能を観に行こう

 宝生会に入ってから、「能ってどこでやってるの?」「能のチケットってどこで買うの?」といった質問を受けることが多々ありました。初めて能を観に行くのは結構不安なものです。そこで、私なりの能の観方というものを紹介しようと思います。

1.観る番組を決める

 まず、観る番組(演目)を決めます。
 能には初心者でもわかりやすい番組と、ある程度慣れてから観た方が楽しめる番組とがあります。初めから難易度の高いものを観てしまうと、能は分かり難い・つまらない、という印象を抱いてそれきりになってしまう恐れがあります。「とりあえずなんでもいいから観に行こう」ではなく、難易度を考慮して、観る番組を決めてから観てほしいと思います。
 参考:初心者向けの能一覧
 演目の決め方は次の通りです。

 能では、ある演目は一日一回しか演じられません。ミュージカルや演劇の様に、同じ演目を同じ演者・団体が数日間演じ続けることはないので、注意しましょう。

2.チケットの入手

事前にチケットを買わなくても当日券が残っている場合もありますが、観ると決めてある方はチケットを先に入手しておくとスムーズに入場できます。
特に人気の演目は売切れてしまう可能性が高いです。

 チケットは能楽堂やプレイガイド、能楽専門店で手に入ります。
 値段は演者や会場によって様々ですが、だいたい5千〜6千円位です。
 学生割引のある能もあります。学割はそれぞれの値段の半額くらいです。

 座席は「正面」「脇正面」「中正面」の3つに分けられています。
「正面」・・・舞台を真正面から見ることができます。一番人気の席で、値段も高めです。
「脇正面」・・・真横から舞台を見る席です。地謡の人がよく見えます。通好みの席とか。
「中正面」・・・斜め横から見るので、目付柱が邪魔かもしれませんが、舞台が立体的に見えます。

3.能楽堂へ出発

いよいよ能楽堂に出発です。

服装は全く自由です。普段通りの格好で行くもよし、滅多に着る機会が無い着物を着て行くもよし。
ちなみに今日の格好はこんな感じです。ジーパンにスニーカー。

今回は宝生能楽堂に行くと想定して、案内したいと思います。

宝生能楽堂には専用駐車場が無いので、交通手段は電車か地下鉄がよいと思います。
最寄り駅はJR水道橋駅・都営三田線水道橋駅です。
上図に能楽堂までの道のりを示しました。
番号は以下の写真に一致しています。

@JR水道橋駅東口です。改札を出てすぐのところにこの表示があります。ここを左に曲がります。
A 都営三田線水道橋駅からは、A1番出口が能楽堂に近い出口です。
B角を曲がったところです。奥の茶色い建物が能楽堂です。
C能楽堂に近づいてきました。

能楽堂入口です。今日は月並能の日です。

入口でチケットの半券と今日の番組表、今月の宝生能のパンフを受け取ります。

4.観賞

席に着きました。
まだ時間に余裕があれば、能楽堂のロビーをうろついいてみることをお薦めします。
ロビーには大抵能楽関係のポスターが貼ってあったり、チラシが陳列されています。
ここで次の演能の情報を手に入れることができます。
また、能楽サークルの知人に会うこともしばしばです。
能の楽しみとの相乗効果で、話が弾んでとても楽しいです。

ところで、能楽堂では演能中の写真撮影、録画、録音は禁止されています。
携帯電話等の音は消しましたか?始まる前のチェックを忘れずに。

もうすぐ開演です。
鼓・笛の音が、揚幕の奥から響いてきました。
これは「お調べ」です。ちょうどオーケストラで言う、楽器の調音のようなものです。
お調べは調音であると同時に、開始の合図でもあります。
じっと耳を傾け、身を委ね、能の世界に誘われましょう。

終わりました。いい能でしたね。
観客の拍手は、演者が退場しするとき、具体的には橋掛かりから揚幕へ姿が隠れたときに沸き起こります。余韻に浸り敢えて拍手をしない方もいらっしゃいます。
各自の感動の表現の仕方でよいと思います。


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能を観るまでの流れを追って、説明してみました。
観能のイメージが出来たでしょうか?
それでは、早速あなたも能を観に出かけましょう。
よい観能を!

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