甲斐庄楠音研究16
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Date: Wed, 13 Oct 1999 19:16:35 +0900 mephistoです、こんちわ。 甲斐庄楠音が、「本質的には異性愛者で、同性愛は表層的なものでしかない」という仮説に立つとしますと、 《引用はEiji Yamaneさんの「[gs-club:0179]甲斐庄の「ふたり」「その他」」から》 この、『櫓のお七』という作品に託された、甲斐庄のメッセージを聞き取るこ この作品は「老人が、文楽の女性の人形を操っている」という絵です。この老人は誰でしょう? 《引用はEiji Yamaneさんの「[gs-club:0128]およそ自画像でない限り」から》 《引用はEiji Yamaneさんの「[gs-club:0140]甲斐庄の本人の写真」から》 ここの甲斐庄の顔写真と、『櫓のお七』の老人の顔は、見比べてみると、同じ顔だと言えると思います。間違いなく、『櫓のお七』し甲斐庄の自画像なのです。 そして、この絵に描かれているのは、「女姿の人形を操る男」です。つまり、「外見は女であるが、本質は、男である」という状態を表現しています。 そんなわけですので、『櫓のお七』には、甲斐庄が「自分の女性的な性質は、とってつけた人形のような、外面的なものにすぎないのだ、私は本当は男なのだ」というメッセージを込めていると、解釈することもできるでしょう。 |
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From: "Masao Kohmura" <komura@cg.tuad.ac.jp> このメールを読んでから鳥海山に滝の小屋口から登ってきました。 >> >第一の「横櫛」 これは京近美の島田学芸課長の推測です。楠音の手記の記述と歌舞伎「処女翫浮名横櫛」の公演記録との整合性からの推理でしょう。 >> 8月26日、長兄楠香の妻彦子東京において歿する。 確かに死相があります。横櫛2.0に比べると顔も少し太めです。襟には天女が飛んでいます。この横櫛1は「まくり」の状態で遺族のもとで発見され、京近美が買い取り、3000万円かけて修復したそうです。(96年7月3日毎日新聞夕刊・1997年3月号日経アート)
この作品には手数の少なさからくる「軽やかさ」があり(これは「幻覚」大正9頃 >死にとりつかれていた楠音が、トクと出会ったのは、兄嫁の死から二年たってからです。 金粉の背後に成仏さたのは昭和初年ですから8年後、その後昭和38年の京近美での国画創作協会回顧展で大幅な加筆された。それがこの横櫛の 「横櫛胸像」大正7・ には死相の替わりに狂相が現れています。3人の中では一番ふくよかです。 そして4つの横櫛はそれぞれが別のテーマで展開されている。(隠されてる左手に持っているもの、状態はそれぞれ完全に別なものではないか)ひょっとするとモデルも違う、最低想定されてる女性は違うという仮説はとても意味があるように思えます。 また「切られお富」が描き加えられ後に、新しい所有者の要望で消されたとされてる事情は、作者の主体性をもっと考慮して理解、たとえばヤマネ解釈とか、白翔さんの指摘も大切だ。 『一つ私にとって前提になるものをお話するのを忘れていた。「切られのお富」をは 「多分団十郎のご贔屓だろう。大き目の座布団か布団の模様も団十郎の三升。まだ手練手管を知らない可憐さが匂う。」 この役者絵の解釈も重要な作者心理解析の手がかりになる。 久しぶりにメールを書きます.少しネットから切断されていると気分は少し楽ですですが、何故か落ち着きません。まずは復帰一便。 |
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Date: Thu, 14 Oct 1999 01:58:53 +0900 今晩は。禰子です。 【mephistoさんの‘[gs-club:0215]『櫓のお七』@「甲斐庄、異性愛者説」’から】 「櫓のお七」の人形の顔が、空とぼけた表情をしているのも、意味がありそうですね。後ろの楠音(らしきひと)があんなに力入れてるのに。 |
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Date: Thu, 14 Oct 1999 03:32:25 +0900 mephistoです、こんちわ。 《引用は禰子さんの「[gs-club:0219]『櫓のお七』の人形の表情」から》 楠音は力んでいる、そして、女人形は飄々としている。 その通りですね。としますと、この絵のメッセージは、「わたしは、一見楽しそうにオカマをやっていますが、実はものすごい努力をしているのですよ」ということになりますか。 |
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From: "Masao Kohmura" <komura@cg.tuad.ac.jp> 「日本画」画家という狭いジャンルの中だけで甲斐庄楠音を論じるべきではない。写真家としての甲斐庄楠音。身体パフォマーとしての楠音。風俗考証、衣装考証、時代考証、と位置づけられているが映画制作の中ではおそらく『振付師』の役割を担ったものと思われる。そのことの映像学的実証。ジェンダー社会批判者(そんなに声高には叫ばないが)としての彼の実践。その社会学的意義。 そこで提案があります。芸術と思想クラブの一つの中間成果発表として「甲斐庄楠音総合研究」の独立したURLを作りませんか?そこではDATABASE(アーカイブ)と加筆以前のものへの復元と行方不明絵画の着色復元。ほかの楠音研究者への呼びかけ等など。 |