『貝塚研究』bV

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『貝塚研究』第7号,pp.27−28

【短報 調査報告】
 
パリタ地域の先住民達
La Villa川下流域における先コロンビア期のセトルメント・パターン,パナマ共和国アスエロ半島の事例−
(英文論文)

イリアン イセル イササ アイスプルア
 
Short Article
 
The Ancestors of Parita
Pre-Columbian settlement patterns in the lower La Villa river valley, Azuero Peninsula, Panama

Ilean Isel Isaza Aizpurua

要 旨
 スペイン人の新大陸への到達・侵略(AD1500-1530)の時期,パナマのインディヘナは複雑で様々な大きさの社会単位によって組織され,農耕,狩猟,漁撈を行っていた。
 スペイン人の記録によれば,集落は太平洋沿岸と大きな川の周辺に集まり,近隣との軋轢を持ちながら,首長のような上層階級は下層階級に比べてより権力を持ち富を得ていたという。若干の富める人々(その大半は成人男性)は,黄金製品のような貴重品と共に厚葬されていた。
 太平洋側での考古学調査は,チリキ高原や,アスエロ半島で行われており,大規模な祭祀場を伴うような遺跡が発見されている。スペインとの接触期の首長制については,アスエロ半島のパリタ地域かアンタタラ地域で記録されている。
 この地域内にあるCerro Juan Diaz遺跡からは,紀元前200年前からスペインによる征服後まで重要な地域センターであったと示唆される証拠が発掘されている。最新のデータによれば,一般集落から祭祀センターへ,そして再度一般集落へという変遷があきらかとなりつつある。しかし,Cerro Juan Diaz遺跡の大きさが不明であり,スペイン人による記録があるとはいえ,La Villa川流域の先コロンビア期の集落間の関係やパリタ地域の首長のテリトリーは明らかになっていない。
 遺跡の規模や他遺跡とのの関係や機能・構造,他地域との交易の実態など,複雑な先コロンビア期社会についての基本的な課題を解決するために,詳細な遺跡の分布調査を行っている。

Pre-Columbian shell stratum apeared on the cutting section at Farm 19
that is situated in north of belt between Cerro Juan Diaz and Cerro Juan Gomez

農場内を走る道路のカッティングに現れた貝塚