2.児童ポルノ禁止法・改正案でどういう事が起きるのか?
――「絵」が規制される
「絵」も規制されるという事はこういうことです。
ただいまインターネット上では、手書きの絵を取り込んだものとかCGを駆使したものとか、様々なイラストが掲載されていますね。
水着の姿をした 児童と見られる女の子のイラスト とか、衣服を纏っていない 児童と見られる女の子のイラスト とか。
もし、改正案が通れば、衣服を纏っていない女の子のイラストは、もちろん規制されます。
そして下手をすれば(拡大解釈すれば)、前者の水着のイラストも規制の対象になってしまいます。
何故なら、児童ポルノの定義は
18歳未満の青少年の性交等の場面 や
性欲を興奮させ又は刺激する場面が判明する状況を描き写したもの
ですから。
――イラストだけじゃない
無論、イラストだけが規制の対象になるわけではありません。
もし改正案が通れば、「児童と見られる青少年の性交などの場面」 をウリにしているエロゲーメーカーは大打撃。
有名ドコロで言えば、『カノン』、『同級生』、『とらいあんぐるハート』、『ピアキャロットへようこそ』は、問答無用で 発売禁止。
エロ業界(エロ漫画、同人、ヤオイ本等等)のほとんどは、規制に引っかかるでしょう。
それだけじゃありません。普通の漫画やアニメ、ゲームにだってその規制が及びます。
何故なら、
漫画では『ドラえもん』のしずかちゃんの入浴シーン――
アニメでは『サザエさん』のわかめちゃんの常時パンチラ――
ゲームでは『ときメモ』『サクラ大戦』の水着シーン――
などなど、「性欲を興奮させ又は刺激する場面が判明する状況を描き写したもの」 に引っかかるからです。
さすがにこれは極論という名の揚げ足取りかもしれませんが、「性欲を興奮させ又は刺激する場面が判明する状況を描き写したもの」 の枠が曖昧なため、有り得ない話ではありません。
無論、今存在している作品だけでなく、これから出てこようとする創作物にも影響するでしょう。
たとえば――
海水浴に来ているのに水着を着ずに普段着を着て泳いでいる人達というリアリティもクソもない描写が出てくるかもしれません。
また極論を言ってしまいましたが、改正案が施行されれば、漫画だけでなく、「創作物」といった全く存在しない架空の世界 にも規制が及ぶ事は間違いありません。
――文化を破壊する児童ポルノ禁止法・改正案
さて、 1. にも児童ポルノを取り締まる事が児童を守ることとどう繋がるんだ? と書きましたが、
その答えは、おそらく某監禁事件や児童を巻き込んだ凶悪事件の犯人の多くが「美少女ゲーム」「美少女アニメ」「美少女漫画」といったものを所持していたからでしょう。
冗談じゃありません。筋違いもいいとこです。
犯罪を犯した人間は、そいつの人間としての感性がおかしいから犯罪を犯したのであって、美少女ゲームとか云々は関係ないでしょ。
極々一部の人間のために、一番身近な娯楽である漫画やゲームが規制されるのだなんて、馬鹿げています。
もし「架空の絵」すらも犯罪が起きる可能性を帯びているからという事で規制するというのなら、世のお母さん方が料理のために毎日使っている包丁を規制しろ! と言いたいです。
そんなこと言いたいぐらい意味のないものなんですよ。この法案は。
更に言えば、この法案を進めているは現法相の森山大臣以下、世間でいわゆるオバチャンと呼ばれている女性団体で、美少女ゲームといったそういう類の物を 嫌っている方々です。
自分の好き嫌いでこの法案を立てたのです。
彼女らは知っているのでしょうか? この法案は日本の文化である漫画等を崩壊させる決定的要因になるかもしれないことに。
今でも自主規制という名の圧力に苦しんでいるのに、もしこの法案が通れば、青春時代の恋愛をテーマとした創作物が一切なくなると思われます。
なにせ、恋愛を描こうと思えば、その過程としてセックスシーンは必要不可欠のものになっていますから。
私のこの児童ポルノ禁止法・改正案に対する見解は、
一部の人間の対策の為に立てられ、しかも「本来の目的(児童を守ること)」の趣旨とは筋違いで、
日本文化を破壊するためだけの悪法中の悪法としています。