[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」

 釣り船リンク集の信頼性。
             【本木 雄介】

釣り好きが集った飲み会で、あるHPの「釣り船リンク集」が話題にあがった。
それは
企業が運営する「釣り船の斡旋サイト」だ。そのサイトでは多くの「釣り船」が紹介されている。各船には写真やデータも記され、詳細なコメントが他サイトにくらべて見栄えがする。さすがプロらしくレイアウトも秀逸だ。
しかし、各船のコメントは稚拙だった。はっきり言えば「ずさん」だ。素人船長の船をおおいに持ち上げているかと思えば、ベテランの実力船長の欄は簡素な記述におさまっている。
そして、このサイトの特殊性はインターネットでの予約を可能としている点だ。
企業が営利行為で運営しているため、仲介料を徴収している。
やばいな…、と私は思う。利益がからめば、確かなコメントは二の次になる。できるだけ
多くの船を紹介し、より多くの利益を集めようと働く。素人船長だろうが、何だろうが、まずは各地域エリアを十二分にカバーするだけの商品(釣り船)を並べ立てる必要がある。我々が第一とする「船長の腕」等のシビアな論評は当然不必要なのだ。そして、各船すべてが魅力的であることを目指す。私どもの紹介する船はすべてすばらしい船ばかりですよ、と言い放つ。結果、我々釣り人が「ハズレ」の船に乗ってしまう。

インターネットにおけるこの類のサイトの信頼性は低い。釣り船リンク集に限ってははっきりとそう言える。ただ「こんな港にこれだけ釣り船がある」程度の客観的データに基づく紹介でならかまわない。情報サイトとしての意義はある。しかし問題なのは
サイト管理者の「釣り船」における見識である。「何をもってその釣り船がお勧めであるか…」実際に乗船すれば「船長の腕」を見極める眼力があって、それを正当にコメントしているとはとうてい思えない。最も重要な「釣り漁師のキャリア」はどこにも書いていない。
このランクの船を好評価しているようでは大したこたないな、私ならそれがわかる。しかし、これから釣り船で釣りをはじめようとしている者にとってはバッド・マニュアルでしかない。

近い将来、まともなサイトが出てくるだろうか。「全国釣り船ランキング」なる真実のサイトが現れるだろうか。私は出てこないだろうと思う。サイト運営に介在する私情がそれを許さないだろう。結局
「ご丁寧なメールをいただいた」「実際に乗船した時に管理者だからとサービスしてもらった」「アクセス数の多い人気サイトだから」等の理由で辛口なコメントもできなくなる。知らず知らずのうちに皆を褒めたたえる「良い子ちゃんサイト」になる。真実は闇の中だ。我々釣り人が期待して乗ってはみたものの「まあ、こんなところか…」で終わりだ。

つまるところ、我々が選択眼をどこまで磨けるかにかかっている。なら、私が「全国釣り船ランキング」をやれば、との声が聞こえてきそうだ。やってみようか、とも思う。私が知っている名船長20数名の名を連ねてみたい気持ちはある。
しかしそれをやれば数少ない「名船」が、連日予約で私自身が乗れなくなりそうだ。そしてなにより、各名人が一介の釣り船事業に甘んじて、釣り漁師としての勘がにぶることもまた、私の本意ではない。

2002年現在、ネット上の情報は「氾濫」し、「混沌」としている。多くの「選択肢」を得たものの、その中からベスト・チョイスするには「失敗」を重ねながら「本物」を探り当てなければならない。これは「釣り船」に限ったことではなさそうだ。

★「人生には良き知人を3人持て」といわれる。「医者」「弁護士」「政治家」だそうだ。釣り人生には良き師、つまり「釣り船船長」がそれだ。

Home