぎるものなのでしょう。明確な目的意識を絶えず持続し続け、それに即した生活を続けていればこそ、そうした条件が見えてくるものであることは確かなことでしょう。「何をしたい」のか、「自分はどうなりたいのか」などについて紙に書き出して対象化出来る人であって始めて、そのための好条件に出会う可能性が生まれるのであって、自己の願望や夢を対象化することも出来ないか、そもそもそうしようとさえしない人には、たとえその周囲に好条件が溢れかえっていても、せっかくの好条件はそれと気付かれないままに終わるのです。成功するための好条件が存在しないのではなく、当人にとっては見えないままにとどまっているだけなのだと客観的に断言できる場合は、結構多いと思われます。
更には、明確な目的意識を持っていても日常世界の中で忘却してしまうのでは、継続してはいないことになりますから、目先の、或いは、小手先の努力をどれほどしていても、その大量の努力の実を結ばせる「運」を見逃し続けていることになるでしょう。頭の中で分かっていても、日常世界でそれを反復実行しなければ、三日坊主というような画餅に帰してしまうのです。その結果、如何に努力を積み重ねても結実しないままに終わる危険性が増すのです。そもそも分かっているという「理解」それ自体、反復継続の上に立って始めて、実行とか実践に結びつく本物の理解に成り得るのではないでしょうか。自ら掲げた目標をして、自らの日常生活を確固として規律付けさせ続けること、これが自らの結末を大きく左右するのです。
ただ、これを現実に実行し続けることはかなり困難だと思います。だいぶ前の日経「私の履歴書」で、山田洋次さんが、脚本家、橋本忍氏の言として、「才能なんてあると思うな。才能というものがもしあるとすれば、それはどれだけ忍耐力があるかということなんだ。」という言葉を引用されていました。ここでの忍耐力とは、ただ我慢し続ければよいとかいう受動的・消極的な態度ではなく、明確な目的意識に従った生活をどれだけ持続できるかという能動的・積極的なことであろうと思われます。そうであれば、才能如何も思うがままに支配できるということになりますね。そして、思うがままに自らの才能を発揮し続けることが、自らの成功を確実にするのだと言えるでしょう。
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